【電撃PS】『龍が如く7』先行インプレッション第1回。RPG要素を発売前に語ります

電撃PlayStation
公開日時

 いよいよ1月16日に発売を迎える『龍が如く』シリーズ最新作『龍が如く7 光と闇の行方』。新主人公・春日一番が紡ぐ新たなシリーズははたしてどうなのか? 大きな注目を集める本作を、ひと足先にプレイした担当者たちが、テーマに沿った視点で先行インプレッションをお届けします。第1回は担当ライターのさびが、“ジャンルがRPGになったからこそおもしろい”という視点で語りますよ!

RPGになったからこそおもしろい! 『龍が如く』とRPGの親和性の高さに驚き!!

 ド派手な喧嘩アクションで迫力のバトルを楽しめる、アクションアドベンチャーとしてその地位を不動のものにしてきた『龍が如く』シリーズ。そのシリーズ最新作が、まさかあのエイプリル・フールのネタ動画そのままにRPGとして発売されるとは、最初は信じられませんでした。しかし、どうやら本気らしいと知り「本気か!?」と(笑)。いくら主人公が桐生一馬から春日一番へ変更されたとはいえ、今まで積み重ねてきたシステムを捨て、ジャンルごと変えるなんて、本当に大丈夫なのだろうか? おそらく多くのファンが不安半分、期待半分だったと思いますが、自分もそんな状況で最新作を触ることになりました。

 そして実際に遊んでみると「うん、これは間違いなく『龍が如く』だ!」という確信と、「うん、これは間違いなくRPGだ!」という、ある意味、相反する2つの感想を抱いたんですね。『龍が如く』らしさを失わず、しっかりRPGという枠に落とし込んだ手腕は、まさにお見事としかいいようがありません。むしろアクションが大の苦手で、RPGが大好きな自分にとっては、これこそ自分が求めていた『龍が如く』の姿だったのではないかと、素直に感激しました。見た目は完全に『龍が如く』です。でも遊んでいる感覚はしっかりRPG。違和感もなく、これまでのシリーズもRPGだったかのような錯覚すら覚えました。

 そんなRPGへの変更で、もっとも影響を受けているのがバトルです。本作はオーソドックスなターン制のコマンド入力バトルなのですが、じっくり考える余裕がある一方、敵へのダメージアップをさせるジャストアクションや、ダメージを軽減するジャストガードなど、ちょっとしたアクション要素は残っています。これがとてもいいスパイスになっていて、ともすればダレがちなコマンドバトルに、ほどよい緊張感とライブ感を生み出しているのです。

 これらのアクション要素の入力は、しっかり行えば有利になりますが“やらなくても勝てる”というさじ加減なのも、1つのポイントだと感じました。キャラクターたちはジョブごとにさまざまな極技(=必殺技)を習得しますし、攻撃だけでなく、攻撃力アップや敵の防御力低下など、とにかく多彩な効果がそろっています。こうした、いわゆるバフ(強化)、デバフ(弱体)を使いこなして、戦略的に勝つことだってできるのです。うまく戦略がハマったときは、じつに気持ちよく勝つことができました。

 また、範囲攻撃で周囲の敵を巻き込んだり、周囲のオブジェクトを利用して攻撃するなど、『龍が如く』ならではの要素も継承されていて、これらを戦略に組み込めるのもグッド! 若干運の要素も絡みますが、それだけにうまく成功したときの達成感は並々ならぬものがあります。個人的なお気に入りは、リアルタイムで刻々と変化する周囲の状況で、偶発的にカッコいい戦いを生み出せることです。たとえば自転車が置いてある場所で待ち構えてバトルに入ると、戦いで武器として使用できるとかね。そうした変化と驚きが忘れた頃にふと起こったりして、なかなか飽きさせないんですよ。これはうまい作りだと思いました。

 そんな本作のバトルですが、じつはオートバトルも用意されています。自由に攻撃する「臨機応変」から、極技を使わない「極技禁止」まで、4種類の指示を出すこともできるのです。レベル上げのときは「全力強襲」、ボスに向かうまでは「極技禁止」でMPを節約など、まさに春日が敬愛する『ドラゴンクエスト』を彷彿させる命令内容には、思わずニヤリとしてしまいました(笑)。しかも前述したジャストアクションやジャストガードはオートバトル中でも自分でボタン入力可能なのがうれしいですね。

 さて、RPG的のバトルで人気の要素といえば、強力な力を持つ者を呼び出して戦ってもらう召喚魔法ですよね。とはいっても魔法がない『龍が如く』の世界では、スマホで助っ人を“召喚”する「デリバリーヘルプ」というものになります(呼び出しにはお金が必要)。そんなヘルプメンバーですが、じつにぶっ飛んでいるんですよ(笑)。赤ちゃんプレイの極道やら、炊き出しの女性やら、何やらよくわからない殺人鬼っぽい人……etc。

 なかでもお気に入りは、ザリガニのナンシーちゃん。彼女(!?)が仲間になるサブストーリーは、本当に衝撃でした。スマホで呼ぶので電波が届かないとダメだったりとか、助っ人それぞれに、お昼はダメなどのNGがあったりとか、謎のこだわりもすごい。そして、このシステムに「デリバリーヘルプ」と名づけたディレクターの堀井(亮佑)さんは天才だと思いました。あ、もちろん略すのは厳禁で(笑)。

 もう1つ、RPG的なおもしろさに欠かせないのが、キャラクターの成長です。本作ではなんとジョブシステムが採用されており、しかしその転職の場が『ドラゴンクエスト』のダーマの神殿ならぬ、ハローワークだというのは、さすが『龍が如く』!(笑) 用心棒だのダンサーだのキャバ嬢だの、転職できるジョブにもどこかリアリティがあります。

 先述したように、多くのジョブランクを上げ、いろいろな極技を覚えることは強さにつながります。あれこれ試しながら、さまざまなジョブランクを上げていくのは、レベル上げが大好きな自分にとっては、ある意味たまらない作業ともいえました。じつのところ、アクションだった前作までは新技を習得しても、本人の腕の関係であまり使いこなせないことも多かったので、コマンドで選択して極技を繰り出せるのは、ジョブの魅力を存分に楽しめてよかったです。

 また、本作は敵とのレベル差補正もあり、強敵でもレベルを上げることで簡単に勝てるようになります(逆に差があり過ぎるとほぼ勝てない)。レベルを上げるほど強くなる! これぞRPGのだいご味ではないでしょうか。ちなみに、本編には入るたびにアイテムが復活する地下ダンジョンや、RPGにはなくてはならない闘技場のようなものなど、レベルを上げる手段が豊富に用意されているのもうれしいですね。もちろん、倒せば経験値がおいしいけどすぐに逃げてしまう“はぐれなんとか”的な奴もいますのでお楽しみに!

 そしてレベルアップ以外の強化という部分では、装備を変えることも本作では大事ですよね。用意されている装備品の種類は膨大で、武具錬成や強化というやり込み要素もあり、最強装備を求めて冒険をするなんて、いかにもRPGらしいと思いませんか?

 最後にRPGといえばやっぱり収集要素も大事ですよね。本作にもたくさん要素が用意されていますが、なかでも個人的に一番好きなのが「スジモン図鑑」です。この名称でピンと来た方も多いと思いますが、もろにアレですよね!?(笑) 別に集めたスジモンたちを戦わせることはできませんが、初っ端から赤・青・緑のスジモンから選べたりなど、わかる人にはわかるオマージュもあり、ニヤニヤが止まりません。ちなみに図鑑は、倒して登録した敵の弱点やドロップアイテムを調べられるので、実用度もバツグンです。解説のテキストも凝っていて、こだわりを感じましたよ。

 第1回ではRPG的なおもしろさにスポットを当てて語りましたが、いかがだったでしょうか。本作をプレイして強く感じたのが、これまで発売された数多のRPGに対する強いリスペクトです。有名RPGのパロディやオマージュも多数取り入れられていますが、偉大な先輩RPGに対する尊敬の念をひしひしと感じるのです。実際、ゲーム中では春日が『ドラゴンクエスト』への想いを熱く語りますが、自分はその気持ちにシンクロしてしまうほどでした。

 それも含めて総合的に見ると、RPGをしっかり研究し、そのおもしろさを抽出した、本当に“極上のRPG”であることは間違いないと思います。そして『龍が如く』の物語に、これだけ合っていることがわかったのは、まさに僥倖(ぎょうこう)でした。鬼に金棒ではありませんが、『龍が如く』にRPG、最強だと思います!

 というわけで明日公開予定の第2回では、『龍が如く』らしさ全開のプレイスポットに注目したインプレッションをお届けします。こうご期待!

(C)SEGA
※画面はすべて開発中のものです。

龍が如く7 光と闇の行方

  • メーカー: セガゲームス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2020年1月16日
  • 希望小売価格: 8,390円+税

龍が如く7 光と闇の行方(ダウンロード版)

  • メーカー: セガゲームス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2020年1月16日
  • 価格: 8,390円+税