レビュー:『菓子道』は美味しそうな見た目とは裏腹に特殊効果によるコンボがアツいボードゲーム

カワチ
公開日時
最終更新

 KADOKAWAが販売・運営するアナログゲームブランド“カドアナ”より、12月21日に『菓子道』が発売されます。ここでは本作を先行プレイしたレビューをお届けします。

『菓子道』は強力な効果を持った特殊効果がおもしろい!

 ライブレイジさんの制作する『菓子道』がリニューアルパッケージで登場。『キャンディ・キャンディ』や『ムカムカパラダイス』などで知られる、レジェンド漫画家のいがらしゆみさんの手掛ける素敵なイラストが目印になっています。

 ゲームで使う和菓子のタイルのデザインはアクリルの駒で出来ていて美しいです。このゲームのために“鎌倉創作和菓子 手毬(てまり)”さんが製作しているとのことで、こだわりを感じる作りになっています。

 ゲームのルールとしては4色の和菓子タイルを上下左右に並べて得点チップを獲得していくというもの。感覚としてはアプリの入れ替えパズルなどに近いですね。

 ゲーム要素を上げているのは、手に入れた得点チップに特殊効果があること。得点チップ獲得に必要なタイル数を減らしたり、点数をプラスで獲得できたりとどれも強力です。

 タイルが3枚や4枚つながっている必要がある得点チップは得点自体は高いものの、特殊効果が少なかったり、まったく存在しないのが特徴。逆に得点が低いものは特殊効果が大きいので後半で一気に巻き返すことができます。

 タイルは和菓子タイルの移動回数がアップする赤、獲得チップ枚数がアップする黄、チップ獲得に必要な和菓子タイル数がダウンする緑、得点が2倍になる青が存在。

 実際に遊ばせてもらった感じでは緑が強力だと感じました。本来は4つ揃えないと手に入らないタイルが-3効果でひとつだけでよくなるのはとても強く感じました。

 セオリーとしては赤を早めに取って移動回数を増やしつつ、緑や青で高得点を狙っていくというプレイになりそう。

 特殊効果は1度しか使用することができませんが、いつでも使用することができます。しかも、複数の効果を同時に使うことできるので、さながら「ずっと俺のターン!」のような盛大なコンボを発動させることもできます。

 おもしろいのは対人戦ゆえに狙ったどおりの作戦がうまくいかない点。一気に得点を取ろうとしたところを先に奪われてしまい、歯がゆい思いをすることも。

 臨機応変に作戦を変えなければいけないところがいいです。顔を突き合わせて遊ぶボードゲームなので、欲しかったものを邪魔されたときなど、ワイワイと盛り上がることができます。

 年末年始にちょっと重めのボードゲームを遊びたいと思っている人はぜひ本作をチェックしてみて下さい!

レトロゲームがモチーフの謎解き『ボウケンクエスト』もプレイ!

 12月21日発売予定のレトロゲームがモチーフの謎解き『ボウケンクエスト』も遊ばせていただきました。

 ボウケン王国の新米勇者エリオットが、魔王城に囚われている姫を救う任務を命じられ、仲間を集めて冒険していくストーリー。

 いちどしか遊べない謎解きなので詳細は伏せますが、序盤は謎解き初心者でも比較的簡単に解ける内容でありながら、だんだん歯ごたえのあるものになっていき、よくできているなと感心しました。

 どこか温かみのあるレトロな世界観はゲーマーならニヤリとできますし、解けたときのスッキリ感も最高でした。

 LINEアプリと連動する物語で、アプリ上でヒントを見ることもできる親切仕様。みんなで集まって謎を解いていくのもいいと思いますし、ひとりで黙々と遊ぶのも楽しいと思います。

 謎解きに興味があるけどやったことがない人にもオススメできる作品ですので、ぜひ入門用の1本としてチェックしてもらいたいですね。

© KADOKAWA CORPORATION 2023

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら