運営目線でもゲームを楽しめるNFTゲームの可能性とは
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NFTゲームに特化したロイヤリティプラットフォームを運営する“Sakaba上田のNFT通信”。
第4回目は、ゲームのエコシステムとガバナンスへの参加についてになります。
NFTゲームにおけるトークンガバナンスとエコシステムの革新【NFT解説コラム】
前回のコラムでも記載した通り、NFTを含めたブロックチェーン技術はゲーム業界に新しい価値を多くもたらしています。
特にNFTゲームにおけるトークン活用は、プレイヤーがゲームの運営(ガバナンス)やゲーム運営の決定過程に直接関与することを可能にしています。
これは、従来のゲームのエコシステムとは一線を画すものになっています。
トークンガバナンス:プレイヤー主導のゲーム開発
NFTゲームにおけるトークンガバナンスの最大の特徴は、プレイヤーがゲームの重要な意思決定に参加できる点にあります。
プレイヤーはゲーム内で獲得または購入したトークンは、ゲームの将来のアップデートやルール変更に投票する際の“票”として機能します。
もう少し噛み砕くとゲームの運営に対してプレイヤーの目線から提言をすることができるのです。
今まではユーザー側の意見を介してゲーム開発する運営側はほぼ少数だったもののトークン所有をしているユーザーの意見に則り意思決定をしていきます。
これがトークンガバナンスです。プレイヤーからすると自分の好きなゲームに対して自分の意見が反映される可能性が高いのはこれまでにない体験となります。
なので少し話が変わりますがNFTゲームにはコミュニティが大事であると言われることにも繋がるのです。
トークンエコシステム:持続可能なトークンエコシステム
トークン活用をする上でもう一つの特徴はトークンを活用した持続可能なエコシステムの構築です。
上述したガバナンス要素も含まれているトークンはゲーム内経済の基盤となる要素になり、プレイヤー間の取引、アイテムの購入、さらにはゲーム外でのトークンの交換が可能になります。
基本的にトークンを出すゲームは運営側が保有する割合が10-20%ほどでユーザー還元が50%を超えるケースがほとんどです。
このトークン配分の割合がユーザーへの分配比率が多いことはゲーム運営側がユーザーと共にゲームを開発していく意思表示という意味にもなります。
つまりNFTゲーム運営側がトークンをユーザーに配分をすることがユーザーへ還元をするという同意義になっています。もちろんトークンには価格がつくので市場原理に乗っ取り価格は変動をしますが、自ずとトークンを所有しているユーザーはトークン価値を高めるためにゲームを良くするために働きかけをします。
これにより、ゲーム内外でのトークンの流通が活発化し、今までにないゲーム内の経済システムが生まれていきます。
従来のゲームでは、プレイヤーは主に消費者の役割に留まり、ゲームの運営やルール設定にはほとんど関与できなかったと思います。
しかし、NFTゲームでは、トークンを通じてプレイヤーがゲームのガバナンスに積極的に参加し、ゲームの方向性を共同で決定することが可能になっています。
これにより、プレイヤーはゲームの運営においてより大きな影響力を持ち、ゲーム体験がより単なるゲームをプレイし楽しむだけではなくよりゲーム側と近い距離でゲーム運営側目線としてもゲームを楽しめるようになるのです。
本日はNFTゲームにおけるトークンガバナンスとエコシステムについて紹介していきました。
僕は間違いなくトークンを活用することでこれまでのゲーム業界に新たな可能性をもたらしています。
プレイヤーがゲーム運営に直接関与し、より活発なゲーム内経済を生み出すことで、ゲーム体験はこれまでにない深みを持つようになります。この新しいアプローチは、今後のゲーム開発における重要な要素になってくると思っています。
NFTゲーム向けのロイヤリティプラットフォーム“Sakaba”について
SakabaはNFTゲームに特化したロイヤリティプラットフォームです。既存のゲームプラットフォームに例えるとSteamのアチーブメント機能をブロックチェーンからの情報からも取得することが可能になっています。
プレイヤーが“ゲーム内のアクティビティ”と“ブロックチェーンでのアクティビティ”の両方の点からゲームに対してどれほど貢献したかを可視化できるプラットフォームです。
ゲーム側が設定しているアチーブメントを達成するとSteamにもあるようなバッチの獲得とポイントを取得することができ、このポイントが既存のプラットフォームであるポイ活サイトに少し似ています。
そのポイント自体がゲームのアイテムと交換もできるようになっています。
(この機能を実装をしている段階です)
Sakaba自体は現在はβ版としてリリースしており来年には本リリースを控えていますが、既にSteamやEpic Game Store、Twitchなども連携をしており、ウォレットの作成やトークンの購入などの障壁を一旦考えない前提とした時には、より既存のゲームを遊んでいたプレイヤーもNFTゲームを始められるような設計をしています。
現在は国内外問わずのNFTゲーム約120程に活用をしてもらっております。
上田剛大:NFTゲーム向けのロイヤリティプラットフォーム“Sakaba”共同代表。国内外問わず140程のゲームタイトルを支援。NFTゲーム向けに対してSakabaを活用したマーケティング戦略立案や実行、BPO支援など主にビジネス領域全般を対応。
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