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唯一無二の戦略性。『霧の戦場のヴェルディーナ』先行レビュー。ローグライクデッキ構築×王道シミュレーションが楽しすぎるアクワイア新作RPG

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 アクワイアの新作ローグライクデッキ構築×ストラテジーRPG『霧の戦場のヴェルディーナ: C.A.R.D.S. RPG』の先行レビューをお届けします。

 本作はPS5/PS4/Nintendo Switch/PC(Steam)で5月23日に発売予定。今回の先行レビューでは、本日2月1日17時より配信予定のPC(Steam)体験版をプレイしています。

ローグライクデッキ構築×王道シミュレーションが融合したバトルシステムが楽しい!【霧の戦場のヴェルディーナレビュー】

 本作のジャンルはローグライクデッキ構築☓ストラテジーRPG。とはいえ、基本システムはオーソドックスな王道シミュレーションRPGです。

 ローグライクデッキ構築の要素は、バトルシステムに関わっています。

 戦闘中、手札にランダムでカードが配布。このカードがバトルコマンドのような扱いになっており、コスト分だけ選択することでユニットが行動できます。

 カードには攻撃や防御のほか、回復ポーションやバフデバフのようなサポートなど、さまざまな効果が存在します。

 限られたコストのなかで、どんな行動をとっていくのか選ぶのが、戦略的かつ個性的で面白いです。

 バトルはターン制になっており、攻撃を仕掛けたほうが先手で攻撃し、3ターン(ユニットにより変動)攻防を繰り返します。

 ただ攻撃カードを選ぶだけでは相手のターンで手痛い反撃を受けるので、攻撃と防御のバランスが重要に!

 初期のコストは基本的に3。多くの初期カードのコストは1になっているので、攻撃→攻撃→防御で反撃に備えるといった動きが序盤では基本になりそうです。

 新たなカードはバトル終了時やフィールド上の特定ポイントを訪れると入手可能。

 ランダムで入手できるカードで自分だけのデッキを構築していくのが最高に楽しい! ランダム性と戦略性のバランスがよく、一般的なカードゲームのような複雑さもないので非常にとっつきやすいです。

 ゲームを進めるとサポート系のカードも豊富になってくるため、戦略性も増していきます。あえてパスして有用なカードをためて、一気に攻勢に出るといった動きも可能です。

 カードはフィールド上の特定ポイントで強化も可能。強化するとダメージ値などが上昇します。

 序盤では汎用的な攻撃カードを集中的に強化していくのがよさそうですが、プレイヤーの戦略によってデッキの個性が生まれるのがいい感じです。

 ちなみに構築したデッキはステージ終了後も引き継き可能。ただしステージ終了時はデッキ枚数の超過分のカードを廃棄する必要があります。

 そのため、ステージを進めるほどデッキに入るカードの厳選が必要に! だんだんとデッキが自分好みに洗練されていくのは達成感がありますね。

個性豊かなユニットが生む王道の戦略性も魅力的【霧の戦場のヴェルディーナレビュー】

 本作のストーリーは王道ファンタジー。

 キメラを作り出す技術を有する大国に立ち向かう傭兵団“クラウゼヴィッツ傭兵団”のメンバーを中心にしたストーリーが描かれます。

 視野が広い偵察兵、耐久力に優れた重装歩兵、遠距離攻撃が可能な弓兵と、デモ版の時点でさまざまなユニットが存在。

 少なくとも序盤のうちはモブユニットは存在せず、すべてネームドキャラクターとなっていました。

 ユニットごとの個性がしっかりしていて、それぞれの強みに合わせた立ち回りが重要になるバランスが絶妙です。

 偵察兵で様子を見つつ、弓兵で一方的に攻撃して体力を削り、そこから近接系のユニットで攻勢に出るのが基本になりそうですね。

 デモ版の時点では重装歩兵がとにかく頼りになる!

 バトル開始時にシールドを張るユニット特性が強力で、単騎で突っ込んでもかなりタフです。

 またユニットには武器による弱点属性があり、弱点を突くことでブレイクさせ行動不能にできます。単一のユニットだけ動かすよりも、状況に合わせて使い分けたほうが有利になるバランスがいいですね。

マウス操作にも対応しており操作性は良好! 育成と戦略バトルが楽しい王道シミュレーションRPG【霧の戦場のヴェルディーナレビュー】

 あくまでデモ版でのバランスですが、難易度はノーマルでちょうどいい印象。難易度変更も可能です。

 ただしボスは攻撃が強力&HPも多くなっているので、弱点を突いてブレイクを狙うのが重要になりそうです。

 ちなみに今回はPC(Steam)でのプレイでしたが、マウス&キーボードでのプレイにも対応していました。コントローラーとの併用も可能。

 コントローラーのみでも十分に快適に操作できますが、マップ上のカーソル操作など、一部操作はマウスとコントローラーを使い分けるとより快適に操作可能です。

 王道シミュレーションRPGとしての魅力を備えつつ、ローグライク要素を取り入れたデッキ構築&バトルが独自の魅力を生んでいる本作。

 カードゲーム要素はあくまでエッセンスで、テンポよくシミュレーションRPGを楽しめるようになっています。王道ファンタジーRPGファンであればチェックしたい作品ですね。続報に要注目です!

製品概要

●タイトル:霧の戦場のヴェルディーナ: C.A.R.D.S. RPG
●ジャンル:ローグライクデッキ構築xストラテジーRPG
●プレイ人数:1人
レーティング:CERO B(12歳以上)
●対応機種:PlayStation5、PlayStation4、Nintendo Switch、PC(Steam)
※PlayStation4は、DL販売のみとなります。
●発売予定日:2024年5月23日(木)
●価格:パッケージ版価格6,578円(税込)、ダウンロード版価格5,500円(税込)
※パッケージ予約開始予定:2024年2月7日(水)
※パッケージ版(PS5、Switch)初回生産分特典として、オリジナルサウンドトラック+80ページのアートブック付 デジパックが付属します。

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