感想:『スナックバス江』アニメ3話。「三顧の礼!」もダグラス浜田も! 中には「これ大丈夫なの?」なネタもあったけど笑っちゃって悔しい…(ネタバレあり)

カワチ
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 TVアニメ『スナックバス江』の第3話“You’re Still My Brother(可愛い君のためなら)/As The Years Go Passing By(グッときちゃうわ)/Try Me(惚れたあんたに)”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『スナックバス江』第3話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。

三顧の礼! 三顧の礼!

 週刊ヤングジャンプ連載中の『スナックバス江』をアニメ化した本作。第3話は山田の先輩にあたる風間が登場。チャラい外見と軽い言動でウザいキャラクターですが、アニメは声が付いたことでそのウザさが何倍にも膨れ上がっていましたね~! 風間を演じている福島潤さんといえば、『この素晴らしい世界に祝福を!』のカズマ役で知られる方。カズマは本作の監督である芦名みのるさんの手がける『異世界かるてっと』にも登場していますし、慣れている福島さんは監督が風間に求めているものをすぐに汲み取ったのでしょうね。

 また、風間といえば「三顧の礼! 三顧の礼!」という謎の感謝を伝えるシーンがあり、筆者は第1話の感想でこの言葉がカットされてしまったことを嘆きましたが、この第3話でついに登場しましたね! もちろん、明美が「三顧の礼! 三顧の礼!」と天丼のギャグを繰り広げる原作のシーンもバッチリと再現されており、大満足でした。

 風間が山田とともにスナックを訪れてからもバス江に対してバブみを感じてオギャったり、いつも自分のことを気にかけてくれる山田のことを好きになったりして、とんでもないカオスでしたね。山田は今後も場をかき乱してくれそうで楽しみ。ただでさえカオスになりがちなスナックが山田の登場によってさらにカオスになるでしょう。

 山田のパートが終わったあとはタツ兄が登場。筆者はいかつい外見と異なり気さくな性格をしたタツ兄のことがアニメでさらに好きになりつつありますが、今回も子供向けの映画を観て泣いてしまったエピソードが語られたりしてかわいかったですね。ただ、タツ兄の涙腺があまりにゆるすぎて笑ってしまいましたが。

 また、タツ兄の感受性の高さとして、クリムゾン先生を例にあげる危険なネタも。「このネタ、大丈夫なのかな」と思いつつ、笑ってしまいました。悔しい、でも……。

 なお、ふたつめのパートは明美が焼酎の水割りをシャンパングラスで提供するシーンがありましたが、とくにツッコミがないまま進行するのがよかったですね。アニメを観ている視聴者だけがツッコむ作りになっていておもしろかったです。

 3つめのパートはスナックで雇われることになった小雨ちゃんも登場し、明美を狙っている東を接客。この東はダグラス浜田という謎の著述家のハウツー本のテクニックで明美を口説こうとするキャラクター。東自体よりもダグラス浜田のほうがインパクトがあり、東のことを“ダグラス浜田の人”として覚えている人も多いのではないでしょうか。東の本名が判明したのも原作が結構進んでからでしたしね(笑)。

 このダグラス浜田は原作でもおもしろかったですが、アニメ版は実写として登場し、「誰?」感が大幅にアップ。アニメならではの楽しさがあってよかったです。

 ダグラス浜田のテクニックで明美を落とそうとするシーンは、明美のチョロさとバス江のアツい解説、小雨ちゃんの冷静なツッコミが相まって見どころ満載。とくにコロコロと表情を変える明美は高橋李依さんのハイテンションな芝居もあり、アニメならではの楽しさがありました。

 エンディングはおなじみのカラオケですが、今回は第3話ということもあって、いつものパターンから、さらにひねりが効いていて笑いました。アニメならではの楽しさも詰まった『スナックバス江』。次週も楽しみです!

カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

© フォビドゥン澁川/集英社・「スナックバス江」常連一同

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