『陰の実力者になりたくて! 2nd season』8話感想。昔のOVAを観ているような懐かしさを覚える最高のアニオリ回! まさかの第1期OPの伏線回収も

カワチ
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 アニメ『陰の実力者になりたくて! 2nd season』の第8話“龍の涙”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『陰の実力者になりたくて! 2nd season』第8話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。

『陰の実力者になりたくて!』2期8話はアニオリの水着&温泉回!

 陰の実力者に憧れた少年がシド・カゲノーとして異世界に転生するストーリーを描いた『陰の実力者になりたくて!』の第2期シリーズ。前回の第7話で“偽札編”が完結。なんと今回の第8話は原作者の逢沢大介先生がストーリー原案として参加しているアニオリ回になります。なぜアニオリ回がこのタイミングで挟まることになったのかは中西和也監督が直筆で綴る放送後記“陰実四方山話”で語られているので、ぜひXのポストをチェックしてみてくださいね。

 第8話のストーリーはシドの悪友であるヒョロとジャガが彼をナンパに誘うため部屋に勝手に入り込み、そこで希少なミツゴシ温泉ランドの入場券を手に入れる展開からスタート。シドの部屋にはジミナ・セーネンのマスクが置かれているなど、視聴者にだけは分かるツッコミポイントが用意されており、芸が細かったですね。

 ヒョロとジャガは、入店客の整理をしていたニューを誘いますが……。極道かしら!? と思ってしまうほどドスのきいたニュー、必見です。

 ただ、ニューは2人が持っていた入場券が行方不明中のシドのものであり、彼が後から合流すると聞かされ、誘いを受けることになります。じゃんけんに勝利したベータとデルタ、ゼータの3人がデートに参加することになりますが、ほかのメンバーも一般客や係員に扮してシャドウの出現を待っているというシチュエーションに。きちんと各キャラクターたちの水着姿を拝むことができ、目の保養になりました! デルタのポロリシーンもあって最高!!

 また、七陰だけでなく、ユキメやアレクシア、エリザベート、メアリーといったキャラクターたちも登場する豪華なエピソードになっていましたね。個人的にはほかのメンバーに小言を言いながらも、めっちゃノリノリかつエンジョイしているアルファが好きです(笑)。

 こまかいところですが、不摂生でたるんでいる体と揶揄されるベータの身体のラインが本当に少しだけふくよかに描かれており、とてもこだわりを感じました。ぜひ配信サイトで彼女の着替えシーンをチェックしてみて欲しいです。

 なお、今回の舞台となるミツゴシ温泉ランドはかなり現代的な建物になっていますが、公式Xのポストによって福島県のテーマパーク“スパリゾートハワイアンズ”をモデルにしていることが判明しています。筆者は行ったことがないので、いつか聖地巡礼してみたいですね。従来の聖地巡礼と違って、自分のようなオタクにはハードルが高いですが(笑)。

 ミツゴシ温泉ランドはプールと温泉の複合施設となっており、ヒロインたちの水着だけでなく温泉シーンが描かれたのもうれしいポイント。ヒョロとジャガが女湯を覗こうとするシーンもお約束でよかったですね。

 後半は突如としてシャドウがこの場に現れないのは“龍の涙”の伝説が関係があるのではないかという展開に。イータがベータを泣かせて温泉に涙を落とさせるのですが、その方法がここでは書けない危険な内容だったので、ぜひアニメでチェックしてみてくださいね。まさかイチジ……。

 ラストはバトルも展開されますが、そのときに七陰が着込む服が第1期アニメのオープニングに登場する謎のスーツ! まさかこのタイミングでこの服の伏線が回収するとは思っていなかったので驚きました。

 とてもおもしろかったアニオリ回。ただ、やっぱり主役のシドが登場しないのはさみしいので彼の活躍は次回に期待ですね!


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


©逢沢大介・KADOKAWA刊/シャドウガーデン

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