感想:『アイシールド21』14年ぶり新作はセナVSヒル魔。そして、あの最強キャラがまさかの…(ネタバレあり)

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 みなさん、『アイシールド21』(原作:稲垣理一郎.作画:村田雄介)の完全新作『アイシールド21 BRAIN×BRAVE』はもう読みましたか?

【追記】ジャンプ+で特別無料公開がされました。

 1月29日に発売された『週刊少年ジャンプ』第9号には、連載開始から21周年となることを記念して、なんと14年ぶりの完全新作読み切りが掲載されています。そろそろ次号が発売されるので、雑誌の形で手元に残しておくならお早めに!

 最終回の後を描く激熱展開だった『アイシールド21 BRAIN×BRAVE』の感想や見どころをまとめました。ネタバレを含むので、ご注意ください!

 なお、21周年記念動画も公開されているので、そちらもぜひ!

●動画:【アイシールド21 】21st ANNIVERSARY PV

※この記事には『アイシールド21』のネタバレが含まれます。

『アイシールド21 BRAIN×BRAVE』の感想・あらすじは?

 最強アメフト漫画と名高い『アイシールド21』は2002年7月から2009年6月にわたって週刊少年ジャンプで連載され、単行本は全37巻。TVアニメ化もされ、2005年4月から2008年3月まで放送されました。(ヒル魔役の声優をロンドンブーツ1号2号の田村淳山河担当したことでも話題になりましたね)

 気弱ないじめられっ子の小早川セナがアメフト部主将のヒル魔(蛭魔妖一)と出会い、俊足を生かして泥門高校アメフト部・泥門デビルバッツで活躍することになるスポーツ漫画なんですが……とにかく熱い!

 そもそもセナが“光速のラインバック(RB)”、“アイシールド21”と呼ばれることになったのは、ヒル魔によるもの。セナの俊足に目をつけた他の運動部との争奪戦になることを嫌い、アイシールド(目の保護具)で顔と正体を隠して試合に出させたためでした。

 ちなみにこの“アイシールド21”はノートルダム大附属中の最強のランナーが掲げる最強エースナンバーであり、ヒル魔が勝手に名付けたセナではない、“本物のアイシールド21”も存在するわけですが……。

 さてさて、そんな名作の最終回の後を描く読み切りが『アイシールド21 BRAIN×BRAVE』です。アメリカンフットボール全日本大学選手権・甲子園ボウルの決勝戦での炎魔ファイアーズ(セナ)と最京大ウィザーズ(ヒル魔)との激戦が描かれます。かつてのチームメイト同士がぶつかりあるドリームマッチ……これは熱すぎる!

 『BRAIN×BRAVE』という作品タイトルが象徴するように。ヒル魔の頭脳とセナの勇気のどちらか勝つのか、ワクワクする展開です。

 炎魔ファイアーズには小早川瀬那(セナ)、栗田良寛、雷門太郎(モン太)ら、最京大ウィザーズにはヒル魔に金剛阿含(あごん)と、人気キャラのオンパレード! もちろん、姉崎まもりや瀧鈴音の成長した姿も確認できます。眼福。

 パンサー(パトリック・スペンサー)にMr.ドン(ドナルド・オバーマン)も登場し、ある意味オールスターな豪華さなのですが、ファンの間でちょっと話題になっていたのが、“本物のアイシールド21”こと大和猛。大和猛は今回の読み切りで最京大ウィザーズの選手として登場しましたが、特に活躍することはなくセナに抜き去られることに……。

 以前はラスボス格の選手の1人としてセナの前に立ちはだかりましたが、セナの走(ラン)はさらに進化していたようですね。

 そして本作のラスボス的なポジションとしてセナと戦うのが、これまたそもそも最強クラスの1人だった阿含(あごん)。セナはデビルバットゴーストを進化させたデビルバットトライデントで勝負を挑むのですが……!

 左右に“避ける”という最適解を凌駕する、3つ目の道である“正面衝突”という三叉槍(トライデント)は、作品タイトルである『BRAIN×BRAVE』ともかぶりますよね。BRAIN(知恵)による最適解だけでなく、BRAVE(勇気)による常識を突き破るような動き……! “理論を越えろ。光速の勇気で――”という煽りもかっこよすぎです。

 ラストについては「こ、この先も読みたい!」と、個人的にはちょっと物足りない部分もありましたが、あっという間に55ページを読み進めることができました。

 思い返せば、TVアニメ(全145話)は泥門デビルバッツvs王城ホワイトナイツ(進清十郎)まで。原作漫画の27巻くらいまでで、その後もまだまだ盛り上がります。(そういえば、アニメでは大和猛も未登場……)

 今回の新作読み切りが話題になって、アニメで最終シーズンが放映されることにつながる、なんてことになったら原作ファンとしてはうれしい限りですね!

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