レビュー:『ブラックステラ トロメア』王道コマンドバトル×シリアスな物語の良さを再認識。コレクター魂が刺激される要素も
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12月7日にリリース予定の、サイバーステップによるスマートフォン向け新作ゲーム『BLACK STELLA PTOLOMEA(ブラックステラ トロメア)』メディア先行体験会レポート(後編)をお届けします。
豪華クリエイター陣による重厚なシナリオ&個性豊かなキャラクターで描かれる世界観を楽しめる本作は、コマンド選択式のRPGとして展開。巨大な"穴"から出現したマモノたちに抗う“オーバーライダー”たちの戦いはどう繰り広げられていくのかを見ていきます。
※前編記事はこちら
・レビュー:『ブラックステラ トロメア(ブラステ)』閉鎖された2049年の東京、何度でも蘇る異能者たち…重みのある世界観と物語に引き込まれる
初めてでも遊びやすいスタイル
ゲームの基本的な流れはスマートフォンゲームの王道をいくものとなっており、ストーリーを進めながらキャラクターを集め、育て、イベントなどのコンテンツをこなしていく……という形となっています。スマホでのRPGをプレイしたことがある人なら、すぐに色々と馴染むはずです。
今回のメディア先行体験会では、ストーリーの序盤と一部のクエスト、ガチャなどが楽しめました。ほかにもたくさんのコンテンツがありそうだったので、ボリューム的にも申し分ないものとなっています。
全体的にベーシックなスタイルですが、本作を語るうえで欠かせないのは、やはり昔懐かしい雰囲気もある、これまた超王道のコマンド入力型バトルシステムでしょうか。制限時間などは設けられていないので、じっくり考えて遊べるようになっています。自分の場合、アクションは苦手なので、落ち着いて遊べるのが嬉しかったですね。
どんな影響がある……!? 最初の質問にドキドキ
ゲームを始めると、7つの大罪にちなんだ7つの質問が行われます。意味がありそうですが、なんだか緊張しましたね。たとえば“嫉妬”なら、友人の成功を見て嫉妬するか、祝福するかなど、正解のない3択の質問が繰り返されていきます。
質問はどれを選んでいいかわからないものばかりで、いきなり悩んでしまいました。個人的にこういう質問は、自分の本音よりも“ゲーム的に有利になりそうな選択”をしてしまいがちなので、尚更です。ただ、今回はどう影響するかわからないので、なるべく善人になるよう選択しました(笑)。今のところどう変わるのかは不明ですが、後々どんな影響が出るのでしょうか。
それと、プレイヤーネームを入れるところはありましたが、プレイヤーと主人公ポジションの人物は等号では結ばれていないようです。“飛比トキオ”……ストーリー中に謎めいた演出もあったので、何か大きな秘密がありそうですね。気になる。
チュートリアルでバトルを学ぶ!
物語が始まると、チュートリアルともいうべき第0章が開始。主人公が東京都特別災害対策本部 初台出張所に配属される場面から始まります。
ここでキャラクターの1人である彩瀬魅彩を操作し、バトルのチュートリアルをこなしていきます。コマンド入力の仕方や、必殺技である“リコレクションバースト”、属性の関係などを覚えましょう。かなり丁寧に教えてくれるので、一通り済ませれば理解できるはず。
また、チュートリアルでのストーリーは、いきなり衝撃的な展開を迎えるので正直驚きました……。詳細は伏せますが、前編記事でも触れた通り、本作で戦闘を行うキャラクターは“オーバーライダー”と呼ばれ、戦闘で死亡してもバックアップされた記憶から何度でも蘇る“異能者”です。そんなハードな設定を即座に理解できる内容となっています。重い。
最序盤から世界観の説明がしっかりしているので、序盤から一気に世界に引き込まれていきます。しんどい、けど、目を逸らせない……。
スキルの使いどころが重要。戦略性のあるターン制バトル
オーバーライダーたちは3人で1チームとなり、オーソドックスなターン制のシステムでマモノたちと交戦。こちらのターン時、各自が行うコマンドを入力して“攻撃”を選ぶと、それぞれ設定した行動を行います。操作は煩雑ではないので、コマンドバトルに慣れていない方でも取っつきやすいのが魅力的。
コマンドは通常攻撃のほか、スキルを使ったり、ゲージを溜めて使う“リコレクションバースト”などを選択できます。スキルは、一度使うと一定ターン使用できませんが、ターン以外の制限はありません。残数などに気を使わなくてもいいのはとても楽ですね。
その分、ターン制限はやや厳しめに感じました。なので、この“スキルをどこで使うか”はかなり重要になってきそうです。先のウェーブも考えて使っていかなくてはならないので、しっかり戦略を立てていく必要があります。
マモノとオーバーライダーは5種類の属性を持っており、その強弱関係も考えないといけないので、編成も重要そうですね。こういったことを考えている時間も好きなので、リリースされた際はもっと色々な編成や戦法を試してみたいと思います。
また、バトル中、攻撃や被ダメージで溜まるゲージを溜めると、“リコレクションバースト”が使用可能に。これはオーバーライダーごとの必殺技のようなもので、いずれも強力な効果を発揮します。このゲージをうまく溜めることもバトルのポイントとなります。
さらに、同じターンで複数のオーバーライダーが“リコレクションバースト”を行うと、異能共鳴が発生。強力な協力攻撃を行えます。このときの迫力と爽快感も抜群です! 狙って発動させたくなりますね。
戦略性だけでなく、もちろんビジュアルもバトルの見どころと言えます。3Dで表現されたオーバーライダーたちのアニメーションはかなり気合が入っており、勢いのある動きを見せてくれます。こういう部分があると、スクリーンショットでフォルダが埋まっていくんですよね……。一番かっこいいorかわいい瞬間をつい探してしまう、という経験がある人は多いと信じています。
スマホゲームの定番となりつつあるスピード変更やオートバトルにも対応しており、サクサク動くのでストレスなしです。助かるポイントですね。
オーバーライダーたちの育成もボリューム満点
装備やアクセサリーを身に付けることで強くなるオーバーライダーたち。素材を使ったレベル上げのほか、レベル上限の引き上げや、自身のピースを集めての覚醒(簡単に言うと、ガチャで同じオーバーライダーを引いたときの強化要素)など、多方面からの強化が可能です。やることが豊富……!
そのほかにも、オーバーライダーたちは“異相記録”と呼ばれるアイテムを3つまで装備できます。これは、伝説的な武器や人物などをモチーフにした装備品のようなもので、ガチャなどで入手が可能です。
“異相記録”はそれぞれに“オプションステータス”があり、ステータスのアップや属性攻撃の強化など、さまざまな効果を持っています。その種類も多く、集め甲斐のある収集要素となっています。コレクター魂が疼きます。
伝説の武器“エクスカリバー”や、クトゥルフ神話の“エイボンの書”などなど、とにかく多彩であらゆるジャンルから集まってきているので、原典を調べるのも面白そうです。
細かい便利コマンドも。世界観に惹かれたら飛び込んでみてほしい!
本作には、遊びやすさに直結するシステムもしっかり搭載。ストーリーではスキップや早送りが可能ですし(とはいえ、重みのある世界観が大きな魅力の1つ。ぜひじっくりストーリーを読み込んでほしいです)、オートバトルも可能です。
「細かい装備や編成を考えられるかな……」という方もご心配なく。装備や編成に関しては、おすすめ装備や編成を使えば一発です。序盤は装備や編成を最初から行うより、おすすめで編成して、そこから少しずついじっていくといいかもしれません。
また、グラフィック設定も自由にできるので、プレイに用いる端末にあわせて調整することもできます。コンフィグも充実しているので、かなり遊びやすい印象です。
といった形で、オーソドックスなシステム×コマンドRPGの王道を楽しめる『ブラステ』。序盤から物語が盛り上がりますし、一度始めたらとにかく先が気になります!
快適に遊ぶことができるので、キャラクターや世界観にちょっとでもビビッときたら、確実に楽しめるはず。ぜひ体験してみてください!
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