大河ドラマ『光る君へ』5話感想。母の死の真実が明らかに…まひろの後悔と涙が辛い(ネタバレあり)

びえ
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 毎週日曜20時からNHKで放送の大河ドラマ『光る君へ』。第5回“告白”のレビューをお届けします。

ショックで寝込むまひろにお祓い!? 怪しげな降霊術にびっくり

 前回は、三郎の正体が藤原道長であり、母を手にかけた道兼の弟であることを知ったまひろが、ショックで気を失ってしまうという衝撃のシーンで終わりました。

 今回は、まひろがそのショックからなかなか立ち直れずにいるところから始まります。

 体調を崩しているせいか、食事も喉を通らないようで心配です。医者に見せるのかな? と思いきや、祈祷がはじまってしまいました。

 当時の感覚としては当たり前なのかもしれませんが、現代に生きている筆者から見るとかなり不思議な光景です。

 しかも、行われているのは病気の治癒を願う祈祷ではなく、降霊術のようで……なにやら怪しげな儀式で呼び出されたのは、なんと、亡くなったまひろの母です。

 この世に思い残すことがあるとのことですが、本当なのでしょうか。かなり胡散臭く思ってしまいます。

 お祓いの効果はともかく、なんとか元気を取り戻したまひろ。これで安心できるかと思いきや、父から道兼のことは胸にしまっておくように言われます。

 自分の母親を手にかけた相手のことを、そう簡単になかったことになど出来るはずがありません。それも、父の出世のためだと言われてしまえば、なおさらです。

 もちろん、まひろたち一家にも生活がありますから、仕事を失うわけにはいかない父の事情も分かっています。とはいえ、すぐには心の整理がつかないのも当然です。

ついに明かされた母の死の真実…道兼の態度に思わずゾッとする

 一方で、まひろが倒れたことを知った道長は、直接会って話がしたいと手紙を出します。直秀の手助けもあり、どうにか2人きりで再会することができました。

 まひろは自分が倒れた本当の理由を説明し、話を聞いた道長は衝撃を受けます。自分の兄が人を殺めたと聞けば、それも当然ですが……。

 身分のせいで自分の母親が殺されたことすら簡単には明かすことができず、まひろの苦しみや悲しみを思うと、本当にやりきれない気持ちになってしまいます。

 まひろの気持ちに精一杯寄り添おうとしてくれる道長の姿が、せめてもの救いに思えました。

 泣いているまひろを置いて行ってしまうところも、道長らしいといえばらしくて、思わずクスッと笑ってしまいました。

 人を殺しても平然としている道兼に、怒りをあらわにする道長。さらに、それをもみ消したのが自分の父親だと知り、愕然とします。人を人とも思っていないような態度に、つい言葉を失ってしまいました。

 なんとかまひろにも道長にも元気を取り戻してもらいたいところですが、置かれている状況があまりに辛すぎます。次回はどうなってしまうのか……続きを楽しみに待ちましょう。

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