『グラブル リリンク』プレスイベントレポート。カスタマイズの幅が広い育成要素で、エンドコンテンツまでじっくり遊べそう

電撃オンライン
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 サイゲームスより2024年2月1日に発売される『グランブルーファンタジー リリンク』のプレスイベントが先日実施されました。

カスタマイズ性の高い育成要素

 本プレスイベントは大きく3つのセクションに分けて実施されました。最初はメインクエストのプレイから。

 メインクエストは全体で20時間程度のボリュームとのこと。今回は制限時間100分で、第3章までプレイできました。

 今まで“グラブルフェス”などで『グラブル リリンク』に触れる機会はありましたが、クエストを体験するもののみ。ストーリーや、ゲームフローなどを実際に体験する初の機会となりました。
 
 物語はゼーガ・グランデと呼ばれる空域(いくつかの島からなる地域。『グラブル』の世界における〇〇地方や〇〇大陸のようなもの)に主人公たちが降り立ったところからスタート。

 もちろん原作『グラブル』に登場しているキャラクターが中心となって物語が展開されますが、『グラブル』プレイヤーにとっては当たり前の設定などが改めて語られていたり、フェイトエピソードで旅のきっかけを読んだりできるので、本作から入る方でも大丈夫です。

 一方で原作『グラブル』を遊んでいる人は、ストーリーが地続きかどうかを考えることさえ難しい状況なのは知ってのとおり。あのシーンで“流れ込んできた記憶”のひとつかもしれないくらい、という感覚で受け止めておくのがよいのかもしれません。

 今回のプレイで明らかになったのは、育成要素やゲームフローについて。

 まず育成要素についてですが、物語序盤で主人公たちは“フォルカ”という街に到着し、この街で武器の強化などが行えました。

 フォルカはいわゆるハンティングアクションの街のようにゲームの進行や育成に必要な施設がそろっており、後述のマルチプレイなどでもフォルカからクエストに出発していたので、ゲーム全体を通じて利用する拠点になりそうです。

 個人的には各種族の身長差や、NPCの服の背中側など原作『グラブル』では見られない描写を自分のプレイを通して見られるという体験が新鮮でしたね。

 さて、話を戻してキャラクターの育成要素についてですが、各キャラクターはクエストなどで経験値を得ていくとレベルアップして能力が上昇します。

 さらに、キャラクターのレベルアップ時などにMSP(マスタリーポイント)というポイントを入手でき、これを消費して、アビリティを習得したりステータスを上昇させることが可能。

 後述するマルチプレイやエンドコンテンツのプレイでは、かなりの数のアビリティが用意されていることが確認できたのでダメージアビリティや回復アビリティをバランスよくセットするか、ダメージアビリティだけをセットして攻撃に特化するかなど、同じキャラクターを操作するにしてもプレイヤーによってアビリティのセットで個性を出せそうです。

 さらに、ジーンというアイテムをセットすることでもキャラクターの能力をカスタマイズ可能。ジーンはいわゆるパッシブスキルで、敵を気絶させやすくするものやHPを上昇させるものなどさまざまな種類が用意されています。

 こちらもまたバランスを重視するかなにかに特化するかといったカスタマイズの差が生まれそうですね。ちなみに、プレイした範囲では、ジーンはクエストの報酬として入手できました。

 そして、キャラクターだけでなく武器の育成要素もあり。敵を倒すなどして手に入れたトレジャーは武器の強化に必要なアイテムと交換でき、武器のレベルを上げることができます。

 また、今回のプレイではゲームフローについても確認できました。

 ゲーム中は常にガイドが表示されており、基本的には、このガイドに沿って進めばストーリーを進行できます。

 一方で、メインストーリーとは別に、クエストカウンターや住民から受注する“クエスト”も用意

 ストーリーを進めるかクエストを楽しむかは、クエストで敵と戦っている最中などの極端な状況を除いていつでも選択できます。ストーリー上で急ぎの用事で騎空艇に乗っているシーンでも、騎空艇から元の街に帰ってクエストを楽しむことができました。

 ストーリーを重視するかクエストを楽しむかはプレイヤーの自由ですが、逆に選択肢が多いと迷ってしまうという人の場合はメインストーリーを進めつつ、ボスに勝てなかったり勝てるけれどもやたらと時間がかかってしまうというときにクエストで育成を行うのがスタンダードな遊び方になるでしょう。

 また、道中に世界観を補足する“アーカイブ”が落ちていたり、クエストの報酬で手に入るカギがないと開かない宝箱があったりしたので、遊びこもうとするとかなりのボリュームになりそうです。

即席パーティでマルチプレイに挑戦

 続いて遊んだのは、メインストーリーのエンディング後のデータを使用したマルチプレイ。

 本作はエンディング後にも追加ストーリーがあり、こちらもまた約20時間ほどのプレイ時間を想定しているそうです。

 マルチプレイにはさまざまなクエストがあり、そのなかで文字通り進行のカギになるのがキークエスト。

 キークエストをすべてクリアすると、ランクアップクエストというクエストが出現し、ランクアップクエストをクリアするとひとつ上の難易度のクエストに挑めました。

 今回プレイしたのは難易度“hard”と“very hard”のクエスト。画面上には“easy”、“normal”も確認できたので『グラブル』の難易度表記を踏襲していそうです。

 会場内で近くに座っていた人でパーティを組んでマルチプレイ。メディアオンリーの体験会とはいえ、いわゆる“野良パーティ”と大差ありません。

 ただ、後述のエンドコンテンツのプレイのような互いのアビリティの特徴を理解した連携プレイは難しいものの、ボスを倒すか取り巻きを倒すかなどの役割分担は自然と行えた印象。とくにチェインバーストのキャラクターが続けざまに派手な奥義を放ちカットインとともに大ダメージを与える一連の流れが、演出面、共闘感、そしてバトルに与える影響の大きさがかみあっていて決まると非常に気持ちよかったですね。

 また、マルチプレイで使用したデータはエンディング後ということもあって、追加ストーリーの一部を目にしましたが、後日談のような雰囲気をただよさせつつもまだ『グラブル リリンク』の物語は続いていく印象。エンディングを迎えたら、あとは物語がないままひたすら育成を進めていくというわけではないようでした。

エンドコンテンツは一瞬の油断も許されない難易度⁉

 最後に行われたのは、開発スタッフによるエンドコンテンツの実演プレイ。マルチプレイで使用できたクリア後のデータよりもさらに育成を進めたデータが使用されました。

 本作はやり込み要素も充実しており、エンドコンテンツも含めると総プレイ時間は100時間にも及ぶとのこと。

 挑んだのは“白竜ラディス”。原作『グラブル』では光の試練に登場し、イベント“...and_you”で演算世界の六竜として意外な姿を見せてくれたあの竜です。

 本クエストには、イオとヴェインを開発スタッフが操作し、ほか2キャラをCOMが操作するという形で挑戦。開始前には、高性能なジーンをたくさんつけた装備も見られました。

 イオは攻撃力の上昇やチャージ時間の短縮といった効果のジーンに加えて敵対心(敵からの狙われやすさ)をダウンさせるジーンを装備。ヴェインはHPや防御力を上げ、敵対心を高めた装備でした。

 正直なところまだ育成の余地があるのか、育成の限界まで達したデータを使用したのかは不明ですが、イオの装備していた武器が“ガンバンテイン”という名称だったことを原作『グラブル』と照らし合わせると、エンドコンテンツにふさわしい装備だったことがうかがえます。

 ラディスは、クエスト開始時に複数のバフを自身に付与し、そのまま戦うのは厳しい相手とのこと。

 ダメージを70%カットする原作『グラブル』ではファランクスでおなじみのアイコン、状態異常耐性アップもしくは状態異常無効化のアイコン、再生のアイコンが確認できました。

 このバフを解除するカギになるのがラディスの周囲の取り巻きであるホーリーシード。ホーリーシードを倒すと、強化効果を解除する“ディスペル”と同様の効果がある投擲物として投げつけることが可能。

 ラディスは定期的にバフを貼りなおすので、攻撃や回避に加えて、この取り巻きを投げつけるギミックを活用して戦うボスのようでした。

 ラディスにはもうひとつ、麻痺効果のある攻撃でプレイヤーの行動を阻害するという特徴があるようでしたが、そもそも攻撃力が非常に高く攻撃面を重視したイオの装備では、2発も攻撃を受けると力尽きるほど。回避に徹しなければいけない完全に相手のターンになる攻撃もあり、かなり手ごわい相手のようでした。

 とくに、イオは強力な攻撃を放つには足を止める必要があるキャラクター。プレイを見ているなかラディスとの相性は悪いと感じました。

 そこをサポートしていたのが、ヴェインの“ランパート”というアビリティ。自身が動けなくなるかわりに自身を含めた一定範囲内の味方へのダメージを無効化することができ、その効果範囲内でイオが発動までに時間がかかる代わりにゲーム中でもトップクラスの威力の“フラワリーセヴン”を放つというのが開発スタッフ陣の戦術。

 ラディスが空に飛び立つと同時にフラワリーセヴンが発動して空を切るということもありましたが、きれいにこの連携が決まると大ダメージ!

 さらに、ラディスの攻撃にあわせてイオが相手を一時的に行動不能にする“ライトニング”を放って中断させるといったテクニックも見られました。

 ちなみに、COM操作のキャラクターはエンドコンテンツに同行させた際にプレイヤーの負担にならないようにかなり賢いAIを用意しているとのこと。

 また、個人的には100万を超えるダメージや、宝箱が虹をまとってクルリンと回るといった『グラブル』らしい演出に少しうれしくなりましたね。
  

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