『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公開初日イベントのレポートが公開。福田己津央監督「TVシリーズを思い出すと迷う面もあり、葛藤しながら作りました」
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公開中の映画『機動戦⼠ガンダムSEED FREEDOM』について、1⽉26⽇(⾦)に実施された“公開初⽇・初回スタッフトーク上映会”の公式レポートが公開されました。
イベントには福⽥⼰津央監督と仲寿和プロデューサーが登壇し、0時回上映後に映画の制作秘話や主題歌などの音楽にまつわる話などを語りました。
以下、リリース原文を掲載します。
遂に公開!『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公開初日・初回スタッフトーク上映会に福田己津央監督、仲プロデューサー登壇!
監督「みなさんが楽しんでくれる作品を作りたい」
仲「本当にうれしく思うとともに、ほっとしました」
2002年10⽉より全50話で放送されたTVアニメ『機動戦⼠ガンダムSEED』。当時の若い世代に向けて制作され、21世紀最初のガンダムシリーズとして始まり、これまでのファン層に加え多くの⼥性層を獲得し最⾼視聴率8.0%を獲得、さらに⼩学⽣を中⼼に第⼆次ガンプラブームを巻き起こし、新世代のガンダムシリーズとして⼀世を⾵靡。
その後2004年10⽉から続編となるTVアニメ『機動戦⼠ガンダムSEED DESTINY』が放送開始すると更なる話題性を獲得し、最⾼視聴率は前作の『SEED』を上回る8.2%を獲得。
シリーズ累計のパッケージ販売数は驚異の400万本を超え、TVアニメシリーズの枠に留まらないそのムーブメントは、グッズ、⾳楽、イベント、実物⼤フリーダムガンダム⽴像(上海)など多岐にわたり世界中を席巻しました。
ついに、1⽉26⽇(⾦)に公開⽇を迎え、6⼤都市では午前0時より上映する「『機動戦⼠ガンダムSEED FREEDOM』最速上映」を実施。各劇場には多くのファンが来場し、⼤好評の幕開けとなりました。
東京・新宿ピカデリーでは、福⽥⼰津央監督と仲寿和プロデューサーが登壇し『機動戦⼠ガンダムSEED FREEDOM』公開初⽇・初回スタッフトーク上映会を開催いたしました。
『機動戦⼠ガンダムSEED FREEDOM』公開初⽇・初回スタッフトーク上映会イベント概要
【⽇時】1⽉26⽇(⾦)00:00上映回
【会場】新宿ピカデリー スクリーン1(新宿区新宿3丁目15−15)
【登壇者】福⽥⼰津央監督/仲寿和プロデューサー、MC:吉⽥尚記(ニッポン放送アナウンサー)※敬称略
以下、イベントレポート
約20年の年⽉を経て、遂に公開⽇を迎えた本作を最速で観ようと駆けつけた満員の観客に⼤きな拍⼿で迎えられ、「機動戦⼠ガンダムSEEDシリーズ」の福⽥⼰津央監督と、仲寿和プロデューサーが登壇。
本イベントでは上映後も2⼈のトークショーが楽しめるということで、これから映画を鑑賞するファンへ、⼀⾔贈られた。
福⽥監督:この作品を⾒てくださる⽅の顔を思い浮かべながら、ずっと作品を作ってきました。“歴史に残る作品を作ろう”ということではなく「みなさんが楽しんでくれる作品を作りたい」それだけを⽬指してきました。よろしくお願いします。
仲プロデューサー:完成したものをお客様に観てもらった後、どういう反応をされるのかドキドキしながら⽇々過ごしてきましたので、ようやく“スッキリできる”という気持ちがあります。でも、やっぱりドキドキもしますので、みなさんの反応を楽しみにしています。
そして、時刻は上映2分前に。監督は「この作品を観るために、劇場に何度も⾜を運んでいただきたい。そして、皆さんが⾯⽩かったと⾔ってくださることを期待します。……みなさんも⼤⼈ですよね?」と笑いを誘う場⾯も。
そして会場は⼆⼈を満場の拍⼿で送り出し、ついに『機動戦⼠ガンダムSEED FREEDOM』初回上映が幕を開けた。
124分の本編の上映が終了し、会場からは⼤きな拍⼿が響く中、福⽥監督・仲プロデューサーが再登壇。⼀⻫に歓声が上がった。
最速上映の熱狂冷めやらぬ中、トークイベントがスタート。
MCより今の⼼境を問われると、監督は「よかったでしょうか…?」と会場に不安そうに聞きつつ、「⾃分が笑わせようと作ったポイントで客席から笑い声が聞こえなかったらどうしようかと思っていました」と率直な気持ちを述べると、会場からは⼤きな笑い声が。
仲プロデューサーは「今、ステージに戻って来たときに客席から『サイコ―』『おもしろかった』と⾔ってくれて、本当にうれしく思うとともに、ほっとしました」と会場の熱気を前に笑顔をこぼす。
初回上映会で観客の皆さんと⼀緒に⾒ていた監督は、間近に感じたリアルな観客の反応について、「お客さんが笑ってくれることがとてもうれしかったです。当然嫌な気持ちにするために作っているわけではないので、みなさんに笑ってもらえて、⾯⽩かったよ、と聞けるのが⼀番です」と振り返る。
改めて映画化の発表がされてから本⽇に⾄るまでについて⼀番苦労したことついて問われると、「(制作スタッフより)プレゼン映像を⾒せられた時に、『SEEDっぽくない』と戻したことがありました。⽭盾しているけど、⾃分は『これがSEEDだ』と思われないように、型にはまらないように、平井さん、重⽥さんともこだわってもきました。」(監督)、「制作スタッフは、⾃分も含めて学⽣時代に『SEEDシリーズ』を⾒ていたという世代が多く、正直『SEED』っぽさの型にはまっていました。それも含め、監督の追い求めるものを掴むためのコミュニケーションの構築に1年くらいかかってしまいました」(仲)と苦労を振り返った。
そしてここから上映後ということで、本作の内容について触れたエピソードに。
キラとラクスの⼆⼈の関係がとても印象的に描かれた本作。ラクスのセリフや2⼈のシーンなど、印象深いシーンが沢⼭描かれたことに触れながら「彼らのセリフがストレートな表現になっていた点は、みなさんが⾯⽩がってくれたらよかったのですが、TVシリーズの『SEED』を思い出すと、こういうのじゃなかったかな? と迷う⾯もあり、葛藤しながら作りました」(監督)と、制作秘話について明かす。
また、キラとラクスだけでなく、他キャラクターの活躍について仲は「『SEEDシリーズ』の魅⼒はキャラクターの⾔葉が感情的な点だと思います。アグネスとルナマリアのシーンでも「あの状況で話す内容がそれ!?」という印象も受けましたが、それもSEEDらしいですよね」と、劇中のシーンについても触れた。
さらに、冒頭の主題歌「FREEDOM」から始まるアクションシーンや、艦隊戦など迫⼒の映像満載のアクションシーンについても「3Dのモビルスーツの戦闘シーンはかなりの物量になりました。これは初めての数で、その戦闘シーンをお客さんに楽しんでいただければ幸いです」(仲)と、こだわりのシーンに⾃信を⾒せた。
さらに本作を彩る⾳楽についての話題に。⻄川貴教 with t.komuroによる主題歌「FREEDOM」や、See-Sawによるエンディングテーマ「去り際のロマンティクス」など⻑年「ガンダムSEEDシリーズ」の⾳楽を⽀えてきたアーティストに加え、公開前は未解禁だった挿⼊歌「望郷」を中島美嘉が務めていることが明らかに。
同楽曲は、主題歌「FREEDOM」に続き、作詞・作曲・編曲を⼩室哲哉が⼿掛けていることを公表すると、会場は驚きの拍⼿に包まれる。
さらに本作でもファンが涙するこの楽曲ラインナップについて、監督は「⾳楽の⼒というのは⼤きいですよね。特に⻄川さんは公私ともに⻑い期間本当に『ガンダムSEEDシリーズ』を応援してくださっていました」と⻄川貴教に感謝を述べつつ、「⼩室さんとはじめてお話しさせてもらった時、今回の作品のテーマにすごく共感してくれたんですよ。数⽇たったら⼩室さんが『もう⼀曲作りたい』とおっしゃってくれて、挿⼊歌が上がってきました」と衝撃の裏話を明かすと、仲は「びっくりしちゃいましたよね。これ本当の話ですよ。」と楽曲決定に関する思い出を振り返った。
さらに、会場のファンにマイクを渡す、まさかの“質問会”も開催され、深夜3時を過ぎても興奮冷めやらぬ会場であったが、最後に代表して監督がご挨拶。
福⽥監督:およそ20年間、たくさんのファンに⽀えてもらっただけでもうれしいですが、さらに『SEED』を⾒たいという声が上がることが何よりもうれしいことです
とSEEDファンへ熱いメッセージを送った。
約20年の年⽉を経て、遂に「SEEDシリーズ」完全新作の『機動戦⼠ガンダムSEED FREEDOM』が、本⽇1⽉26⽇(⾦)より全国ロードショーとなります!
2⽉9⽇(⾦)からはラージフォーマットでの上映も決定しておりますので何度でも劇場へ⾜をお運びください。
タイトル:『機動戦⼠ガンダムSEED FREEDOM』
配給:バンダイナムコフィルムワークス、松⽵
大ヒット上映中
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