『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』アニメ化への経緯をプロデューサーが語る。Anime NYCでの新作発表会レポが到着

文: 電撃オンライン

公開日時: 2023年11月21日(火) 14:56

　アニメ化が決定した『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』について語られた、“Anime NYC”内エイベックス・ピクチャーズ×ボンズ新作発表会のオフィシャルレポートが到着しました。

　イベントにはBONES代表取締役・プロデューサーの南雅彦さんとエイベックス・ピクチャーズの飯泉朝一さんが登壇し、作品のTVアニメ化にあたっての経緯やスタッフィングについてのトークを展開しました。

　以下、リリース原文を掲載します。

『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』作品情報

　『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』は、ガンガンJOKER（スクウェア・エニックス刊）にて2013年から2015年まで連載されていたロマンチックラブコメディ作品で、原作は『妖狐×僕SS』（いぬぼくシークレットサービス）などの人気作品でも知られる漫画家・藤原ここあ。

　世界を滅ぼさんとしている悪の参謀・ミラと、世界を守るために戦う魔法少女・白夜（びゃくや）が主人公ですが、ミラが白夜に一目ボレをしてしまい、敵対するはずが愛してしまう…！

　そんな2人の"殺し愛（あ）わない"日々がコミカルに可愛く描かれ、その世界観で読者を魅了しました。

　藤原ここあ先生が2015年に急逝されたことで原作は絶筆となりましたが、今もなお、多くのファンから愛されている作品です。（コミックス第3巻まで発売中）

「Anime NYC」内エイベックス・ピクチャーズ×ボンズ新作発表会　レポート到着!!

BONES代表取締役・プロデューサー南雅彦氏＆エイベックス・ピクチャーズ飯泉朝一氏が登壇

　日本時間の11月18日（土）AM8:00～、ニューヨークで開催されたアニメイベント「Anime NYC」内エイベックス・ピクチャーズ×ボンズ新作発表会にて『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』のTVアニメ化決定が発表され、特報映像が解禁となりました。

　イベントには、BONES代表取締役・プロデューサー南雅彦氏が登壇。現地ファンの熱い歓声に迎えられながら作品についてのトークを繰り広げました。

　約15年ぶりのニューヨークだと語る南氏は「ニューヨークは寒いと聞いていたのですが、すごく暖かいです。皆さん、ホットですね！」と挨拶を述べ、客席からは大きな拍手が。

　本日発表となる新作について「ボンズはアクションやSF、ファンタジーなどのイメージが強いスタジオだと思いますが、今回の作品は少し違います…！　その作品については今まさに世界で初公開となります。」と呼びかけ、観客の期待が最高潮に高まったところで、特報映像が解禁に。

　ピアノや木管楽器の音で紡がれる可愛らしくもどこか切ない音楽に、原作のイラストや制作中のキャラクター設定イラスト、絵コンテなどの素材が散りばめられた約1分間の映像が上映され、会場は一気に作品の世界へ引き込まれます。

　大きな拍手とともに映像があけると、飯泉氏から今回の新作タイトル『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』についての説明が行われます。

　通称『まほあく』として多くの作品ファンを持つ本作は、月刊ガンガンJOKER（スクウェア・エニックス刊）にて2013年から2015年まで連載されていたロマンチックラブコメディ作品で、原作は『妖狐×僕SS』（いぬぼくシークレットサービス）などの人気作品でも知られる漫画家・藤原ここあ。

　世界を滅ぼさんとしている「悪の参謀」ミラと世界を守るために戦う「魔法少女」白夜の2人が主人公ですが、ミラが白夜に一目ボレをしてしまい、敵対するはずが愛してしまう・・・そんな2人の"殺し愛（あ）わない"日々がコミカルに愛らしく描かれます。

　「どういった経緯で本作のアニメ化にいたったのか？」というMCからの質問に対し、南氏は「実は10年ほど前、ドイツでのアニメイベントでスクウェア・エニックス社の編集の方と藤原ここあ先生と会う機会があり、その際に藤原先生がボンズの作品を好きだと言ってくれたんです。

　僕もその時をきっかけに藤原先生が当時連載していた『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』を知りました。8年ほど前に一度アニメ化の企画が立ち上がったのですが、藤原先生が急逝されたことで止まっていた。

　ただずっと心に残っており、今年2023年が漫画の連載開始から10周年になるのを受け、改めてアニメーションに出来ないか、という想いで色んな方と相談をして･･･今日の日を迎えることが出来ました。」と語りました。

　TVアニメ化するにあたってのスタッフィングの流れについて話が及ぶと、南氏は「今回は改めてスタッフィングを行ったが、藤原先生が作品に込めていた想いを感覚的に理解して、アニメーションで表現できる監督がいいなと思い、まず大橋明代監督にお願いした。

　他のスタッフ陣については大橋監督と相談しながら決めていったのですが、キャラクターデザインの飯塚晴子さんは藤原先生の作品『妖狐×僕SS』（いぬぼくシークレットサービス）がTVアニメ化された際にもキャラクターデザインを務めており、すごく繊細な感情表現を描き切れるアニメーターの方です。」など、それぞれのスタッフィングの理由に触れます。

　飯泉氏も「メインスタッフの皆さんが藤原先生をすごくリスペクトされていて、キャラクターの心情を大事に、大事に描かれているので、とても綺麗なお話や演出になっているのを感じている」と語ります。

　それらの紹介を受けて大橋明代監督、シリーズ構成・脚本：綾奈ゆにこさん、キャラクターデザイン：飯塚晴子さん、音楽：MAYUKOさんからのメッセージコメントが読み上げられますが、そのたびに客席からは期待にあふれた拍手が沸き起こりました。（コメント全文は下記にてご紹介）

　最後は南氏が「実はもう現場はしっかり制作のほうに入っています。楽しみに待っていてください！」と客席に呼びかけ、それに応える大歓声の中でステージは幕を下ろしました。