SAO家庭用ゲーム最新作『ソードアート・オンライン フラクチュアード デイドリーム』最速レビュー。スピード感あるアクション&最大20人でのオンライン共闘がアツい!

Akてけおん
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 電撃発表され、いろいろと驚きの『ソードアート・オンライン』家庭用ゲーム最新作『ソードアート・オンライン フラクチュアード デイドリーム(SAOFD)』。Nintendo Switch/PS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)で2024年に発売予定となっている本作の最速レビューをお届け。基本的なアクションやキャラクターごとの操作感についても触れていきたいと思います。

 なお、このレビューは、2月22日にプレミア配信された番組“SAOゲーム最新情報特番 『ソードアート・オンライン』 Game 10th Anniversary Project ‐The Turning-”で、キリト役・松岡禎丞さんとアルゴ役・井澤詩織さんがプレイしているところに特別にお邪魔して、遊ばせていただきました。そう、実はあの白熱したプレイが繰り広げられた収録現場の裏側に、電撃の取材班もいたわけです。めっちゃ緊張しました……。

 番組内では、松岡さんと井澤さんの実際のプレイの模様や、お2人が本作を触ってみてどう思ったのかなどの感想も確認できます。我々とはまた違った目線の、『SAO』というコンテンツに深く関わってきた2人のコメントが気になる方は、ぜひこのレビューとあわせてぜひご覧ください。

SAOゲーム最新情報特番 『ソードアート・オンライン』 Game 10th Anniversary Project ‐The Turning-

 そして今回遊んでいる内容は、2024年3月11日~17日にかけて実施予定のクローズドβテスト(CBT)で使用されるデータと同様のもの。CBTの参加募集は2024年3月3日までとなっていますので、まだ募集していない人はお忘れなく! また、電撃オンラインchでは本作のプレイ動画も公開予定(早ければ今晩22時ごろ)ですので、お見逃しなく!

【追記】チュートリアルの動画を公開しました! 基本アクションがこれで把握できます。

基本アクション:超ハイスピードなアクションで直感的にソードスキルを繰り出せる! 本作独自のシステムも紹介【SAO家庭用ゲーム最新作レビュー】

 本作は、オンラインでの共闘プレイを主軸にした多人数共闘アクション。初めにお伝えしておきますが、これまでのゲームシリーズ――特に直前の『アリリコ』や『ラスコレ』よりも、明確にアクションに寄せたものになっている、という印象を受けました。

 オリジナルストーリーが展開する“ストーリーモード(オフライン)”と、4人パーティ×5組の“最大20人”で挑む“マルチプレイプレイバトルモード(オンライン)”が楽しめます。

 今回はまだ遊ぶことは叶いませんでしたが、“家庭用ゲーム初”となる原作/アニメ準拠の設定で描かれる“ストーリーモード”も気になるところなんですよね。『SAOFD』で描かれる物語は、“過去をリアルに再現”する《ガラクシア》という新機能の暴走によって、あらゆるプレイヤーの記憶と世界が混ざり合ってしまっている状態になっています。

 そのため、《ALO》以外のVR MMOからもキャラクターが参戦するようです。実際今回の先行プレイでは、《ALO》のリーファとオベイロンに加えて、《SAO》衣装のキリト、アルゴ、エギル、《GGO》衣装のシノンが参戦していました。ほかにはどんなキャラクターが登場していくのかも気になるところですね。

 先行プレイではチュートリアルのほか、“マルチプレイバトルモード(オンライン)”を体験できました。操作がシビアということはなく、レスポンスはすごくいいですね。スピード感もかなりのモノですし直感的に動かせます。とくにソードスキルを簡単に出せるのが気持ちいい!

 各システムがスッキリとまとまっており、UIもわかりやすいので、アクション初心者でもしばらく触っていれば思い通りにキャラクターを動かすことができるかと。いい意味で新たに作り出された『SAO』のゲームだな、ということがコントローラを介して伝わってきます。

 攻撃やジャンプ、ガードや回避などの基本アクションは、アクションゲームとしてオーソドックスな作り。ジャストガードやジャスト回避などタイミングを求められるアクションもありますが、そのタイミング自体はそこまで厳しくはないです。

 もちろん、本作独自のアクションも多数存在しています。下記でその一部を紹介しましょう。

アドバンススキル/アルティメット

 『SAO』ファンにわかりやすく言うと、ソードスキルに該当する要素ですね。いわゆる必殺技のようなものだと思っていただければ。アドバンススキルは3種、アルティメットは1種が使用可能です。

 一度使うとクールダウンが発生し、一定時間使用できなくなります。ですが、大型ボスとの戦いなどでは積極的に使用していくくらいでちょうどいいバランスになっているかなと感じました。

エクストラスキル

 キャラクターごとに異なる条件で発動可能になる固有技。

 キリトの場合は一定時間自動HP回復+スキルクールダウン短縮+スキルの出始めにジャストガード発生、シノンの場合は特殊な弾薬で射撃が可能と、キャラクターによって効果はさまざまでした。

 キャラクターの個性を強めるモノが多く、ド派手で使っていて気持ちいい! 基本的には一定時間パワーアップなどの有利になる効果が多いのでチャンスにたたみかけるときに役立ちます。

スイッチチェイン

 敵のHPを一定まで減らすと発生。複数キャラクターで連続攻撃して敵のブレイクゲージを効率的に減らせます。ブレイクゲージを増やしてブレイクできれば一定時間敵がダウン。攻撃のチャンスが生まれます。

 基本的には敵に近づいてさえいれば、スティック押し込みだけで簡単に発動可能です。手軽に味方との共闘感を味わえる要素ですね。

シンクロカウンター

 敵の大技にカウンターを決められる協力技です。といっても、“カウンター”という名前ですが敵の攻撃にあわせてアクションするのではなく、マップに表示される黄色いサークルに対応したロールのプレイヤー(または味方NPC)が移動して準備ができると発動。敵の技を中断してダメージを与えられます。

 また黄色のメインサークルに加えて、青色のサブサークルも存在。サブサークルに入るのは必須ではないですが、サブサークルに入るとよりダメージおよびブレイクゲージが上昇します。

 先行プレイ時の成功率は半々といったところ。これは当日初めて本作に触るプレイヤーもいる状態でのことだったので、慣れてくれば発動はそんなに難しくはなさそうです。

 黄色のメインサークルを優先して確実に発動させるか、青色のサブサークルも狙って大ダメージを狙うか……参加しているプレイヤーの状況などを見極めて動くことが重要になりそうです。

ゲームモード:マルチプレイでは連携機能も充実! 味方とともにフィールドを進み目的を達成しよう【SAO家庭用ゲーム最新作レビュー】

 本作のメインとなる“マルチプレイバトルモード(オンライン)”。ステージを進みながら目的の達成を目指す“Co-Opクエスト”と、ボス戦に特化した“ボスレイド”が楽しめます。

 ゲームモードを選んだうえで、ロビーでマッチングを開始するだけでマルチプレイに挑めます。

 マッチングに成功したら、使用するキャラクターを選びます。ほかのプレイヤーの選択キャラクターも確認できるので、パーティバランスを考えながらキャラクターを選ぶのがよさそうですね。なお、同一パーティ内で、同じキャラクターを選択することはできません。

 クエストスタート時、“覚醒レベル1”の段階からスタートとなる仕様のため、最初からアドバンススキルを使用することはできません。敵を倒したり、クエストを進めて経験値を得たりすることで、覚醒レベルアップを狙いましょう。覚醒レベルアップに応じて、ひとつずつアドバンススキルも開放できるようになっていくため、積極的に戦闘に臨みたいところでもあります。

 “Co-Opクエスト”の基本的な流れを紹介しましょう。道中の敵を倒しつつ、フィールドを先に進み、途中で課される“ミッション”をクリアして行くことで、進行フェーズが進んでいきます。最終的には、フィールド内の他パーティーと合流しながら、最奥で待ち構える強敵ボスに挑む内容となっています。

 “ミッション”の内容は味方と共有され、画面上にも表示されるので率先してクリアを目指していきたいところ。フィールドは広大ですが、マップ上に常に目的地の方向が表示されているので、基本的に迷うことはほぼないはずです。

 また、オンラインマルチプレイ中はワンタッチでのエモートやスタンプ、目的地へのタグ付けも可能なので、スムーズに味方同士でのコミュニケーションが取れます。宝箱などを発見したら、すぐに味方に教えてあげて、連携を図るのもいいでしょう。

 クエストクリアー時は、報酬として装備やアクセサリなどをランダムで入手可能。キャラクター固有のものや、ロールごとに応じた専用アイテムもあるようです。ちなみに、クエストプレイ時に選んでいないキャラクターの装備も入手可能のようです。

 また、報酬画面下部のアディショナルリワードは戦績によって量が増減します。クエスト中にリスポーンしてしまったりすると減っていくようです。一定時間内に他プレイヤーから蘇生してもらえた場合はリスポーンを防げるため、仲間が倒れたときは積極的に蘇生してあげるといいでしょう。

 戦闘不能のデメリットは個人報酬の減少くらいのようなので、初心者プレイヤーがいてもそこまでパーティ全体のデメリットにはならなさそう。これは「初心者が参加したら迷惑になっちゃうかも……」と考えて、ついつい多人数でのプレイを尻込みしている人には嬉しいポイントですね。

キャラクター:大幅に異なるアクションをキャラクターごとに用意! 飛行や銃撃などの特殊アクションにも注目【SAO家庭用ゲーム最新作レビュー】

 先行プレイで選べたキャラクターは以下の6人。

■先行プレイで使用可能なキャラクター
・キリト(ファイター)
・エギル(タンク)
・アルゴ(ローグ)
・シノン(レンジャー)
・オベイロン(メイジ)
・リーファ(サポート)

 定番の人気キャラクターのなかに混ざるオベイロンのインパクトがすごい。まあある意味では人気者ではありますが! 気のせいかもしれませんが、ロビー画面でもほかのキャラクターがオベイロンに冷たい気がします(笑)。

 かつての敵キャラも操作キャラクターとして参戦するとあって、これまでの家庭用ゲームシリーズ以上に、多彩なキャラクターが登場しそうです。おそらくはアスナやリズベット、シリカなども実装されるのでは……! と予想しますが、これから登場していくプレイアブルキャラクターたちが、どのロールになるのかも気になるところですね。

 また一部キャラクターは、空から敵を急襲できる“飛行”や、遠距離から敵を攻撃できる“銃撃”などの特殊アクションが可能です。取材陣はプレイした限りでは《ALO》のキャラは“飛行”を行える模様。《GGO》のアバターで登場したシノンはスコープを覗き込むような形で“狙撃”を行えました。

 今回の先行プレイで筆者がプレイできた、4人のキャラクターの操作感をレビューしていきます。

キリト

 二刀流による圧倒的な手数と火力を誇る、言わずと知れた『SAO』主人公。

 使えるソードスキルもシリーズファンにはお馴染みのものなので効果も理解しやすいとは思いますが、なかでも範囲攻撃が可能な《ホリゾンタル・スクエア》の使い勝手がいいです。

 通常攻撃長押しで連続斬りである《スネークバイト》、強攻撃長押しで突進攻撃である《ソニックリープ》と、一部ソードスキルはアドバンススキル以外に割り振られている場合も。

 全体的にバランスのとれた性能で、とにかく動かしていて気持ちいい! もちろん《スターバースト・ストリーム》も使用可能です。まずはこのキャラから触ってみるのがオススメ。

リーファ

 “飛行”能力を使えるサポーター。ロールはサポートですが剣技も得意で、接近戦でも十分に戦えます。

 アドバンススキルで味方を回復できる貴重なヒーラーなので、パーティに1人はほしいところ。入ると安定感が増しそうです。風魔法による中距離攻撃も可能で、まさに魔法剣士といった印象の性能。

 “飛行”能力は移動にも便利ですが、空中戦を挑むことで敵の一部の攻撃を回避したり、弱点を狙いやすくしたりするなどのメリットもありそう。リーファのアドバンススキル《フライング・ガスト》は空中攻撃の起点になるので、うまく使えば滞空しながら敵に張り付いて戦えます。

シノン

 銃による攻撃が可能な遠距離アタッカー。通常攻撃で射撃ができるほか、強攻撃では近付いてきた敵を蹴り飛ばすバックスピンキックが発動可能。

 また、アドバンススキルで近距離攻撃と敵との距離に合わせた使い分けが可能です。

 その代わり、ガードができず近距離戦での機動力はそこまで高くありませんので敵との接近戦は避けたほうが無難。遠距離から敵の弱点を狙い撃つ! というのが基本的な動き方になるでしょう。うまく立ち回れば総合的な火力はかなり優秀です。

オベイロン

 多彩な魔法攻撃を使うメイジ。

 “飛行”による空中戦も可能ですが、剣技は苦手でガードや回避などのアクションもどこかぎこちないです。とくにダッシュで逃げる様子はなかなか彼らしいので必見!

 接近戦こそ情けないですが、中~遠距離では複数の属性魔法を使い分けて立派に戦えます。

 エクストラスキルで守護騎士を召喚して自動攻撃してくれるのが強力なので、距離をとって戦うのが基本となりそうです。

キャラクターの装備やスキン集めも充実! プレイヤーカードのカスタマイズもハマる【SAO家庭用ゲーム最新作レビュー】

 先行プレイの範囲でも、キャラクターの装備やスキンの種類はかなり豊富にありました。

 武器やスキルのカスタマイズはもちろん、スキンで見た目だけを変えることも可能です。武器やアクセサリはランダム入手なので、収集がクエストを繰り返しプレイするモチベーションになります。

 お気に入りのキャラクターを自分好みにカスタマイズできるので、オンラインプレイが楽しくなりますね。

 プレイヤーのプロフィールを記入できるプレイヤーカードの編集も楽しいです。プレイヤー名やバッジ(称号のようなもの)などを設定可能で、得意なキャラクターのアピールにも使えます。

 プレイヤーカードの編集でおもしろかったのが、キャラクター2人まで自由なポーズで並べられること! 同キャラクター2人を並べられたり、表情まで変えられたり、拡大&縮小や角度調整も自在だったりと、とにかく自由度が高いです。

 とくにオベイロンはナイスな表情をしてくれるので、プレイヤーの皆さんもぜひいろいろと試してみてください(笑)。

まとめ&『SAO フラクチュアード デイドリーム』クローズドβテストの応募受付は3月3日まで!

 オンラインマルチプレイをメインに据えて、アクションに特化した作品として新機軸の『SAO』家庭用ゲームとして登場した本作。

 冒頭でもお伝えしたように、これまでのゲームシリーズの流れとは明確に違う作品だなという印象を強く持ちました。ひとつだけ誤解しないでほしいのは、どちらがいいという比較の話ではなく、“まったく別路線の作品”だということ。

 原作・アニメファンにとっても、直感的かつカッコよく、個性的にキャラクターを操作できるのが非常に楽しいです。

 今回の先行レビューと同様の内容が遊べるクローズドβテストが、3月3日(日) 23:59まで参加受付中です。プラットフォームも自由に選べます。気になる人は、公式サイトからぜひ応募してみましょう!(※応募人数が募集人数を超過した場合は抽選となるようです)

©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project
©Bandai Namco Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。実際の製品とは異なる場合があります。
※本製品をプレイするには、ゲーム内に表示されるサービス利用規約に同意する必要があります。詳しくはこちら(https://www.bandainamcoent.co.jp/cs/kiyaku/eula/)をご確認ください。
※製品版のオンラインプレイご利用にはNintendo Switch™ Online(有料)/PlayStation®Plus(有料)/Xbox Game Pass Core(有料)に加入する必要がございます。詳しくは各種公式ホームページをご覧ください。
※Nintendo SwitchおよびNintendo Switchのロゴは任天堂の商標です。

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