先行レビュー:『SAND LAND(サンドランド)』はベルゼブブや鳥山メカを動かすだけで超爽快! 気になるメカの操作感も紹介

Ak
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 4月25日に発売予定のPS5/PS4/Xbox series X|S用ゲーム『SAND LAND(サンドランド)』の先行レビューを掲載します。

 なお、今回のレビューでは試遊用に用意された特別なセーブデータを合計数時間ほどプレイしています。

基本アクション:ベルゼブブとメカを自由に使い分けて探索&バトルが楽しめる【サンドランド先行レビュー】

 発売日が近づくとともに、どんどん期待感が増していく本作。今回は先行レビュー用に、ある程度ストーリーを進めたセーブデータをご用意いただき、主人公であるベルゼブブのアクションに加え、さまざまな“鳥山メカ”にも触れることができました。フィールドの探索や基本的なアクション、メカのカスタマイズ要素など、すべてが楽しくて夢中でプレイしてしまったので、さっそくその魅力について紹介していきますね。

 本作では主人公のベルゼブブはもちろん、戦車やバイクといった多彩なメカを使いわけて戦うことができます。特定の場面でどちらかを選んで使うわけではなく、プレイヤーの判断で何を操作するか選べる仕様。局面によっては小回りが利くベルゼブブを操作し、巨大な敵が出てきたら戦車に乗り換えて戦う……。この自由度の高さがうれしいですね。

 ベルゼブブの戦闘アクションはオーソドックスなスタイル。ザコ戦ではシビアな回避や防御などをそれほど要求されないので、かなり直感的に戦えます。

 メカに乗り込んで戦う場合は、基本的には高火力を生かしたダイナミックなアクションがキモ。メカの種類や装備する武器にもよりますが、基本的には遠距離戦に向いたものが多い印象でした。もちろん、近距離戦に特化したメカもあるとのことなので、今から操作する日を楽しみにしています。

 全般的に、メカはベルゼブブより細かい動きこそできないものの、使いどころは豊富。本作は、さまざまなメカを乗り換えつつ戦うのが楽しいゲームでもあるわけです!

 カプセルから自由にメカを選び、取り出して乗り込むことができます。一部のシーンを除き、いつでもどこでも移動やバトルに使用可能とのこと。まさかここまでメカ関連に力が入っているとは……。

 取り出すアクションもほぼシームレスで、スムーズにメカに乗り込めます。ちなみにカプセルには持ち運びたいメカを自由にセット可能。5種類までセットできますが、メカはそれ以上に豊富な種類が存在するので、どれをセットするかはプレイヤーの好みによって分かれそうでした。

 前述のとおり、ザコ戦の場合は小回りの利くベルゼブブ、メカなどの手ごわい敵と戦う場合は戦闘力の高いメカといったように、状況に応じた使い分けが重要。移動の場合でも、閉所はベルゼブブ、長距離移動はバイク、高所はジャンプメカといったように、長所を生かして立ち回るとスムーズに移動できました。

 ちなみにフィールド上ではファストトラベルも可能です。正直、フィールドは想像以上に広大だったので、この機能はとても便利。かなりの頻度で多用することになるかもしれません。

 試遊範囲では、流砂を越えるためにバイクを作るクエストをプレイ。バイクの素材を持ち去ってしまった空飛ぶエネミー・プテラノの巣に向かうことになります。

 道中には本作のオリジナルキャラクターであるアンも同行。彼女はメカニックで、冒険に役立つメカの作成やカスタマイズを行ってくれます。

 ということで、山道をジャンプメカを使って踏破。このメカはその名のとおり、ジャンプによる高所への移動が得意なので、道中は危なげなく進めました。

 ……何度か転落もしましたけどね(苦笑)。ただ、それによって宝箱を発見し、中から戦車用の武器なんかも発見できたので問題なし! メカの武器は豊富に用意されており、さまざまな入手手段があるようなのでワクワクします。

 ボス戦も体験できました! ドン・プテラノは空中を飛び回る敵なので、ベルゼブブでは攻撃が届きづらい……。ということで、ここはバトルタンクをチョイス!

 原作では「主砲はそれほどでもない」と言われていたバトルタンクですが、今回のボス戦ではかなり頼れる存在。主砲の角度がつけづらく、上を狙いにくいところも原作を再現していて、ちょっとニヤリとしてしまいました。うまく移動して敵との距離感を調整しつつ立ち回るというのも、アクション性が高くて楽しかったです。

 ドン・プテラノは、回転しながらの突撃がやっかい。周囲に同時に複数出現するザコとの連携も侮れません。ただし、この突撃は予備動作が分かりやすいので、そのスキに主砲の狙いを定め、カウンター気味に砲撃を撃ち込むとダウンを奪えました。もちろん、追撃をどかどかキメてやりましたよ! 超気持ちよかったです(笑)。

 ボス戦後は、メカの基本的なカスタマイズ要素を体験できました。

 どうやら基礎となるパーツを所持していると、新しいメカを作成可能になるようです。ここではストーリーを進めるために必要となるバイクを作成! ちなみに名前も自由に付けることができます。

 さらにバイクでの移動後は原作でおなじみのスイマーズとの出会いも! 一家揃ってバトルを仕掛けてきます。見た目の再現度の高さが素晴らしい。

 ここも原作再現ということで、スイマーズ一家とベルゼブブでバトル。兄弟それぞれのアクションが個性的で、とくにグッピー(でかいヤツ)がタフで強い! 子どもたちを倒すとパパが名前を呼んだりと、ちょっとしたリアクションにもこだわりを感じましたね。

 ベルゼブブを操作しての戦闘では、ゲージがマックスになると必殺技を使用できます。岩投げやラッシュ、闇の力の解放など原作であった攻撃方法はほぼ再現されているようでうれしくなりましたよ。

 ちなみにベルゼブブの攻撃パターンや仲間のサポート方法はスキルツリーを開放することで増やすことが可能でした。やり込み要素はかなりのものといえるかも……。

メカ:とにかくメカアクションの手触りがすごい! 鳥山メカを動かす実感が存分に味わえる【サンドランド先行レビュー】

 本作の最大の特徴ともいえるのが、メカアクションへのこだわり。

 操作方法自体はシンプルなのですが、微妙に慣性が働いたり、武器の狙いを定めるのにある程度の時間を擁したりするところは妙にリアル。思いどおりに動かすにはそれなりに慣れが必要で、この絶妙なもどかしさが“メカを動かしている”感触で、とてもグッド! とくに着地したときなどのDualSenseの振動フィードバックがいい感じで、しっかりとした重厚感が味わえましたよ(※今回はPS5版をプレイ)。

 グラフィックやギミックの表現も細かく、鳥山明作品の息吹を色濃く映し出したメカを動かすという、唯一無二の感覚が味わえるのが魅力ですね。

 基本的にメカにはメインウェポンとサブウェポンが搭載。弾数には制限があり、なくなったらリロードが必要です。メインウェポンを撃ち尽くしたらサブウェポンで場をつなぐなど、戦況に合わせた判断が大事。ちなみにエイムも出来るので、遠くの敵を狙い撃つこともできます。

 それぞれのメカでスピード感や操作性は異なるものの、基本的な操作方法自体は似ているので、複数のメカを使いわけても操作に戸惑うことがない点は親切だと思いました。

 前述のとおり、武器の収集要素やカスタマイズもかなり充実しており、コレクター魂をくすぶられます。敵を倒したり宝箱を開けたりして収集できる武器にはレアリティの概念も存在。同じ名前の武器やパーツであっても、レアリティが高いほうが性能も上がるようです。集めたくなりますよね、こんなの。

 パーツを組み替えると見た目もガラッと変化。性能のみならず、時には見た目にこだわって武器をチョイスするのも小粋かもしれません。

 さらにカラーリングやデカールのカスタマイズも可能。光沢感や金属感まで調整可能で、自分だけのメカを作る楽しさを味わえます。一部どこかで見たことがあるようなデカールも……? 鳥山明作品のファンなら、きっとテンションが上がると思います。

 それではここからは、今回の試遊で触れたメカのうち、とくに注目のものをピックアップして紹介しましょう。

バトルタンク

 原作でラオが国王軍から盗んだバトルタンク。本作でも初期状態の見た目は原作どおりですが、パーツを組み替えることもできます。

 スピードはそこまでではないものの、とにかく火力が高く頼りになる存在。ボス戦で正面から戦うなら、まずこのメカって感じでした。本作の象徴ともいえるメカだけに、序盤から終盤まで活躍してくれそうですね。

バトルメカ

 どこかで見たことあるような見た目が特徴的な、二足歩行の戦闘特化型メカ。

 両腕を振り回して近接攻撃ができるほか、肩に装着したサブウェポンで遠距離攻撃も可能。さらにコンテナをつかんで投擲するなどのダイナミックなアクションも!

 バトルメカは近接攻撃が得意。照準を付けるのが面倒な猪突猛進なプレイヤーにおすすめです。ちょっとコミカルな動きが多いのも愛おしいポイント!(笑)

ホバータンク

 ホバリングしながら戦闘できるメカ。原作でゼウ将軍が乗り込んでいたものに似ているかも?

 左右に移動しながら攻撃できるので、広範囲の敵との戦いでは有利に立ち回れそうでした。ぜひ使いこなしたい!

ストーリー:原作再現度の高さはもちろんオリジナルシーンの完成度も高い!【サンドランド先行レビュー】

 原作が全1巻とあって、プレイする前に心配していたのがストーリーのボリューム感でした。

 本作のストーリーの流れは基本的に原作と同様。ただし多くのオリジナルシーンが追加されており、そのおかげでストーリーのボリュームはかなりのものになっているようです。これはうれしい!

 今回の試遊範囲はおそらく原作の8~9話付近ですが、スイマーズとの出会い以外はほぼオリジナルの展開でした。かなり丁寧に作られているというか、原作の雰囲気を損ねないシナリオ内容だという印象です。

 原作シーンの再現度はかなり高く、原作ファンにも納得のデキ! 初見の人は素直に楽しめて、原作ファンは再現度の高さとオリジナルシーンを楽しめるので、より多くの方がプレイして満足できそうな内容になっています。

やり込み要素:メインストーリー以外のやり込み要素も充実!【サンドランド先行レビュー】

 また今回の試遊では様々なやり込み要素にも触れることができました。メインストーリー以外にもサブクエストやメカのカスタマイズなど、多彩な要素を楽しめます。

 とくに、賞金首と戦う要素はやり込みがいがありそう。依頼を受注して現地に向かい、賞金首を倒すと報酬としてメカのパーツなどを獲得できました。繰り返し撃破することで報酬が豪華になっていくなどの要素もある模様。

 カスタマイズしたメカの腕試しとしても最適なやり込み要素かもしれませんね。賞金首の数も豊富で、これだけでもかなりのボリューム感!

 原作再現度の高さもさることながら、メカアクションへのこだわりや充実のやり込み要素など、あらゆる点でかなりのクオリティが期待できそうな本作。数時間の試遊ながらも作り込みのすごさに圧倒され、リリース日が待ち遠しくなりましたよ。原作ファンのみならず、自由に鳥山メカを動かしたみたい! という人はぜひ触れてみてほしい作品ですね。


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