『新空港占拠』2話感想と考察。水槽に閉じ込め、体内にカギ…ますます過激になる獣たちの仕掛け！（ネタバレあり）

　TBS系列2024年1月期より日曜夜9時から放送された、櫻井翔主演のタイムリミットサスペンスドラマ『新空港占拠』第2話の感想と考察を掲載します。

神奈川県警捜査一課の武蔵三郎（櫻井翔）の“最悪の１日”が再び！

　昨年7月に放送され、出演者の名前を伏せたキャスト陣や、先の読めない展開で大きな話題になったドラマ『大病院占拠』。

　その待望の続編がこの1月からついに放送！　あの事件から1年、今度は舞台を“空港”に移し、獣の面を被った武装集団と、神奈川県警捜査一課の武蔵三郎（櫻井翔）の頭脳戦が開始されます。

　前作でも活躍したさくら（ソニン）ら県警の精鋭たちのほか、新たなキャストも登場。武装集団の目的は？　人質たちの運命は？　目の離せないタイムリミット・サスペンスが幕を開けます。

　謎をはらんだ展開で、視聴者を湧かせたドラマの続編として期待のかかる本作。その感想記事を、ちょっとした考察を交えて紹介していきます。

この記事には、ドラマのネタバレが含まれます。

『新空港占拠』第2話　感想

犯人たちの目的が判明

　第1話のラストでは、空港を占拠した獣の1人が、前作で情報管理を行っていた武蔵の同僚、駿河だったことが判明しました。

　武蔵が驚く間もなく、彼は獣たちの前に連れていかれ、彼らの要求を聞きます。それは、彼らの交渉係になることでした。

　しかも獣たちは“獣チャンネル”というサイトを立ち上げ、中継を行うといいます。そう、1年前の事件とまったく同じことをしようとしているのでした。

　となると、今回も武蔵が犯人の指示（というよりムチャぶり）で、人質たちの罪が暴かれていくというストーリーラインになるのだなとわかります。

　それはそれでわかりやすくていいのですが、さすがに本当にただの模倣犯というのはドラマ的にもあり得ないと思うので、何かしら別の理由はありそうですね。

武蔵、解放される

　警察側は、拡張予定だったエリアからダクトを通って潜入しようとしますが、そこへダクトの上から叫び声！

　すると、なぜかラップでグルグル巻きにされた武蔵が、ダクトから落ちてくるのでした。ここで前回の予告の謎が解けました（笑）。予告がどこのシーンか予測するのも、1つの様式美みたくなってきました。

　武蔵は無事に外に出るのですが、ラップの下には爆弾が！　残り1分。普通なら絶望ですが、爆弾処理班の活躍で残り1秒で処理筒にイン。ギリギリの緊迫したシーンですが、爆弾を外す動作がどこかモタモタしていて、まさに本作ならではの見どころにもなっていました（笑）。

獣チャンネル配信開始。最初の犠牲者は？

　配信が始まり、捜査開始。いつものテキパキ捜査で順調に捜査されます。まず駿河ですが、結婚退職したはずが、相手は存在せず、彼女自身のデータもすべてデタラメだったことが判明。

　しかも、警察時代からだというのだから、1年前の時点で、警察に忍び込んでいたということになります。前作の黒幕という匂わせもありましたし、どうも彼女を通じて、前作の事件とも繋がっている可能性がありそうですね。

　そして配信が始まり、犯人は武蔵に捜査を要求。最初の人質は、空港を建設した会社の会長白河という男で、彼が吐いた嘘を暴けというもの。

　会長は水槽に閉じ込められ、水責めにされます。溺死までの制限時間は1時間。人質への仕掛けも前作より手が込んでます（笑）。暴言を連発し叫び散らかす人質の白河。明らかな悪者ムーブで見る側に悪印象を与えてくるので、やはり悪い奴なんだろうなとわかります。

　そして優秀な捜査陣の捜査によれば、彼の秘書が横領の罪で有罪になり自殺していたことが発覚。なんやかんやあって、実はこれが冤罪で、自殺の原因が白河にあることが判明します。

人質は病院だけでなく、武蔵の自宅でも

　本作では主に3ヶ所で物語が展開します。空港内、捜査本部、そして武蔵の妻の周辺です。武蔵の妻は、謎の男に銃で脅され、検問を突破して自宅へ戻ります。そこには娘もおり、2人とも人質に。なぜか怪我をしている謎の男の目的が不明なので、こちらはまたなんともいえませんね。

　車で検問を抜けるとき、窓についた血で訴えかけようとするシーンは良かったです。演じる比嘉愛未さんの、表情だけの演技が光りましたね。結局気が付かれず、スルーされましたが。

　また、病院内では犯人だけでなく、人質の動向も描かれるのですが、特別室に閉じ込められた数名は、クセの強い人の集まりで、案の定揉め始めます。

　ほかの人質はすべて解放されたので、彼らが今回、罪を暴かれる人たちということでしょうか。彼らはVIP専用出口を使って脱出しようとしますが、監視下のなかで人が減っていくのだから、さすがに途中でバレます。まぁこれは最初から無理があったと思いますが（笑）。

最初の嘘が暴かれ、次の指令が告げられる

　あっという間に白河の嘘を暴いた武蔵は、獣チャンネルでその嘘を暴きます。溺死寸前だった白河はそれを認め、解放されることに。しかし社会的に抹殺されたも同然なので、このあとは大変なことになるでしょう。

　そして、その事件に関係した獣の1人の正体が判明。鶏のマスクをしていたのは、自殺した秘書の友人、重原瀬奈（山谷花純）でした。また、1話で武蔵を誘拐した2人組も、その事件に加担した者たちであり、復讐のターゲットだったことがわかります。

　そして、その2人組が使っていた建物に、同僚の本庄と調査に向かった武蔵ですが、これが罠。本庄は命の危機に陥り、それを助けるためには、武蔵の体内に埋められたチップを取り出さなければならないと告げられます。

　と、ここで今回初の「嘘だろっ」で〆！　ここにきてまさかの『saw』要素まで取り入れられ、さらに盛り上がってきそうです。でもグロだけは勘弁して！

鶏を演じたのは山谷花純さん

　今回正体を現した鶏を演じたのが、女優でモデルの山谷花純さん。代表作といえば、やはり！　『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のモモニンジャーこと、百地霞役ですね。

　以前にも書きましたが、個人的に特撮が大好きで、特撮出身の俳優さんが別番組で活躍していると嬉しくなります。まぁ、自分の場合はその印象が強いだけで、ドラマの出演歴はかなり多く、結構さまざまな番組で見かけるゲスト俳優の常連さんですよ。最近では、『いちばんすきな花』にも出演されていました。

『新空港占拠』第2話　考察

　配信で指示、武蔵が捜査、人質の罪を暴くという、基本ストーリーラインが完全に前作と同じなのは、さすがにフェイクと思いたい。アジトに突入したら罠だったという流れも、前作と同じ。ここまで被せるのは、前作との関連を匂わてくれます。

　ただ、本当にただの模倣犯という可能性も捨てきれないから怖い（笑）。いずれにせよ、駿河を通じて、前回の事件とは繋がっていると思います。

　武蔵の姉はますます怪しい。自分勝手な人質たちにあって、一番しっかりしているし、冷静に対応しています。武蔵を協力させるためにロシアンルーレットで殺されかけますが、これも何らかのトリックかも。さすがに4回空撃ちは都合が良すぎます。

　駿河に関しての謎で、公式サイトで30歳と紹介されているのに、前作では32歳だったというものがあります。ただのミスの可能性もありましたが、今回、警察時代のプロフィールがすべて捏造だったと判明。偽のプロフィールでサバを読んだということなのでしょうが、1作目とは別人という可能性もなくはないですね。

これまでに判明した“獣”たち

龍：？
蛇：駿河紗季（演/宮本茉由）　前作の情報分析官
鶏：重原瀬奈（演/山谷花純）　冤罪で自殺した女性の友人
虎：？
猿：？
馬：？
猪：？
牛：？
兎：？
羊：？
犬：？
鼠：？

土曜ドラマ #新空港占拠 ??

????????**
1月27日(土)
よる10時放送??
【第3話】予告映像
** ????????

【獣】のワナにかかり追い詰められた武蔵(#櫻井翔)と本庄(#瀧内公美)の運命は??
脱出を試みる人質たちは絶体絶命…??
事件はさらなる予想外の展開へ??

??https://t.co/cs4bKKBJ1N pic.twitter.com/aCt67Wm0JW

— 新空港占拠【公式】 (@dbs_ntv) January 20, 2024