感想:アニメ『ダンジョン飯』1話。真面目な変人(ほめ言葉)のライオスを熊谷健太郎さんが見事に演じる! マルシルもかわいいしこれは毎週安心して観れる飯テロ? アニメ

カワチ
公開日時

 TVアニメ『ダンジョン飯』の第1話“水炊き/タルト”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ダンジョン飯』第1話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。

ちゃんと料理が美味しそうだった!

 九井諒子さんの人気コミック『ダンジョン飯』のアニメ化となる本作。筆者は好きなコミックが映像化されるとき、期待半分と不安半分の気持ちで視聴しますが、今回は『キルラキル』や『リトルウィッチアカデミア』、最近では劇場アニメ『グリッドマン ユニバース』を手がけたトリガー(TRIGGER)の制作ということで期待しかなかったです。こんなの絶対安心できるでしょ!

 最近は『異世界食堂』や『異世界居酒屋・のぶ』など、異世界を舞台にしたグルメアニメでヒットしている作品も多いですが、本作は“ダンジョンのモンスターを食べる”というシチュエーションが他の異世界グルメとは一線を画しています。今回、トリガーの高いクオリティ作画によって、ちゃんと飯テロアニメになっていたところがすごいなと。正直、コミックは白黒だから美味しそうに見えていたけど、カラーで動くアニメになったらモンスターの料理はまずそうになるのではないかと思っていましたが、鮮やかで食をそそりましたね~。

 X(旧Twitter)で公開された情報によるとグルメ系イラストレーターであるもみじ真魚さんがフードデザインを担当しているとのこと。『ダンジョン飯』にとって料理が完成するシーンは大きな見どころなので、ここにこだわってくれるのはファンとしてもとてもうれしいです。アニメの第1話はコミックの第1話『水炊き』、第2話『タルト』の2本立てでしたが、水炊きもタルトもめちゃくちゃ美味そうでした。地上波放送とNetflixの最速配信は22時となっており、ちょうど寝る前に食べたら太る時間だったことも飯テロを加速させましたね。

 一方で吊るされた死体など、食欲を削ぐような描写もあり、『ダンジョン飯』独特の世界観が見事に表現されていました。基本的にはテンポよく進みますが、マルシルがライオスに嫌な顔をするシーンなど、たっぷり間を取る演出などもあり、飽きずに楽しめました。

 また、アニメ版の見どころだと序盤のレッドドラゴン戦が迫力がありましたね。原作でも描写されていたシーンですがアニメ版は尺が長く激しいバトルに目を奪われました。またシリアスな展開でバトルが描かれるだけにライオスの「腹が減ったな」のギャップがより際立ちましたね。

 ほかにもコミックでは小さい1コマだけだった町の外観もアニメではしっかり描かれており、異国の雰囲気を味わうことができました。音楽を『クロノ・トリガー』や『ゼノギアス』などのBGMを手がけている光田康典さんが担当しているところもポイントで、光田さんの得意とする民族音楽が『ダンジョン飯』の世界観にマッチしていて引き込まれました。

 また、これは原作から素晴らしかった部分ですが、今回の第1話でしっかりキャラクターの役割と性格が分かるようになっているのが見事。真面目なようで変態のライオス、そんなライオスに振り回されるマルシル、ライオスとマルシルの間を取り持つチルチャック、黙々と料理をするセンシという構図が分かるようになっていましたね。とくにライオスは熊谷健太郎さんの芝居によって、彼が真面目な変態であることが際立っており、ライオスのキャラが分かりやすくなっているおかげで、『ダンジョン飯』の世界観そのものも理解できるようになっています。

 ドラゴンに食べられた妹を救うというシリアスなあらすじでありながら、コメディタッチのストーリーが展開する『ダンジョン飯』を熊谷さんのライオスが見事に表現してくれましたね。

 そして、今回のアニメで筆者がいちばんよかったのはマルシル! 第1話で“歩き茸”を食べることを提案されたマルシルが大声で「ヤダーッ」と叫んだあと、倒立して駄々をこねるシーンがありましたが、この倒立はアニメで動きが加わるとより滑稽でおもしろかったですね。また、千本木彩花さんの芝居も素晴らしい。ライオスに振り回されるところは張りのある声でギャグシーンのキレが増していますし、料理が美味しくてホッとする声もかわいらしいです。芸達者な千本木さんがマルシルを演じてくれて本当によかった……。チルチャックの泊明日菜さんやセンシの中博史さんもイメージにピッタリで第2話以降での活躍も楽しみです。

 『ダンジョン飯』は2クールのアニメであることはすでに発表されていますし、原作のエピソードを丁寧に描いてくれるはずと期待大。安心して見られるアニメになっているので、この記事を読んで気になった人はぜひ毎週追ってみてほしいです。自分もこの連載記事でアニメ版の魅力をお伝えしていこうと思いますので、よろしくお願いします!


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら