電撃オンライン

【電撃ベストバイ2019】ゲーミングオーディオ部門は1万円で高品質・高機能な『Arctis 5(2019 Edition)』

松野将太
公開日時

 “電撃ベストバイ2019”は、PCとPC周辺機器の中から“買って損なし”な逸品を紹介する企画。今回は、ゲーミングオーディオ部門から、SteelSeriesより発売中の『Arctis 5(2019 Edition)』を紹介します。

SteelSeries『Arctis 5(2019 Edition)』がベストバイ!

 ゲーミングオーディオ部門では、SteelSeriesの『Arctis 5(2019 Edition)』をベストバイに選定しました。

 近年はPCゲーミングやeスポーツブームの影響もあって、ボイスチャットを活用しながらゲームをプレイするユーザーが爆発的に増加しています。
 
  それに伴い、ゲーミングヘッドセットやヘッドフォン、イヤフォンの品質も洗練されている印象で、1万円以下のグレードで高い評価を受ける製品が増えてきました。

  • ▲SteelSeries『Arctis 5(2019 Edition)』。実売価格は1万円前後。

 『Arctis 5(2019 Edition)』の完成度の高さは、その中でも頭一つ抜けていると感じます。

 本製品はこの価格帯でUSB接続/3.5mmアナログケーブル接続の両方に対応する数少ないヘッドセットで、PCだけでなくPS4や携帯機でのゲーミングにも使える汎用性の高さが特徴のひとつです。

 SteelSeries独自設計の“S1スピーカードライバー”は、直径が40mm、周波数特性が20Hz~22kHz。低音から高音までバランスよく聴き取れるため、『PUBG』や『Apex Legends』のようなシューター系タイトルだけでなく、ゲームジャンルを選ばず使っていけます。

  • ▲ヘッドバンドは伸長式ではなく、ベルクロテープで長さを調節するタイプ。

 7.1chのサラウンドサウンド“DTS Headphone:X”を有効化すれば、ゲームの臨場感を高めることもできるでしょう。

満足のいくボイスチャット環境を!

 チャットまわりの機能に関しても、配慮が行き届いています。マイクは左のイヤーカップから引き出して使用するタイプのブームマイクで、十分な長さと柔軟性があり、しっかり固定したい位置に持っていくことが可能です。

 イヤーカップにはマイクミュートのスイッチも用意されていて、ミュート時にはマイク先端のLEDが点灯。ブームを引き出していればLEDが視界に入るため、“ミュートしたけど解除を忘れた”というありがちなミスを防ぐことができます。

  • ▲マイクは引き出し式で、ケーブルには柔軟性があります。

 またUSB接続時には、ケーブルに直結された“USB ChatMix Dial”が使用可能になります。ダイヤルを回すことで、ゲームの音量と聴こえてくるチャットの音量のバランスを調整できるので、タイトルごとにオプション設定やDiscordの音声設定をいじる必要がなくなるわけです。

 マイクのミュート解除忘れと同じく“ゲーム中にチャット相手の声が聞こえにくい”という事態はありがちで、ゲーム内設定やDiscordの設定をいじるだけでは解消できない場合もあるため、ボイスチャットを頻繁に活用するユーザーであれば、この便利さは分かっていただけると思います。

 いい意味でゲーミングヘッドセットらしくない、シンプルで落ち着いたデザインを採用するのも本製品の魅力です。ホワイトとブラック、2色のカラー展開があるのもポイントで、『Arctis 5(2019 Edition)』ではイヤークッションの厚みが増すなど、快適さも向上しています。

  • ▲本体カラー、ホワイト。
  • ▲本体カラー、ブラック。

 2色ともにいかにもなゲーミングっぽさを抑えたシンプルデザインなので、携帯機と一緒に外へ持ち運ぶのもいいでしょう。

 PCとのUSB接続時には、専用ユーティリティ“SteelSeries Engine 3”をダウンロードし、“DTS Headphone:X”の有効化、ゲームごとのプロファイル適用、マイクの調整、イヤーカップ部分のLEDカラー・パターンなどを設定可能です。

 基本的な機能しか使わないのであればインストールは不要ですが、サラウンドを利用したい、音声を微調整したいといった場合は入れてみるといいでしょう。
 
 総じて、1万円で購入できるとは思えない機能性の高さと音質を備えた製品なので、はじめてのゲーミングヘッドセットとしてはもちろん、より安価なヘッドセットからのステップアップにもおすすめです。

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります


関連する記事一覧はこちら