アニメ『ダンジョン飯』3話感想。アニメで楽しみにしていた“動く鎧”回は、TRIGGERの素晴らしい作画で想像以上のデキだった(ネタバレあり)

カワチ
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 TVアニメ『ダンジョン飯』の第3話“動く鎧”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ダンジョン飯』第3話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。

トリガーのクオリティ高い作画に大満足!

 九井諒子さんの人気コミック『ダンジョン飯』をアニメ化した本作。第3話は新たな仲間と言ってもいい“あのキャラ”がついに登場する回。

 これまでとは異なる“ひねり”が効いた展開で、『ダンジョン飯』のおもしろさを濃色したエピソードですが、アニメ版も作画が気合い入りまくりで見応えがありましたね。

 個人的にはトリガーらしい作画と演出が多かったのが、スタジオのファンとしてはうれしかったですね。

 公式Xで主要スタッフが掲載されましたが、クレジットを確認したところ、第3話は人気アニメーターのすしおさんなども参加されているようでした。豪華ですね~!

 卵を発見したあとにライオスが幼少のころを思い出すシーンがあり、ここは原作にはないアニメオリジナルですが、ライオスが飼っている犬の作画がモロにトリガー作品に出てきそうな犬で笑いました。

 なお、この犬は“ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル”に載っているものです。前回の記事でも紹介しましたが、2月15日に加筆を加えた“ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版”が発売されるので、ぜひチェックしてみてください。


■ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版

価格:2,090円(税込)
発売日:2024年2月15日(木)頃
著者:九井諒子
シリーズ:ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル
関連作品:ダンジョン飯
レーベル:ハルタコミックス
出版社:KADOKAWA
発行形態:コミック
ページ数:240ページ


 前回の第2話はローストバジリスク、オムレツ、かき揚げと原作の第3~5話をひとつのエピソードにまとめたので、若干の駆け足を感じたものの、今回は第6話と第7話の“動く鎧”をフィーチャーしたエピソードとなっており、アニメオリジナルの演出が入る余裕も多かったですね。

 今回は“動く鎧”と遭遇するストーリーで、序盤には3年前に駆け出しの冒険者だったライオスが油断して負けた回想シーンが導入されますが、ギャグテイストだった原作に比べてシリアスに描かれており、見応えのあるものになっていました。光田康典さんの手がける重厚な音楽も雰囲気作りに一役買っていましたね。

 回想シーンがシリアスだっただけに、現実に戻ってからのマルシルの「負けてんじゃん」という軽いノリのツッコミがそれまでの雰囲気とのギャップがあってよかったですね。

 今回の“動く鎧”は筆者が「ダンジョン飯」に本格的にハマるきっかけにもなったエピソードで、茸に分類できる“歩き茸”や鳥の味が想像できる“バジリスク”と違って、「これは食べれないのではないか?」と感じさせるモンスターを食材にするエピソード。

 “動く鎧”の正体に関しては、これから原作やアニメでチェックする人も多いと思いますが、「そういう理屈で動いていたのか」「その方法であれば倫理的にも問題ないな」と納得させられるような作り。

 ファンタジー世界の雰囲気を大事にしながらも、独自の視点を加えて新鮮な驚きとワクワクを読者に用意してくれる九井諒子さんのセンスに脱帽します。

 今回の第3話は原作では前後編で描かれたストーリーがひとつのエピソードで奇麗にまとまっているので、ぜひチェックしてみて欲しいですね。本編のなかに巻末おまけコミックの内容まで上手に盛り込まれていて素晴らしかったです。

 前半がモンスターとのバトル、後半が調理して食事という流れは『ダンジョン飯』の基本フォーマットに則っていますが、バトルシーンは先述したようにアクションが気合入りまくりで見応えがありました。

 マルシルが「退却!」と言うシーンは杖の丸い部分から顔を出すコミカルなものに変わっていたり、“動く鎧”たちが進行を妨害するイメージ図も原作の簡素なものからライオスたちの顔になっていたりと、さまざまな部分がこまかくアレンジされていて楽しめましたね。下から覗き込むようなセンシのセクシーショットがあったのは謎ですが(苦笑)。

 また、ライオスが“動く鎧”に卵鞘を見つけるシーンは幼いころの思い出がフラッシュバックするイメージが壮大で見応えあり。こちらもアニメオリジナルとなっており、ファリンの出番もあってうれしかったですね。

 動く鎧の倒し方と調理方法はアニメを観てからのお楽しみにして欲しいですが、個人的に注目したいのはセンシが少し調理に失敗してしまうところです。前回もマルシルのワガママ(?)で人食い植物のゼラチンが使えずにタルトがキレイにまとまりませんでしたが、今回は初挑戦の食材ということで失敗をしてしまいます。

 こういったシーンはセンシがダンジョンに潜り続けてモンスターを食べてきたからこそ、その実践で知識も豊富になり、料理も上手くなっていったことを証明していると思います。彼はひとつずつ堅実にモンスターについて学んでいったのでしょうね。

 美味しい料理を食べるだけでなく、たまに失敗してしまい、みんなでその思い出を共有するのも旅の醍醐味になっていていいなと感じました。そんなセンシの過去が明かされるのは原作だとだいぶ後半ですが、ぜひアニメで観てみたいエピソードです。

 また、今回の“動く鎧”は、ライオスがこのモンスターの生態を見極めて「そして、食える!」と確信して立ち向かっていくところも見どころ。今後の『ダンジョン飯』でも重要になるセリフなのでぜひ注目してくださいね!


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

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