『ANGEL WHISPER』Steam版が配信開始。驚愕のラストが話題となったADVのリメイクが今だけ990円のセール価格

電撃オンライン
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 ゲーム制作集団“Child-Dream“は、1999年のインディーズADV『ANGEL WHISPER』をリメイクし、Steam版を発売開始しました。

 また、日本語英語同時発売で34%オフ、定価1500円を990円でのセールを実施中です。

 以下、リリース原文を掲載します。

あるゲーム作家の遺作をプレーするADV「ANGEL WHISPER」Steam版が記念セールで発売開始

 ゲーム制作集団「Child-Dream」(株式会社ミスタ・ストーリーズ)は、1999年のインディーズアドベンチャーゲームの先駆的存在である、クロスリアリティ・サスペンスADV『ANGEL WHISPER』をリメイクし、昨年のNintendoSwitch版に続き、Steam版を本日発売開始しました。

 日本語英語同時発売で34%オフ、定価1500円→990円のセールです。

 『ANGEL WHISPER~あるゲーム作家が遺したサスペンスアドベンチャー』は1999年に公開、ある作家の遺作であるゲームをプレーしながら、実在するサイトを閲覧するシステムで「本当に起きた出来事か?」と大きな話題となった作品です。

 2023年現代を予見している結末にも賛否両論が湧き上がり、サイコホラー『人形の傷跡』と共にインディーズ・アドベンチャーゲームの先駆的な存在となりました。

Steamサイト

PV:由島美瀬の依頼(CV. 清水愛)

ストーリー

 24年前に父・由島博昭が遺した

 「ANGEL WHISPER」というゲームの謎を解いてほしいーー。

 娘・由島美瀬による依頼によってこの物語が始まる。

 遺作に描かれていた物語は、1998年ーー

 世界の終末を示唆したとされるノストラダムスの預言を題材にしたゲームの制作者が次々と不可解な事件に巻き込まれていく過程だった。

 ゲームの主人公・由島は、ゲーム会社で本作の謎を解明するべく、完成を目指して開発を行う。情報を集めて事件の謎を追ううち、やがてヨハネと名乗る得体のしれない存在にたどり着く。

 由島は何を追い求め、何の事件に巻き込まれたのか?

 プレイヤーは、彼の遺作ををプレイしていくうちに、自分自身が巻き込まれていき、最後に「なぜ遺作なのか?」の真相に直面する。

ゲームの特徴

・実際のプレイヤーが巻き込まれるメタADVの元祖が24年ぶりにリメイク
・消失したゲーム作家の遺作をプレーするクロスリアリティ・サスペンス
・ゲームと現実世界の境界が交錯するストーリーテリング
・ゲーム会社の日常をリアルに描写
・原作は1999年ノストラダムスの予言の年に公開、賛否を巻き起こした
・AIの台頭や地球環境問題など、24年前のゲームシナリオが現在を予見している

原作版からのの変更点

・原作の人気キャラ、占い師ライサによる占いシステムを追加
・ヒントを追加。誰でも最後までプレーできる設計
・天穂のサクナヒメなどのBGMを手掛ける大嶋啓之氏がメインテーマを提供、原作の人気BGMをリマスター
・1999年の作者の日記や掲示板、隠しサイトなどが当時のまま残されており、実際に閲覧できる。Switch版ではゲーム内部にこれらのサイトが移動されており、それを参照しながら謎解きを進めることができる

ANGEL WHISPER 1998→2023 注記

 このゲームは1998年、私の友人である今井田咲子氏からの依頼を受け、ある作品を手直ししたものである。

 本来、他者の作品のリリースは、私の望まないところではあるが、友人のたっての願いかつ、それが「遺作」であったという特殊な事情により、若干の補足改定を行った後、世に出すこととした。

 なお、原作者の由島博昭氏の消失に関しては、現在でも解明されていない。

 遺書や手掛かりは一切残っておらず、ただ、この「ANGEL WHISPER」というゲームが遺されたのみであったという。

 2023年、由島氏の娘よりリメイク依頼があった。

 詳細は彼女によるPVを見てほしい。

なぜ、今リメイクされるのか?(製作者:宮下英尚より)

 『ANGEL WHISPER』は1998年に製作したゲームです。当時はインターネット黎明期で、まだアナログ回線やISDNが主流で、現在のスマホやSNSはもちろん、Steamや家庭用ゲーム機でのダウンロード販売はほとんどない時代でした。

 そんな時代に、『ANGEL WHISPER』は個人で制作して、PCでダウンロード販売しました。このゲームでは、リアルな掲示板を使った謎解きや、実際に存在する記者の協力を得て、ゲーム中の出来事がまるで現実に起こったかのようなリアリティを表現しました。

 結果として、プレイした人からは「本当に遺作なのか?この出来事は本当に起きたのではないか?」や「ゲームをプレーし終わったが、自分は大丈夫なのか?」など、あたかも自分自身も巻き込まれていく臨場感に基づくコメントをたくさんいただきましたが、現実かフィクションかを明示していなかったため、ドキドキした方もいらっしゃったようです。

 本作は世界中で話題になった、1999年7月のノストラダムスの世紀末預言を題材にしています。

 当時私たちも「恐怖の大王」は本当に来るのか? など話題にしていましたが、結局何も起こらずに今に至っています。

 今作は当時の私が「恐怖の大王」の正体として仮説を立てたものが出現します。

 その正体は24年経った今の方が説得力があるかもしれません。

 最初はサスペンス・ミステリ色の強い出だしで、ゲーム会社での殺人事件から始まる本作ですが、終わりに近づくにつれSF的な色彩を帯びてきます。

 思想的な部分もあり、多くのプレイヤーから賛否両論がありました。

 終わり方の否定的な意見もまたプレイヤーが向き合ってくれた証と考えています。

 本作の家庭用ゲーム機でのリメイクは長年構想していましたが、2023年は特に急速に変わる地球環境問題、世界の紛争、そしてChatGPTをはじめとしたAIの大流行といった背景があります。

 24年前のゲームシナリオに現在を予見している描写が数多くあり、人々が現在の人類が抱える問題に対して改めて考える機会になれればという思いもリメイクを行った理由です。

 今回は原作を遺した由島の娘から、あなたへの依頼ということですが、なぜ由島が姿を消したのか、そして彼が残したゲーム『ANGEL WHISPER』に何が込められているのか、その答えをあなたに再び解き明かしてほしいと願っています。

 プレイヤー自身が巻き込まれていくサスペンスや没入感を、あなたにもぜひ体験してほしいと思います。

 そして、このゲームには、リメイクを担当した私でさえ知らないサプライズがあるようです。

スクリーンショット

©Copyright2023 Mista Stories Games of Child-Dream.

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