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【ネタバレあり感想】アニメ『ダンジョン飯』2話。ライオス、マルシル、チルチャック、センシ、全員のいいところ出てた! あと、バジリスクって便利な食材だなー

カワチ
公開日時

 TVアニメ『ダンジョン飯』の第2話“ローストバジリスク/オムレツ/かき揚げ”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ダンジョン飯』第2話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。

キャラクターたちの魅力が伝わる内容!

 九井諒子さんの人気コミック『ダンジョン飯』をアニメ化した本作。第1話は原作に忠実でありつつ、アニメならではのテンポ感や声優陣の芝居が光る内容になっており、ファンを安心させてくれましたね。

 第2話は第1話のラストに流れたオープニングテーマが最初に挿入され、最後はエンディングが初お披露目となりました。

 エンディング主題歌が緑黄色社会さんの“Party!!”であることは明かされていますが、なんとエンディングのカットは原作者の九井諒子さんが担当!

 イラストも音楽も本当に最高で、公開された動画をヘビロテしています! こういうときに公式が動画をアップロードしてくれると本当にありがたいですよね。

 一方のオープニングに関しては「そのキャラクターも出しちゃうの!?」という驚きがありました。

 主要キャラクター勢揃いの内容ですが、映像の後半には原作の後半や終盤に登場したあんなキャラクターやこんなキャラクターの姿もちょっぴり映っていたり。

 全2クールで原作のどこまで描くのかは不明ですが、後半のキャラクターも魅力たっぷりなので、ぜひラストまで駆け抜けて欲しいところ。

 さて、筆者は『ダンジョン飯』のおもしろさはダンジョンRPGの持つ面白さを軸に“食”をテーマにした新たな視点を届けていることのほかに、1話完結のストーリーで各話ごとに個々で楽しめるようになっていながらも、しっかり全体のストーリーも繋がっていることだと思っています。

 「ここも伏線になっていたのか」と驚くこともありますし、過去のエピソードが道中で何気なく語られるシーンも彼らの旅の軌跡を追っているようでワクワクします。

 そういった伏線のおもしろさだけあれば、ほかの作品でも楽しむことができますが、本作独自の要素として“食材の使いまわし”があります。たとえば第1話では最初に大サソリと歩き茸の水炊きを作りましたが、次の人食い植物のタルトではサソリの残り汁が使われています。

 こういったつながりも『ダンジョン飯』のおもしろい部分で、今回の第2話のストーリーをローストバジリスク、オムレツ、かき揚げの3つで区切ったのもうまいなと思いました。

 最初に討伐するバジリスクはローストにするだけでなく、次のオムレツとかき揚げにも使用するので収まりがよかったですね。

 また、今回の第2話はキャラクターたちの魅力がよく伝わる回にもなっていました。ライオスの変態っぷりとマルシルの振り回されっぷりは第1話でも描かれましたが、今回は苦労人のチルチャックや融通の利かないセンシの良さもしっかり出ていましたね。

 バジリスクを威嚇するライオスや仲間たちを見返そうとして失敗するマルシルなど、ふたりの良さも満載。バジリスクを威嚇するために奇声をあげるライオスやマンドラゴラの断末魔を聴いておかしくなってしまうマルシルは声優陣の熊谷健太郎さんや千本木彩花さんの芝居があることでさらにコミカルなシーンになっていました。

 前半はコカトリスに襲われているドニとフィオニルを救うという展開。このドニとフィオニルは原作だとあまり出番がありませんが、キャラクターブックの“ワールドガイド”に詳しい設定が載っています。

 そういえばワールドガイドについては2月15日に加筆を加えた“ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版”が発売されるそうなので楽しみです。


■ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版

価格:2,090円(税込)
発売日:2024年2月15日(木)頃
著者:九井諒子
シリーズ:ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル
関連作品:ダンジョン飯
レーベル:ハルタコミックス
出版社:KADOKAWA
発行形態:コミック
ページ数:240ページ


 ちなみにコカトリスを見たライオスが「結局2種類程度のほうがお互いの魅力を高めあっている」と納得するシーンがありますが、このセリフを覚えておくと、あとで笑えます。

 コカトリスのエピソードは原作だとオチが異なり、原作のほうの展開もいいので、ぜひ見比べてみてください。

 一方の続くオムレツは「アニメになったら絶対に観たいオチだ!」と思っていた「もう魔物食べるなんてこりっごり~」が観れて大満足。

 筆者はNetflixに加入しているので英語やドイツ語バージョンと見比べてみましたが、どの音声のオチもよかったです。Netflixに入っている人はおもしろシーンを見比べると楽しいですよ。

 最後のかき揚げはチルチャックとセンシが料理を通じてお互いのことを尊重するようになる姿が描かれます。詳しくはアニメで観て欲しいですが、肉とパンはお互いの代わりにはなれないけど……? というふたりのことを食材に例えたナレーションが心に響きましたね。

 食べることが一貫したテーマとなっている『ダンジョン飯』。今後も原作の素敵なエピソードたちがどのように描かれていくのか楽しみです!

カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

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