人類滅亡の危機が発表されてから2年。終わる世界で繰り広げられる、少年少女のひと夏の物語【電撃文庫】

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 『どうせ、この夏は終わる』(著者:野宮有、イラスト:びねつ)が、電撃文庫(KADOKAWA)から発売中です。

 本作では、人類滅亡の危機が発表されてから2年が経った世界で、最後の夏休みを楽しもうとする少年少女の物語が描かれます。

この夏休みが終われば、もう二度と夏はこない。それでも僕らは恋をする。

「そういや、これが最後の夏になるかもしれないんだよな」

 人類滅亡の危機が発表されてから二年が経ち、世界はとっくに恐怖することに疲れていた。略奪や暴動は次第に収まり、テレビやラジオからは平和なニュースしか降ってこない。誰もが、現実を忘れてダラダラと毎日を過ごしている。

 とはいえ、ネットが使えなくても娯楽は意外とあるし、友達だってそれなりにいる。学校なんて適当にサボって、嫌なことなんて全部忘れて、せいぜい最後の夏休みを楽しむことにしよう。

 いいね、最高じゃん。もうずっとこれでいいよ。

 なのに、どうして僕たちは――。

 夢も希望も青春も全て無意味になった世界で、それでも僕らは最後の夏を駆け抜ける。

 どうせ終わる世界で繰り広げられる、少年少女のひと夏の物語。



『どうせ、この夏は終わる』

  • 発行:電撃文庫(KADOKAWA)
  • 発売日:2023年12月8日
  • ページ数:344ページ
  • 定価:770円(税込)



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