『龍が如く8』レビュー。33時間経過でまだクリア率35%!? 予想以上にドンドコ島が楽しすぎてプレイが進まない。世界よ、これが“龍が如くスタジオ”の本気だ!!

編集O
公開日時

 ついに1月26日に発売を迎える『龍が如く』シリーズ最新作『龍が如く8』。1月17日に開催された完成発表会の盛り上がりを見て、テンションを上げているファンも多いことでしょう。ご存じのとおり大ボリュームの本作のためクリアすることは敵わずでしたが、6章までに体験できた話題のコンテンツ、ドンドコ島をオールクリア(約33時間とゲーム1本ぶんはあり)まで進めたプレイでのレビューをお届けします。

 レビューでは最大の楽しみであるストーリーはあえて触れず、システムを中心に語りたいと思います。ちなみに、PS5ではトロフィー獲得でゲーム進行の割合を確認できる仕組みがありますが、寄り道をある程度たしなみつつ約33時間のプレイで35%なので、単純計算しても軽く80時間は超えそうな予感が……。

※対応プラットフォームはPlayStation5、PlayStation4、Xbox Series X|S、Xbox One、Windows/PC(Steam)

レビュー:『龍が如く8』ドンドコ島からハワイの魅力、バトルシステム、スジモンバトルまで、シリーズを制覇しているライターが遊び尽くせ……ず!?

一歩道をはずれるとハワイ・ホノルルはデンジャラス! でも強敵狩りがやめられない

 まずは全体的なエリアの雑感から語りたいと思います。とにかく今回は移動できる範囲がハワイ・ホノルル、横浜・伊勢佐木異人町、東京・神室町と膨大なため、すべてを歩きつくして堪能するにはシリーズでも群を抜いて時間がかかります。

 でも、時間がかかる=大変という感覚を抱くことはなく、「そんなに遊べるんだ!」という喜びが前面に感じられるのは、どこを切り取ってもすごい密度で退屈することがないゲームデザインの『龍が如く』シリーズだからです。

 よく「オープンフィールドで広いんだけど、ちょっとスカスカだなぁ……」なんて評価をされることもありますが、『龍が如く8』はそんな感想を抱く暇なんてないのでご安心を。プレイ中は何度も「この広さと密度はヤバい。時間がいくらあっても足りねぇ」とつぶやいていたほどでしたし。

 もちろん、エリアが広大になると移動が面倒くさくなりがちですが、こちらもこれまで通りタクシーを呼べば簡単に移動できるし、ハワイならばOKAサーファーという乗りもので、スイスイ移動できちゃいます。ボタン1つで乗り降りできる気軽さもあり、小回りも効くのでガンガン使いましょう。

 OKAサーファーは電動式で充電スポットが各所にあります。ただし、充電には料金が。序盤はけっこうお財布に厳しめ。また、地図にマーキングしてオート走行をONにすると、目的地まで移動してくれるのも便利。ただし、多少遠回りになりがちで敵に絡まれるのでご用心を!


 タクシーは乗り場で利用する以外に、マップを開いてタクシー乗り場を選ぶと、直接移動できるようになっています。アクセスがスムーズでありがたい。なお、ホノルルでは未登録のタクシー乗り場があり、タクシーのそばに行くと追加されます。マップを埋めたくなる要素の1つですね。

 そんなエリアの探索でお気に入りなのは、RPGらしく区切られたエリアごとに敵がどんどん強くなる点。これは前作でも同じでしたが、ちょっと強いけど経験値を求めて足を延ばす、なんて遊び方はまさにRPGですね。


  • ▲自分はレベル上げのためにホノルルの海岸や港をぐるぐると回って、レベル上げにいそしんでいました。これをハワイの海をバックにやるのは、なんとも不思議な感覚でした。ぜひ味わってほしい!

 なお、今回は要所に頭に王冠マークが付いた強敵がいるのですが、倒すと大量の経験値&金やいいアイテムがもらえ、さらにはスジモン(後述)として勧誘できるんです。ある程度レベルが上がると、強敵狩りのためにマップを歩き回るという、レベル上げ大好き人間としてはたまらない時間に!

  • ▲強敵は見た目のインパクトはさることながら、強さもハンパなし。なお、そばには金の鍵で開く宝箱があるので、そちらの回収もお忘れなく。

 あとは街中のイベントとしては、ジェスチャーをすることで街中の人とフレンドになれるアロハリンクスのシステムが、要素は地味だけど個人的に惹かれました。人間だけでなく猫・犬・鶏まで仲良くなれるのは、さすがザリガニのナンシーちゃんとも交流を深め続ける春日だなと(笑)。

  • ▲「友だち100人できるかな?」とよく言いますが、本作ではその倍の200人がフレンドに! 街中を探索していると、次から次へと顔見知りに出会って、こちらもなんか楽しくなっちゃいます。
  • ▲友だちの人数でリボルバーにいるケイからご褒美がもらえます。序盤はけっこういい装備ももらえるので、がんばって友だちを作りましょう!

強くなるほど戦いがラクになる! テンポ感も戦略性も格段にアップした戦闘

 次に語りたいのはブラッシュアップされたバトル。こちらはコマンド入力式なのは前作と同じですが、確実にプレイアビリティが向上していると実感。とくに通常攻撃や極技の使用時に、相手がどの方向に吹き飛ぶのかなど矢印が表示されるようになりました。

 攻撃する際は移動範囲内でいかに多くの敵を巻き込めるか、確認しながら戦うようになり、すごく戦術性が増していると感じました。

 仲間との絆が結ばれると追撃をしてくれるのですが、こちらも吹き飛ばし方向を考えて攻撃すると、狙って出せるのも気持ちいいです。

 絆が結ばれるメリットとして、一緒に繰り出せる絆技も登場。絆ゲージが溜まることが発動条件で、ダメージ&効果範囲ともに申しぶんなし。演出も必見です。

 そしてバトルでとくに気に入ったのは、自転車や三角コーンなどの物を拾って攻撃しやすくなった点。拾える物のそばにいくと、手のアイコンが表示されるので、戦闘が始まったら周りを見るクセがついちゃいました。「よっしゃ、あそこにゴミ箱があるぞ!」とか!

  • ▲『龍が如く』といえばやっぱり物を拾っての攻撃でしょう。場合によっては複数人を巻き込めるのも爽快感抜群です!

 あとは属性を重ねがけしてダメージアップを狙いやすくなるのが、RPGらしくて好きです。たとえば冷気属性の極技を使うと、その後電気属性の極技の効果が上がる、という感じです。これ以外にも出血や毒といった状態異常系も効果てきめんなので、前作以上に特殊効果を意識して戦っていました。


  • ▲トミザワならば“バイオレンスウォッシュ”で冷やしたら、次のターンで“バッテリーショック”で追撃。序盤では鉄板のコンビネーションで愛用しています。

 そして戦闘でいちばんお伝えしたいのが、ある程度こちらが強くなると格下に対してクイックバトルを仕掛けられる点。多少取得経験値が減りますが、瞬時に戦いが終わります。だいぶテンポアップ感を後押してくれるので、使わない手はないです。


  • ▲敵の頭上マークが青色だと格下。エンカウントした直後にL2ボタンを押すと、コマンド入力することなくすぐに片が付きます。いやー、これは便利だ!

6章解禁のドンドコ島はお金がガッポリ稼げるしクリアのご褒美も超魅力!

 さて、次に語るのは自分がプレイした範囲内で最大のコンテンツであるドンドコ島。こちらの基本は発売直前の試遊会レポートで語りましたので、ここではコンテンツクリアまでやり込んだ視点での感想をお伝えしていきます。

関連記事

 まず、驚いたのがコンテンツのボリューム感。当初は開発を広げるドンドコ島だけかと思っていたら、開発が進むとドンドコファームと呼ばれる要素が解禁されるんですね。こちらはいわゆる素材集めや金稼ぎに特化したエリアとなっています。

 序盤は各地を回ってチマチマと素材を集めるプレイ感覚だったので、「コツコツ積み上げる形なのか。じっくりやるか」と思っていたら、ドンドコファームが登場すると一気にそのあたりのジレンマが解消。このバランス感覚が絶妙によかったです。

 あとはまさかスジモンバトルの要素がドンドコファームに絡んでくるとは思わなかったので、ドンドコ島に来る前にスジモン集めも進めておいてよかったと心から実感(笑)。スジモンはそれぞれの属性を利用するので、全属性のスジモンをそろえておくのが吉です。

  • ▲スジモンたちと協力してドンドコファームを開拓。信頼度により作業効率もアップするので、積極的に参加させて信頼度を上げましょう。
  • ▲ドンドコファームでは貴重な素材もカンタンに回収可能。ここにはドンドコ島からいかだで来ることが可能になります。

 そんなボリューム感満載のドンドコ島ですが、いまのところ宿泊客をだいたいフルに泊めて1サイクル(3日)の営業で約140万ゼニーほど稼げました。こちら100万ゼニーを100万円(10,000ドル)に交換できるので、ゲームの金稼ぎはこれが中心になりそうですね。


  • ▲宿泊客がオール満足だと気持ちいい! ちなみに、クリア時のドンドコ島はこんな感じのステータス。ただ、外観はとくに考えずに効率重視で突き詰めています。
  • ▲ドンドコ島では素材を一定個数手に入れると価値があがり、売却額も増えます。なので、集めるほどお金持ちになっていく仕組みです。
  • ▲ドンドコ島で幻のツチノコを見た! 「これは価値がありますぞ!!」(ムック風に)。

 最後はやり込んだゆえに感じたちょっとした残念ポイントを列挙。まずバットを振ると自動ターゲットが作用して、狙った箇所に当てにくいというストレスがありました。また、ガチャピンとムックの島内放送の音がちょっと大きくてつらい点。これはOFF機能がほしいなあ。とはいえ、話している内容はおもしろかったりします(笑)。さらに、宿泊客全員の満足度を上げるキャンプファイヤーのムービーをカットができないのも、1サイクルで必ず行うだけに気になりました。このあたりはアップデートで対応できそうなので期待したい!

 とまあそんなドンドコ島ですが、だいたい16時間くらいでクリアした感じでしょうか。なお、クリアすると前作の会社経営と同じく、ステキなご褒美がもらえます。内容は伏せますが、ご想像におまかせします。今回も最後まで大活躍するはずです!

 なお、電撃オンラインでは『龍が如く8』の攻略ネタを連載でお届けする予定です。まずはこのドンドコ島周りに触れるので、こちらもご期待ください。

スジモンバトルのルールは明確でスジモン集めの冒険もなかなか楽しい!

 そして最後に語るのはスジモンバトル。こちらはもう名前からして想像できますが、筋ものと呼ばれるスジモンたちを勧誘し、それを3対3のバトルで戦わせるコンテンツです。ルールは明確で、属性の強弱を考えて技を出して相手をKOさせるというもの。

  • ▲どこかで見たようなルールだけど、逆にそれがわかりやすくていい(笑)。
  • ▲スジモンの勧誘はお歳暮を渡してスタート。このあたりのノリは前作の会社経営にあった土下座っぽくて好きです。
  • ▲スジモンの顔触れは夢に出そうなヤバい奴らがズラリ。でも、ドンドコ島のドンドコファームではフレンドリーなのがいい(笑)。

 このスジモンバトルにもしっかりストーリーが用意され、強化や進化を含めるとやり込み始めると止まらないボリュームです。ドンドコ島と合わせて進行するのがオススメですよ。

気になるやり込みはこれ以外にも。まったく終わりが見えない『龍が如く8』

 これ以外にも触れられていないコンテンツが山盛りで、ストーリーを追えるのはいつになるやらといい意味で呆れてしまうボリュームの『龍が如く8』。じっくり遊ぶのもよし、ネタバレ回避でストーリーだけ急いで追い、その後ゆっくり楽しむのもよしと遊び方は自由です。間違いなく2024年を代表する作品となるのは間違いないので、これをプレイしないと“ゲーマーとしての人生を損する”と言っても過言ではないかも!

『龍が如く8 DXパック 3Dクリスタルダブルドラゴンセット』がセガストアで予約受付中

 PS5用/PS4用ゲームソフト『龍が如く8』にB2タペストリーやラゲッジタグ、缶バッジなど豪華アイテムがセットになったDXパックに、桐生一馬と春日一番の3Dクリスタルをセットにした『龍が如く8 DXパック 3Dクリスタルダブルドラゴンセット』が、ECサイト・セガストアにて予約受付中です。

■龍が如く8 DXパック 3Dクリスタルダブルドラゴンセット (早期特典付き)
発売日:2024年1月26日
価格:22,990円(税込)
同梱内容:
・PS5用/PS4用ゲームソフト『龍が如く8』
・龍が如く8 B2タペストリー
・龍が如く8 ラゲッジタグ&トラベルステッカー2種セット
・龍が如く8 プレイスポット缶バッジ2種セット
・龍が如く8 ハワイアンダイナーマグ
・龍が如く8 3Dクリスタル「桐生 一馬」
・龍が如く8 3Dクリスタル「春日 一番」

 ほかにも、3Dクリスタル1つをセットにした『龍が如く8 DXパック 3Dクリスタルセット「桐生 一馬」』『龍が如く8 DXパック 3Dクリスタルセット「春日 一番」』やDXパックのみのセットも予約受付中です。


(C)SEGA

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら