『Den of Wolves』は4人協力型マルチプレイ強盗FPS。最終章が配信される『GTFO』と合わせて10 Chambersにインタビュー
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米ロサンゼルスで日本時間12月8日の9:15に開催された“The Game Awards”で、10 Chambersは新作『Den of Wolves』と『GTFO』の最終章を発表しました。
■THE GAME AWARDS 2023
本記事では、11月20日~22日に東京で行われた“10 Chambersグローバルプレスツアー 2023”のレポートと、開発チームのサイモン・ヴィクルンド氏、ロビン・ビョーケル氏のインタビューをお届けします。
『Den of Wolves(デン・オブ・ウルフ)』は犯罪起業家となる4人協力型マルチプレイ強盗FPS
10 Chambersのメンバーがかつて手掛けた、4人協力型マルチプレイ強盗FPS『PAYDAY』。新作の『Den of Wolves』は、再び4人協力型マルチプレイ強盗(Heist)FPSにチャレンジしています。
近未来の2097年の北太平洋の自然保護区“ミッドウェイ”が舞台で、プレイヤーは犯罪起業家。規制のないイノベーションゾーンは文化のるつぼで、力がものを言う犯罪にあふれています。
リリース時期は未定ですが、Steamでのアーリーアクセス、DLCやマイクロトランザクション、コンソールでの発売などが予定されているとのことです。
『GTFO』最終章Rundown8.0“DUALITY”
2019年にアーリーアクセスが開始された、ハードコアな協力型マルチプレイFPS『GTFO』。その最終章となるRundown8.0“DUALITY”が発表されました。
最終的に80以上のエクスペディションが登場することになり、700時間も遊べるボリュームになった。
『GTFO』。開発スタッフにとって「最高のエンディングを迎えることができた」とのことです。
今後コンソール版が展開される可能性もあるようです。
10 Chambersスタッフインタビュー
――『GTFO』がRundown8.0“DUALITY”でフィナーレを迎えることになりました。注目ポイントを教えてください。
サイモン・ヴィクルンド氏(以下、敬称略):最終章となる“DUALITY”ではナラティブとマップに力をそそぎました。デザインしたスタッフも自分たちにとって最高傑作になったと言っています。
――『GTFO』を続けるという選択肢もあったと思いますが、それをキレイに終わらせ、新作『Den of Wolves』にチャレンジした理由を教えてください。
サイモン:チームとして2つのプロジェクトを同時にこなしていくのは非常に難しいです。『Den of Wolves』に集中することで、ベストな状態で新たなチャレンジをしたかったんです。
あと『GTFO』はマネタイズを重視していなかった作品です。だから、ものすごく稼げていたわけではなかったんです(笑)。
――『Den of Wolves』はFPS協力型強盗ゲームです。このジャンルのゲームを作り続ける理由を教えてください。
ロビン・ビョーケル氏(以下、敬称略):このジャンルとしては、やっぱり4人での協力プレイがスタンダードです。過去のゲームだと『Left 4 Dead』や、私たちが手掛けた『PAYDAY』がそれにあたります。
ただ人数を増やせばいいのではなく、協力プレイだと4人が一番バランスがいいと考えています。
――『Den of Wolves』が『GTFO』や『PAYDAY』と決定的に違うところはどこですか?
サイモン:ゲームの楽しみ方としては、決定的な違いはありません。ただ、Co-op(協力プレイ)作品として次のステージへと向かうことを目標としています。
――次のステージとは具体的にどういうところですか?
ロビン:大きくは2つで、ひとつは今あるCo-op FPSで修正してほしいと思われている部分をしっかり改善していくことです。
例えば『GTFO』ではターミナルを操作しているプレイヤーがいても、ほかのプレイヤーからは何をしているのかわからないような場面があります。『Den of Wolves』では、ほかのプレイヤーが何をしているのかをわかりやすくすることで、プレイヤー同士の一体感や没入感を高めていこうと思います。
もうひとつはソーシャルな部分の強化です。単純にランダムでのマッチングやフレンドを探しやすくする予定です。いかにスムーズにストレスなく、ゲームプレイを始めてもらえるかはとても大事です。
――『Den of Wolves』の注目ポイントを教えてください。
サイモン:今回のトレーラーは『Den of Wolves』のコンセプトや哲学を知ってもらうのが目的です。まずはユーザーのみなさんに、10 Chambersのパッションを感じてほしいですね。
――かなりダークな感じのトレーラーでした。
サイモン:これでも『GTFO』よりはカラフルな世界になるのでご安心を(笑)。舞台となる“ミッドウェイ”には、さまざまなロケーションが存在します。
――開発チームが10人から100人に増えたとのことですが、どのような部分で違いを感じていますか?
ロビン:3年で会社を10人から100人に拡張したことはスピーディで大変でしたが、各分野のスペシャリストが雇えるので効率的な開発ができるようになりました。10人のときはサイモンがソーシャルメディアや雑用をこなしていたので(笑)。
人数が10倍増えてゲームも10倍おもしろく! というわけにはいきませんけど(笑)。それでも100人になったことで開発体制は劇的に変わりましたね。
――日本市場の動きはどのように感じていますか? また『Den of Wolves』の日本語ローカライズの予定はありますか?
サイモン:『GTFO』はにっちなPCゲームだったと思いますが、それでも多くの日本人ユーザーに遊んでもらいました。それをきっかけに日本語のローカライズをしたのですが、クオリティがいまいちだったんですよね(汗)。そのため、もう1回日本語のローカライズをしました。
そのぐらい自分たちは日本市場に興味を持っています。今回の『Den of Wolves』に関しては、日本のユーザーの方々にゲーム性だけでなく、ストーリーにも興味を持ってもらえると思います。
――最後に日本のユーザーに向けてメッセージをお願いします。
サイモン:『GTFO』がこれだけ日本に受け入れてもらえて光栄です。それがきっかけで、今回日本でメディアツアーを開催することができました。
『GTFO』が好きな人は、私たちにとってファミリーも同然です。まずは『GTFO』の最終章Rundown8.0を思う存分に遊んでください。そして『Den of Wolves』についても期待してお待ちください。
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