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『シンデュアリティ ノワール』15話感想&考察。トキオの本名が判明? マハトとの因縁が気になる(ネタバレあり)

てけおん
公開日時

 アニメ『SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ ノワール)』の第15話“Duel of Fates”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『SYNDUALITY Noir』15話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

『SYNDUALITY Noir』第15話感想:ミステルって意外とカワイくて……ポンコツかも?

 15話の感想を始める前に14話について。前回はお休みしてしまいましたが、14話では“イストワールが宇宙にあると思われること”が明らかになったり、“カナタ自身のパワーアップ”であったり、“ミステルの過去描写”などが見どころとなっていました。

 これまでは、ミステル自身の出自がイストワールと何か関係しているのかな? と思っていましたが、そうではなく、パスカルとの旅の中で偶然イストワールのデータに接触したようであることもわかりました。パスカルとミステルの冒険も気になるな、というところでした。

 さて、15話の感想に入っていきましょう。

 今回カナタたちが目的としていた場所はカルタゴの近くにあるチュニス宇宙港。地名が出て来たので調べてみましたが、カルタゴは今でいうチュニジア共和国(アフリカ大陸の北端、地中海に面した国)のあたりを中心に栄えたという紀元前の国家の名前。チュニスはそのチュニジア共和国の首都の名前です。

 カナタたちはトレーラーで移動していましたし、15話冒頭では海の描写がありましたが、物語の舞台は現在のチュニジアのあたり、ということになるのでしょうか? 15話の中盤でカナタが「かなり古い遺跡だな」と言っていたのはカルタゴ遺跡のことだったりするのかも?

 公式に発表があったわけではありませんので断言はできませんが。こうして、現代との地続きになるような描写があるとなんだかより身近に感じられるような気になるのが不思議ですね。

 そう考えると、“イストワール(フランス語で歴史の意味)”や“ノワール(フランス語で黒の意味)”など、いくつかの単語がその近辺の国のものに由来しているのではないか……なんて想像が繋がっていく感じがするのもおもしろいですね。他の単語なども調べてみると想像がふくらむものもたくさんありますが、ここではこのくらいにしておきます。

イストワールから信号が送られてきたものの……

 チュニス宇宙港にあるレーダーでイストワールを捜索していたカナタたち。なんとイストワールから信号が送られてきました! 信号の中身は解析できませんでしたが、イストワールには意思の疎通をできる存在がいるのでしょうか? それとも自動で応答していただけでしょうか? 真相が気になりますが、非常に気になる描写でした。

 また、カナタたちとイストワールのやり取りを邪魔したのは、黒仮面ことマハト・エーヴィヒカイトとシュネー、そして本来の姿になったギルボウでした。

 マハトは「この世には触れてはならない楽園も存在するのだ」と言っていましたね。つまりはイストワールに関して何らかの情報を持っていそうです。

 ここで気になったのは“楽園”の指す意味です。マハトの目的は“楽園への鍵”であり、彼はイデアールのことを“楽園の守護者”と言っています。

 ここまででいくつか考察のタネがそろってきたな、と。

・ミステルの出自はおそらくイストワールと関係なさそう。パスカルとの旅の中で偶然アクセスしただけ。
・マハトたちは“楽園の鍵”を探しており、それに関係があるとしてノワールを手中に入れようとしている。
・マハトいわく、イデアールは“楽園の守護者”。

【考察その1】

 ミステルのボディに同居するノワールという存在は、セーフモードではなくイストワールと関連があるもの。だからこそ鍵だと言えるのかも?

【考察その2】

 マハトがいう“楽園”とは、カナタたちが目指すイストワールと違うものである可能性も。マハトの「触れてはならない楽園“も”存在する」という言い方や、イストワールとの接点のひとつであるチュニス宇宙港のパラボラアンテナを破壊したところから。

 単にイストワールと誰かを接触させない=楽園を守護する、という解釈もできそうです。イストワールとの接点も、他にあるのかもしれませんしね。このへんは、今後の展開を見ていくにあたって、気になるなと感じました。

戦闘面からうかがえる、カナタの成長

 14話では、カナタのトレーニング風景を見せていましたが、ただ単に身体的にだけでなく、ドリフターとしても成長していることが伺えました。

 コフィンの実力も、パイロットとしての腕前も数段上だと思われるマハトに対しても、一方的な瞬殺劇にさせなかったことや、(アドバイスありとは言え)周囲の状況を活かして戦ってマハトを驚かせるなど、見どころが多かったです。

 この『SYNDUALITY Noir』という作品、過去のエピソードでもそうでしたが、戦闘部分で成長の具合を見せるのが上手いというか、そう解釈させてくれやすいというか。そんな構成になっているように感じました。

 ひとつ例を挙げると、カナタが飛行型のキャリアーに捕まって、上から複数の敵に攻撃を仕掛けるところとかがそうですね。

 上空から攻撃をする前に、まずギルボウが飛行能力を持っているところを見せ、高所が優位であるような描写をはさみます。その後カナタが空から攻撃をすることで、見ている筆者はこう解釈しました。

「カナタの攻撃は単純な思いつきではなく、実力者であるマハトの行動を参考にしたもの」
「飛行機能のないデイジーオーガで上空からの攻撃が可能だと発想できる柔軟性を持っている」
「ただ発想しただけでなく、実行に移せるくらい腕前が上がっている」

 実際にそうなのかはわかりませんが、アニメ本編から筆者が推察できたのは上記になります。こういう推察ができるくらいには、しっかりと描写しているというのは、本作の楽しいポイントのひとつだと思います。

 その後、戦闘に乱入してきたトキオ&ムートンの描写も、尺は短いながら見どころバッチリ。ギルボウが持つライフルの銃口に、タイミングバッチリ&ピンポイントでバンカーを撃ち込んだり、ムートンがハッキングでシュネーを上回ったりと、あの短い間に「トキオとムートンすげえ!!」と魅入ってしまいました。

 今回の戦闘シーンは本当に見ごたえのあるものだったので、配信やディスクでぜひ見返してもらいたいです。

明かされるトキオの本名と因縁

 戦闘の後の会話で、シュネーによってトキオの本名がリヒト・アルターであることが明かされます。これまでにもトキオとマハトが旧知の間柄であることは示唆されていましたが、シュネーやムートンもそこに含まれているようです。

 トキオがマハトに言った「こんなざまがお前の目指していたものなのか!?」と怒鳴るトキオ。マハトが“目指していたもの”とはなんなのか? シュネーの「今ごろになって」という言葉の意味は? カナタを残し、去っていった(マハトを追いかることにした?)トキオの真意は? マハトがトキオに感じているのは敵意でしょうか、劣等感でしょうか? これまで理知的な言動を見せてきたマハトの感情的な叫び声が印象的でした。

 最後にシエルが言った「誰もイデアールから逃れることはできない」というセリフも、さまざまな解釈ができて気になるポイントのひとつでした。

その他気付いたこと

●エリーは「本物(の海)を見るのは初めて」と言っていましたが、アンジュの「海水浴は無理みたいね」にツッコんでいたことから、海水浴という概念自体はこの世界の人たちにも知られていそうな気がしますね。

●シエルの「道路が整備されてて助かるわね」というセリフ。カナタはその言葉を受けて、ここで活動しているドリフターたちが大勢いるのだろうと返していました。

 なんとなくですがドリフターって、エネルギー結晶体である《AO結晶》や、さまざまな物資を探索することや、エンダーズと戦ってネストを守護することが生業のメインなのかなと思っていましたが、人間たちの版図を広げる、という役目も持っているのかもしれませんね。

●カルタゴ宇宙港の地下にあった“ALICE”とはロケットエンジンの推進剤のことだと思われます。

TVアニメ『SYNDUALITY Noir 第2クール』(シンデュアリティ ノワール)作品情報

放送・配信情報
テレ東系6局ネット・BS日テレにて1月8日より放送開始!

テレ東系列:1月8日より毎週月曜24時から
(テレビ東京・テレビ大阪・テレビ愛知・テレビせとうち・テレビ北海道・TVQ九州放送)
BS日テレ:1月8日より毎週月曜24:30から

鹿児島放送:1月8日より毎週月曜25:20から
テレビ和歌山:1月8日より毎週月曜25:35から
静岡放送:1月9日より毎週火曜25:55から
広島テレビ:1月9日より毎週火曜25:59から
NST新潟総合テレビ:1月11日より毎週木曜26:25から
東日本放送:1月16日より毎週火曜25:31から
テレビ長崎:1月21日より毎週日曜25:00から

AT-X:1月9日より毎週火曜20:30から
(リピート放送:毎週木曜8:30から、毎週月曜14:30から)

ディズニープラスにて1月8日24:30から見放題独占配信!

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©SYNDUALITY Noir Committee

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