感想:アニメ『ウマ娘』3期最終話を見て3回泣いた…。有マ記念でキラキラと輝くキタサンブラックのラストランは絶対に見逃せない

タダツグ
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 ファン待望のアニメシリーズ第3期『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』第13話“そしてあなたの……”が放送されましたので、視聴しての感想をお届けします。

【注意】この記事では『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』第13話“そしてあなたの……”感想

 やばい。すごい。すごくスゴい。なんというか語彙が死んでます。ゲームライターのタダツグです。とんでもないアニメを観てしまった。そして、そのとんでもないアニメが最終回を迎えてしまった。この感情をどう処理すればいい……。もはや記事にぶつけるのみか!

 ……ということで、ごめんなさい。少し、というかかなり興奮しすぎました。恥ずかしながら3回も泣いてしまった今回の13話。有マ記念がラストランとなるキタサンブラックを軸に、超濃密なドラマが描かれた極上の最終回を目の当たりにした直後、興奮冷めやらぬままにこの記事をしたためています。本当に素晴らしかった!

 いい歳こいたおじさんが、まさか1話で3度も泣かされるとはね。『ウマ娘』恐るべし。今回はこの“泣きドコロ”に焦点を絞って記事を書かせてもらいたいなと思います。少しでも多くの皆さんとこの気持ちを共有できたらいいなと祈りながら。
 

13話の泣きドコロその1:チームの絆が形となる……“スピカ”の魂が込められた新勝負服

 すでにピークアウトを迎えたものの、苛烈なハードトレーニングでなんとか現状を維持し続けるキタサンブラック。ラストランとなる有マ記念に懸ける彼女の悲壮な想いを目の当たりにし、チームメイトである“スピカ”の面々も心を強く動かされ、キタちゃんに寄り添ってくれました。あ、あったけぇ……。 

 キタちゃんの全力サポートを宣言する“スピカ”メンバー。これに対してキタちゃんが伝えたたった一つの願い、それは……彼女の晴れ舞台を飾る新しい勝負服を“スピカ”の面々でデザインして欲しいというものでした。これは予想外!

 このシーン、視聴者に対してはあえて“願いの詳細を明かさない”という焦らし演出が盛り込まれており、個人的にはこれがとても秀逸でした。というのも、その後のスピカメンバーの行動があからさまなので、多くの方が「ここで新勝負服が来る」ってことは察したと思うんですよ。

 そうなると、次は心のなかに「キタちゃんのラストランにふさわしい勝負服を!」という願いが生まれるのは、もはや自然の摂理。結果としてこの新勝負服は“スピカ”のメンバーはもちろん、我々視聴者の想いまで込められたものとして完成することになったように思えます。キタちゃんに似合わないハズがない……。

 新しい勝負服に身を包み、最後のレースへと進むキタちゃんの雄姿には、図らずも熱いものがこみ上げました。それでも最初はなんとか我慢できていたのに、恒例であるBパートのイラストアイキャッチで、新勝負服キタちゃんが美しくも神々しく描かれているのを見て、たまらず涙腺崩壊。チームのみんなと最後まで一緒に走りたい……そんなキタちゃんの声が聞こえた気がして(幻聴?)、こんなん泣くわ!

 まあ正直、キタちゃんの晴れ姿を目にしてずっと号泣していたスペシャルウィークには負けますけどね。あの姿には、ちょっとホッコリしてしまったくらいですから。つーかスぺちゃん、いつからそんなキャラに? この前から泣きすぎでしょ!(笑)

 アニメ終了後、ゲーム版にすぐ実装してくれるのも心憎い! お財布のひもがつい緩んでしまう方も少なくない気がしますねワッショイ!

 ……個人的に、サトノダイヤモンドとドゥラメンテのSSRサポートカードも強そうな予感がしていて戦慄もしています。いくか……(笑)。

13話の泣きドコロその2:“勝ちたい”という意志を燃やして走る、その鬼気迫る表情に魅入られて

 レース描写も本当に丁寧だった今回。いや、毎度丁寧だったのは間違いないのですが、それでも今シーズン屈指の力の入り具合で、見ているこちらもついつい拳を握りしめてしまいました。スタッフの全力、しかと受け止めましたよッ!

 とくに、最終コーナーからのラストスパート演出は本当に素晴らしかった。キタちゃんが口にする“勝ちたい”という言葉。これまでのお話でも何度となく聞いてきたセリフですが、今回は最終コーナーからラストの直線に至るまで、ずっとキタちゃんが心のなかで“勝ちたい”を連呼しており、聞いていて総毛だちました。こんなん伝わってくるに決まってますよね、彼女の執念がッ!

 いつもキュートなキタちゃんゆえに、このとき見せた鬼気迫る表情にはゾクッとしました。身と心を削るようにして前へと進むその顔は、さながら勝負の鬼。いつものかわいらしい表情とのギャップも手伝って、ハートを鷲掴みにされましたよ。

 思えば自分もキタちゃんと同様、これまでの人生でさまざまな勝負ドコロを経験してきたわけですが。彼女のように何もかもかなぐり捨てて全力でぶつかれた局面って、たぶんそう多くはなかったと思います。全力でぶつかって、それでも跳ね返されたときの怖さを考えると、人間どうしてもビビッてしまいますから……。

 でも、キタちゃんは違いました。何度カベにぶつかっても、その都度それを乗り越えて──ときには正面からぶち壊して──ひたすら前へと進む。そんな姿をずっと僕らに見せ続けてくれました。そうしてあがきながらたどり着いた境地が、まさにこの有マ記念だったわけです。

 あのキタちゃんがこんなに頑張っているんだから、僕だってもう少しやれる。いや、やらなければならない。

 キタサンブラックというウマ娘が走る姿には、そんな気持ちにさせてくれる不思議な力を感じるのですが、皆さんはどうですか? 何度踏みつけられても太陽のほうを向き続ける、路傍の花のようなたくましさ。温室で大切に育てられた可憐な花からは感じられない、雑草魂とでもいいますか……。一連のレース描写、とくにラストスパートは号泣しながら見ていましたね。ホント、言葉にできない魅力を秘めた主人公です。最高にかっこいいぜ、キタちゃん!

13話の泣きドコロその3:満を持してのライブ演出! 万感の想いが込められた『ソシテミンナノ』

 これはもう、語るまでもなく見出しのとおりです。最後のウィニングライブで力のこもったライブ演出を魅せてくれるというのは、もはやシリーズ恒例。さすがに見飽きたかといえば……実際、全然そんなことはなくッ!

 主題歌である『ソシテミンナノ』を聴きながら、そしてキタちゃんたちのパフォーマンスを見ながら、やっぱり泣いてしまうのでした。いやはや、つまるところほぼ最初から最後まで泣きっぱなしってワケです(苦笑)。最高のフィナーレ! 

 北島三郎さんからの愛にあふれる応援メッセージが届いていたのも、本当にエモかったです。マジで素晴らしい描写の数々で、最高に楽しめたアニメ『ウマ娘』第3シーズン。大満足の出来栄えだっただけに、最終回を迎えて“ロス”を懸念していましたが……そんな心配は、ある意味皆無でしたね!

 エンディング後、いわゆる“Cパート”的なあつかいで発表された劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』の報。これまた震えてしまったのは、きっと僕だけではないでしょう。

 PVを見た感じ、物語の軸となるのはジャングルポケット、アグネスタキオン、マンハッタンカフェになりそうなこの劇場版。公開は2024年5月24日ということで、正直めちゃくちゃ期待できそうです。サプライズ発表も飛び出し、本当に大・大・大満足!


 ということで、第1話から追いかけてきたこの感想コラムも、アニメ終了とともに最終回となります。これまで駄文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。実現できるかはさておき、次は劇場版の感想記事も書けたらいいなって思っていたりもします。その夢が叶ったら、ぜひまた皆さんに読んでもらえたらうれしいです。その時を楽しみにしつつ。

 それでは、今回はこのへんで!

©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会

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