レビュー:『ブラックステラ トロメア(ブラステ)』閉鎖された2049年の東京、何度でも蘇る異能者たち…重みのある世界観と物語に引き込まれる
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サイバーステップによるスマートフォン向け新作ゲーム『BLACK STELLA PTOLOMEA(ブラックステラ トロメア)』を先行レビューします。
豪華クリエイター陣による重厚なシナリオと、個性豊かなキャラクターで描かれる世界観を楽しめる本作。シナリオに『冴えない彼女の育てかた』の丸戸史明氏、『Re:ゼロから始める異世界生活』の長月達平氏、『ルガルギガム』の稲葉義明氏、そして世界観設定に『ガールズ&パンツァー』の鈴木貴昭氏が携わっている、コマンド選択式のRPGです。
物語は、2049年の東京から始まります。1999年に発生した謎の大爆発を皮切りに、次々と東京に振りかかった大災害は、やがて東京を世界から隔絶することに……。
生物が侵入できない謎の障壁、港区を丸ごと飲み込んだ巨大な“穴”から出現したマモノの襲撃と、まさに閉鎖空間となった東京を舞台に、マモノと戦う“オーバーライダー”たちの戦いが描かれます。
今回、この『BLACK STELLA PTOLOMEA(ブラックステラ トロメア)』のメディア先行体験会に参加することができたので、レポートをお届け。まずは、世界観とキャラクターについて見ていきましょう。
舞台となるのは、2049年の東京
舞台となる世界は、過去3回の大災厄を経て、防災都市となった2049年の東京。この世界では、港区全域が突如陥没し、その“穴”から出現したマモノによって人類の生活が脅かされています。港区が陥没……想像しただけで恐ろしいですね。身近な場所であるからこその底知れなさ、怖さを感じます。得体の知れない存在まで出現するなら尚更です。
ただ、やられっぱなしの人類ではありません。その未知のマモノたちに、死んでも蘇るという能力を持った“オーバーライダー”によって構成された組織、“東京都特別災害対策本部執行局”が対抗していくことになります。
閉鎖感の強い世界観がかなり好み
本作の舞台は東京ですが、過去の災厄に起因する都市再生計画で3つに分割されており、その後発生した生物が通過できない雲状の遮断帯で、外との行き来ができない状態になっています。
新宿区を中心にする人類が住まう区域は“閉鎖東京”と呼ばれており、取り残された数十万人でだけでなんとか生きていかなくてはならない世界です。
状況は絶望的ですが、“東京都特別災害対策本部執行局”によるマモノへの対処もあり、人々は、ある程度人間らしい生活を送れるようになっているようです。
近未来を描いた作品ですが、東京に幽閉されているため、かなり閉鎖的な印象を受けます。それがディストピアに近い舞台の雰囲気をうまく醸し出しており、閉鎖世界が好きな人ならこの“終末世界に一筋の希望が差している感じ”にハマるはず。
また、新宿区が中心となっているのもいいですね。個人的に、新宿には何か異世界のような奇妙な魅力を感じます。幼い頃に観たとある作品の影響でしょうか。もちろん新宿だけでなく、スラム化している大久保や原宿、防衛施設がある六本木など、閉鎖された中でも独自の発展があり、本作ならではの“東京”が構築されています。
壁で囲まれた閉鎖区域というのも大好物で、かなり好みの世界観。冒頭の掴みも結構衝撃的な展開で、物語に一気に引き込まれていきました。
育成するのは何度でも蘇るオーバーライダーたち
ゲームはキャラクターを集め、育成し、編成し、ストーリーやクエストなどのさまざまなコンテンツをクリアしていくという、ソーシャルゲームではお馴染みのシステム。
その育成する対象は、主人公が指揮する“東京都特別災害対策本部執行局”の部隊で戦う“オーバーライダー”と呼ばれる異能者たちです。彼らは定期的に“記憶のバックアップ”をとり、用意された“素体”を使って、戦闘で死亡しても、何度でも蘇ることができます。
しかも、死を繰り返すことで魂が強化され、より強くなっていくといいます。この設定は、レベルアップや覚醒でどんどん強くなっていくゲームシステムにもどこか通じるものがあるように感じ、よりキャラクターに愛着がわいてきますね。何度も死なせることには若干心が痛みますが……それを強さに変えましょう!
8人のオーバーライダーをピックアップ
ここでは、今回のメディア先行体験会で自分が入手することができたキャラクター8人について紹介していきます。なお、今回紹介したキャラクター以外も含め、詳しくは公式Xで順次紹介されているので、もし興味を持ったら、こちらもチェックしてみて下さい!
彩瀬魅彩(あやせ みさ)【声優:内田真礼】
「わたしが来たからにはもう負けはありません! 大船に乗った気持ちでいてくださいね、隊長」
初めて実戦投入されたオーバーライダー。戦争状態を日常と受け止め、明るく健全に戦いを続けている少女です。
個人的に一番のお気に入りのキャラクターです。序盤から登場するので、伴って感情移入はかなり強くなりますね。物語にも深く関わってくるので、主人公との間柄も気になります。日本刀+ミニスカートという出で立ちも素敵です。
戦闘では火属性で、単体攻撃を得意にするアタッカーです。攻撃力が高いので、前線でのダメージソースとして役立ちます。HPが半分以下になると攻撃力が強化されるので、追い詰められてからが強い、粘り強いキャラクターとなってくれそうです。
渡練疾風(とねり はやて)【声優:利根健太朗】
「任務があれば何なりと申されよ。完璧に遂行してみせよう。」
寡黙で不死身の殺人忍者。全身に暗器を仕込んでおり、音もなく暗殺を遂行します。冷酷非情に見えるが、周囲を巻き込むことを極端に嫌っているようです。
黒ずくめ+金髪の忍者戦士です。カッコイイ。回避や命中にも優れていて、風属性の素早い攻撃で敵を圧倒します。RBゲージで繰り出す技は、敵全体を攻撃できるので、数が多いときに有効。自分で風属性攻撃をアップできるスキルを持っているのもポイント。
芥 美亜(あくた みあ)【声優:朝ノ瑠璃】
このナリ見て油断してると痛い目見るぜ?
ま、せいぜい気を付けろよな。
他人や大人を信頼せず、常に反抗的な態度を取る少女・美亜。スラム化したスカベンジ街で育ち、人を騙すことに罪悪感を感じません。前世の記憶が曖昧で、大切な人がいたはずなのに思い出せないようです。
火属性の全体攻撃、強力な単体攻撃が可能なので、あらゆる場面に対応できる頼もしいアタッカーです。さらに、自分の攻撃力をアップさせるかわりに防御力がダウンするパッシブスキルも。守りを捨てて攻撃に専念するタイプですね……倒されないよう、仲間でカバーしてあげましょう。
一条院歩 (いちじょういん あゆむ)【声優:倉持京子 】
私と出逢ったのも運命のお導きね。
さあ、貴方の運気を占ってみましょう。
高い霊感を持つ高名な占い師だが、お金が大好きで物欲の塊の俗物とされています。何でも言い当てることで占い師としての評判は高いですが、実は占いの能力ではなく、高い観察眼と推理力で相手が臨んだ言葉を言い当てているとのこと。それはそれですごい。
水属性のサポーターで、プロフィールは上記の通り胡散臭いですが(褒め言葉)、味方全体のHP回復スキルを持っており、序盤で仲間にできたらかなり役立ってくれます。防御力アップのスキルで味方をサポートしたり、パッシブスキルでパーティ全体の最大HPを上げたりと大活躍。そのぶん、攻撃能力はやや低めなので、そちらについてはほかの仲間に頑張ってもらいましょう。
白銀 皇鐵(しろがね こうてつ)【声優:森嶋秀太】
執行局所属、白銀皇鐵だ。
宜しくはしてくれなくていい。
裏社会の闇の中で生きてきた皇鐵。カリスマ性を持ち合わせていますが、己を社会の不要物と割り切った考え方で、人生を達観しています。周囲からは孤高ともてはやされることもありますが、自分より秀でていて楽しませてくれる人がいないため、心は常に満たされていない模様。
一見影がある人物ですが、意外なことに光属性のアタッカーで、敵全体の防御力を下げるといったデバフも使いこなせます。味方全体の火力アップにつながるので、防御の高い、固いボス戦などで役立ってくれます。パッシブスキルで混乱状態を無効化できるのもポイント。
楠 沙羅 (くすのき さら)【声優:武田羅梨沙多胡】
へへっ、私の出番だね!
山の無いボルトから、精密機械までなんでも持ってきなってね!
楠モータースの一人娘で、とにかく愛想が良いです。下町育ちらしいお節介なお人好しで、よく他人の尻拭いをしては愚痴をこぼしています。真面目で常識人ですが、ときにタガが外れ、暴走してしまうことも……。
火属性のアタッカーで、巨大なハンマーのようなものを振り回す姿はとにかく豪快! 相手に火傷効果を与えることができるだけでなく、その火傷を付与したの敵の攻撃を下げることも。火属性攻撃をアップするパッシブスキルもあり、火属性が苦手な相手にすこぶる有利です。
赤阪 湊人(あかさか みなと)【声優:鈴木崚汰】
赤阪湊人だ。よろしく頼むぜ、隊長
お調子者で女好きなところがある湊人は、組織の中ではムードメーカーで、賑やかしポジションとも言えます。が、あえてそのように徹している節があり、この立場を自虐的にネタにする一面も。軽薄そうに見えて、その過去や素性は、本人も含めて誰も知らないそうです。闇が深い予感が……。
掴みどころのなさが属性となっているのでしょうか、そんな彼は風属性の素早いアタッカーです。自身の風属性の攻撃力を引き上げることもできるので、自己強化が可能。回避力が高いので、生存率も高いです。
神蔵 そよぎ(かみくら そよぎ)【声優:大西沙織】
私が必ず勝つから、隊長は何もしなくていい
堅実で任務に忠実なそよぎは、ほとんど感情を表に出さないので、何を考えているか分かりにくいと思われがち。ですが、戦闘では味方を庇うなど、仲間思いな一面もあります。魅彩とは組織に入る前から知り合いで、互いに背中を預けられる存在です。
闇属性のアタッカー・そよぎは、単体攻撃だけでなく、全体攻撃もできるので扱いやすいです。前衛が1人しかいないときに闇属性の攻撃力がアップする、という珍しいパッシブスキル持ちです。一匹狼っぽくていいですが、心情的には魅彩と組ませたいですね。編成に悩むところ。
多彩なキャンペーンにも注目
本作では、リリースに際して、さまざまなキャンペーンが実施される予定です。ここではそのキャンペーン3つを紹介。これらをすべて達成すると、合計でガチャ69回分相当のアイテムを獲得可能です。最高レア確定も含まれていますし、こんなにもらえていいのでしょうか……かなりお得なキャンペーンですね。
1.事前登録キャンペーンプレゼント(~期限なし)
ゲームを始めるだけで、ガチャ 50回分の“白星結晶”に加えて、最高レア度の装備品(AR)が確定で手に入る“SSR AR確定ガチャチケット”、キャラクターが確定で手に入る“キャラクター確定ガチャチケット”などの豪華アイテムが貰えます。
2.リリース記念ログインボーナス(~2024年2月29日まで開催)
開催期間内に累計で5日間ログインすると、“SSR AR確定ガチャチケット”を含む豪華アイテムなどが貰えます。
3.スタートダッシュログインボーナス(~期限なし)
ゲームを始めてから連続で 7日間ログインすると、“SR以上確定ガチャチケット”などの豪華アイテムなどが貰えます!
さて今回は、世界観とキャラクターについて紹介しました。ほかにも魅力的なキャラクターにたくさん出会えます。サービス開始時点で、18人が初期キャラクターとして登場するとのことですので、ぜひお気に入りのキャラクターを見つけてください。
また、次回は、コマンド入力で展開するバトルシステムを始めとした、本作の全体的なシステムをレビューしていきたいと思います!
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