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感想:『豚のレバーは加熱しろ』最終回(12話)。ジェスたそと涙の別れ…からの再会を予感させる「フゴッ」に私のレバーも加熱された(ネタバレあり)

ハチ
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 アニメ『豚のレバーは加熱しろ』12話“豚のレバーは加熱しろ”の感想をお届けします。
 
【注意】キービジュアルより先のテキストでは『豚のレバーは加熱しろ』12話“豚のレバーは加熱しろ”の物語に関する記述が多々あります。

豚ってば最後まで乙女心がわからないんだからぁ!【豚のレバーは加熱しろ 最終回(12話)感想①】

 自分勝手な願いで豚にしてしまった、だましていた、というジェス。どんな想いで願ったのだろうと思うと、涙が出てきますね。どうなるのかもわからないひとりぼっちの旅……誰か助けてと願うのは当たり前じゃないですか。

 今まで、豚のチカラで旅をなんとかできていたと思っていたのですが、じつはジェスが望んだように物語が進んでいただけなのかもしれませんね。

 泣いているジェスに豚がどんな言葉をかけるのかと思ったら、出会えてよかったと言ってくれましたね。なんだか、私もとても安心しました。

 そして「元の世界へ行かないで」というわがままを言ったジェス。ここまで自分の気持ちを言うジェスは、はじめて見ました。これが首輪で制限されていたジェスの本音なんでしょうか。これまできっとたくさんの想いを我慢してきたんだね……。

 彼女だっていたんだという豚に、嘘をつかないでくださいと言い放つジェスが個人的にすごくよかった(笑)。そうだよね、豚に彼女がいるわけないよね!

 これだけジェスが引き留めても元の世界へ帰るという意見を変えないのは、豚がジェスの幸せを想っているからというのが切なすぎる。豚の考えるジェスの幸せは王の一族となり恵まれた未来を過ごすことなんですよね。

 そんな豚になんだか、私の乙女心が「ジェスにとっての幸せは、豚と一緒にいることなんだぞ」と燃え上がってしまいました。「ヒョロガリクソ童貞だからがっかりするぞ」とも言っていましたが、女の子は意外と中身で惚れるんですよ! 確かに出会ったときの印象は見た目が良い方がいいのも事実ですが、これだけ一緒に過ごしてきていまさら外見なんてどうでもいいじゃないですか。なんなら、これからジェスが自分好みに育てていけばいいんです! だからそんなこと気にしないで、お願いだから素直に帰りたくないって言ってよ、豚(涙)。

 王都観光をしているときの写真撮影のシーン。なんだか、キュンキュンしてしまいました。「一緒にいた証がほしい」。あまりにもステキなセリフですよね。

 じつは王都観光は、アニメで補完した部分であると逆井先生がおっしゃっていました。原作を読んだけど、まだアニメを観ていないという方にぜひ見てほしいシーンですね!

 そうそう、豚の「好きな人とデートをして」を私も聞き逃しませんでしたよ! ジェスの「大好きです」からの涙には、もう私も泣くしかありませんでした。2人のラブラブシーンを観たかったよ~。なんとか、できないのかな……。

メステリアへ行ったオタクたちがオフ会⁉【豚のレバーは加熱しろ 最終回(12話)感想②】

 ジェスと最後のお別れをして元の世界へ帰ると、豚は入院していましたね。豚のレバーを食べて食中毒になってしまったとのこと。私もこうならないよう豚のレバーを食べるときはしっかりと加熱したいと思います。

 ジェスたそとのブヒブヒな日々を小説にしてアップした、というのもオタクな豚っぽくていいですよね。しかも、そこからこんな展開になるとは! 革命者のノット? 計画? 異世界転移⁉ 豚の他にもメステリアへ行った人たちが居たこと自体びっくりしました。ノットが豚を必要としている、というのも気になりますね。メステリアは今どんな状況になっているのでしょうか。2月13日12時ごろまで豚が小説をアップしたかのように、カクヨムに『豚レバ』1巻がアップされているのでぜひチェックしてください。「これアニメでみたやつだ~」と感動しますよ!

 最後はまさかの豚小屋での「フゴッ!」。明るい未来を思わせる展開すぎて、私のレバーも加熱されてしまいました。豚がメステリアへ帰って来ることができて、本当によかった。でも、やっぱり豚の姿なんですね⁉ 願わくば、ジェスたそとの再会まで見届けたかったですが、豚なら絶対に彼女を探しだしてくれるでしょう。

 ということで、最終回を迎えたアニメ『豚のレバーは加熱しろ』。個人の感想にはなりますが、美少女とのブヒブヒラブコメファンタジーかと思っていたら、世界の深い闇の中でも未来を諦めない2人の純愛物語だったという意外性ありまくりな作品でした。これからの2人の物語は小説で読むことができるので、引き続き読んでみようを思います! アニメの雰囲気やテンポもすごく好きだったので、シーズン2も期待したいですね。

 最終回の放送記念イラストは、原作でイラストを担当している遠坂あさぎ先生から。仲間が大集合していて、豚の幸せそうな表情がたまりません!  


ハチ:ジェスのような純粋な心を失った限界アラサー独身女性ライターのため、ジェスたその天使っぷりが眩しいンゴ! ちなみに、生で食べたことはないですがレバーは大好き。1番好きなホルモンは腎臓。


【STAFF】
原作:逆井卓馬(電撃文庫/KADOKAWA刊)
原作イラスト:遠坂あさぎ
監督:高橋雅之
シリーズ構成:赤尾でこ
キャラクターデザイン:渡辺 奏
サブキャラクターデザイン:倉橋N濘
プロップデザイン:ヒラタリョウ
美術設定・美術監督:中村嘉博(デザインオフィスメカマン)
色彩設計:吉里修耶
CGディレクター・2D:濱村敏郎(ワイヤード)
撮影監督:杉山大樹(project No.9)
編集:丹 彩子
音響監督:立石弥生
音楽:末廣健一郎・MAYUKO
アニメーション制作:project No.9

CAST
豚:松岡禎丞
ジェス:楠木ともり
ノット:伊東健人
セレス:富田美憂
ブレース:能登麻美子


©2023 逆井卓馬/KADOKAWA・アニプレックス・BS11

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