そう来たか! 映画『エウレカセブン HE3』のタイトルが判明

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 2021年に公開予定の映画『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の正式タイトルが『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(EUREKA)』と発表されました。

 本作は、2017年秋より開幕した『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』シリーズの完結編です。

 本情報は、12月23日に実施された、シリーズ第2弾『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(ANEMONE)』の舞台挨拶付き上映イベントで明らかになったものです。

 イベントでは、遊技機『パチスロ交響詩篇エウレカセブン3 HI-EVOLUTION ZERO』でしか見られない特別映像も上映された他、京田知己監督、エウレカ役・名塚佳織さん、南雅彦プロデューサー(ボンズ)によるトークステージも行われました。






イベントレポート

 『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の上映後に、劇場公開が 2021年に決まった『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の完結編となる作品の特報が上映された。

 これまで見たことのないメカニックシーンの後には、“EUREKA”の文字が映し出され、本作の正式タイトルが、『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』になることが明かされた。このうれしいサプライズ上映に、会場に集まったファンからも歓喜の声が漏れ、上映後には盛大な拍手が送られた。

 上映後の舞台挨拶には、監督の京田知己さん、エウレカ役の名塚佳織さん、プロデューサーの南雅彦さんが登場した。上映された『EUREKA』 の特報に対して、名塚さんは「三部作ということは、わかってはいたんですけど……」と前置きしつつ、映像の最後に“完結”の文字が映し出されたことに触れ、「改めて文字で見ると、遂に完結するんだなという気持ちです」と長きにわたり携わってきた作品が1つの区切りを迎えた心境を、感慨深げに語った。

 プロデューサーの南さんは、ハイエボリューションは、これまでのシリーズ、いろいろな舞台で描いてきた“レントンとエウレカのストーリーの集大成”とし、今回の『EUREKA』について「エウレカセブンの1つの完結」と話した。そして『EUREKA』については“完全新作”、そのために2021年までお待ちいただくことにと話した。

 「もともとエウレカの話をやりたいと思ってつくったのが、このシリーズだったので、自分としては必然的なかたち」と語る京田さんは、「エウレカという女の子の話をちゃんとやらないと、この作品・このシリーズは終わらないので、彼女に寄り添う形のドラマを3本目ではやりたい」と本作がエウレカにフォーカスした物語になった経緯と想いを明かした。

 本作の設定や方向性を舞台挨拶前に、監督から聞いたという名塚さんは、第2弾『ANEMONE』でのエウレカについて、「こんなわがままな子に変貌して、大丈夫かな」と少し不安に思っていた部分もあったと告白しつつ、「監督から第3話のお話を聞いて、エウレカがとても好きになる作品と言っていただけたので、すごく楽しみです」と喜びの表情を浮かべた。

 本作でのエウレカの描き方、込めた想いを問われると、京田さんは、TVシリーズから14年経ち、作品を観ていた人たちも人生を積み重ねてきて、またその歴史をふまえた上でこの作品があることを見てくれている若い世代のファンがいることに触れ、「時間や経過している蓄積は、大人になるということでもあるので、その延長線上でつくっていきたい」、「大人の人が観れる、大人の人たちの話もきちんと描かれていると思う」とした。

 特報で描かれたメカニックの戦闘シーンについて話題が移り、メカデザインの雰囲気がこれまでとは異なるのでとの質問が出ると、京田さんは「今回完全新作のため、20人ぐらいのデザイナーさんに参加してもらってます。なかなか近年のアニメでは集まらないメンバーに集まっていただけたので、おもしろい世界観もお見せできると思う」と語った。

 また、ロボットアニメ映画における戦闘シーンの重要性に触れ、「せっかく大画面で見てもらえるのでアクションエンターテインメントをきっちりとやりたいし、少しでも観てもらう人に感じ持ってもらいたい」と熱く語った。

 続けて南さんが「手描きでロボットアクションをやります」と力強く宣言すると会場からは拍手が送られた。

 ここで、『ANEMONE』のラストシーンについての話題に。「『ANEMONE』を作り終わったときに、これで終わってもいいかな、と思う部分がないわけではなかった」と京田自身も語るラストから、3作目を紡ぐきっかけについて問われると、「今回のお話をつくるきっかけにもなった、大きな2つの柱があって、その1つがデューイをどのように描くか」とし、「ちゃんとつくりきることで、辻谷さんへの何らかのメッセージになるといいかな」と『ANEMONE』制作中に逝去したデューイ役の辻谷耕史さんへの敬意を込めて語った。

 つづけて、もう1つの柱について「エウレカという女の子の人生を、キャラクターとしておとしどころをつくってあげるということを、やりきれているようで、やりきれていないと感じる部分が拭えなかった」とし、「そこをちゃんと今回はやれるような気がした」と明らかにした。

 また、「『ANEMONE』のラストシーンでエウレカの首輪が取れているシーンは、すごく大きな意味があって、それがなくなっていることでどうなるのか」と言及し、エウレカの立ち位置の変化を示唆した。

 その監督の言葉を横で聞いていた名塚さんは、「監督の言葉でお話を聞けたので、不安ですけど、今は楽しみでいっぱいです」とし、「今回出会うエウレカと向き合えるように、成長して、気持ちを高め、技術を高めていけたらいいな」と収録に向けての意気込みを語った。

 京田さんが「このシリーズは、大きな力・大きな運命に振り回されている登場人物ばかり……その中で一番振り回されたエウレカが夢から醒めてどうやって自立し、どういう人になっていくのを描く映画」とハイエボリューションシリーズ全体を振り返ると、南さんも「オリジナル作品で、14年前につくった作品がこれだけ多くの人に愛されて、新しい作品を生み出しているシリーズになったことは、スタジオにとっても幸せなこと」とし、ボンズという制作会社にとっても大切な作品になっていることと、南さん自身の作品へ愛をうかがわせた。

 名塚さんは、テレビシリーズの1話の収録でレントン役の三瓶由布子さんがとても緊張していたことを振り返りつつ、「(テレビシリーズが始まった当初は)1年ということで作品に向き合っていたので、14年経て映画をやらせていただき、今日も大勢の方が来てくださって…すごくうれしいです! ここまで皆と一緒につくってきたんだなと改めて実感しています」としみじみ語り、ファンに感謝をのべた。

 京田さんはエウレカファンへ、「14年続いているシリーズのキャラクターたちの、世界観の締めをつくるのがこんなに大変ことだとは思わなかった」、「オリジナルのロボットアニメをつくるのがこんな大変だったんだ」と制作の苦労を踏まえつつ、「それも含めて、皆さんのご期待にお応えできるような、映像とドラマをつくっていきたいと思っております」と意気込みを語った。

 最後には公開まで1年間待たせてしまうことを謝罪しつつ、「待っていてください。みんな、がんばってます。よろしくお願いします!」と力強い言葉で締めくくり、大盛況のまま幕を閉じた。

(C)2018 BONES/Project EUREKA MOVIE

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