アニメ『ダンジョン飯』7話感想。まさかの“アニサキス”がトレンド入り。寄生虫は本当に危ないのでライオスのようにならないように気を付けましょう(ネタバレあり)

カワチ
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 TVアニメ『ダンジョン飯』の第7話“水棲馬/雑炊/蒲焼き”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ダンジョン飯』第7話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。

大迫力の水上戦闘!

 九井諒子さんの人気コミック『ダンジョン飯』をアニメ化した本作。ドラゴンに食べられた妹のファリンが消化される前に助けるため、主人公のライオス一行がダンジョンを探索する作品です。

 今回の第7話は原作コミック第2巻の水棲馬(ケルピー)、第3巻の雑炊、蒲焼きの3つのエピソードを収録しており、とても濃縮でしたね。

 原作通りに進むわけではなく、水棲馬と雑炊のエピソードをミックスして進行させるなどアニメならではの構成にアレンジされていておもしろかったです。

 後半には巨大な敵も登場し、盛り上がる回でもありました。

 物語の冒頭は前回の第6話で全滅したカブルーたちが蘇生屋によって復活するところからはじまりますが、この蘇生屋たちはカブルーが手に入れ、マルシルやチルチャックがうっかり捨ててしまったコインや宝石をくすねていました。

 ここで、地上に出ることができない特殊な『ダンジョン飯』においては、命を扱う蘇生屋という職業であっても上品ではない人たちもいることが分かります。

 また、カブルーたちはライオスたちが自分たちの所持品を盗んだのだと勘違いしてしまうことに……。

 そんなことを知らないライオスたち一行は洗顔で身だしなみを整えていました。

 ライオスはひげを剃っていましたが、彼がきちんとひげを処理をしている理由は『九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー』で語られているのでぜひチェックしてみてくださいね。


1,980円(税込)送料無料
発売日:2024年1月15日
著者:九井諒子
レーベル:ハルタコミックス
出版社:KADOKAWA
発行形態:コミック
ページ数:228ページ


 その後、準備を整え終わったライオスたちはえぐれた岩盤から流れ出た地下水が湖を作る地下4階を探索。水棲の魔物が生息している湖をマルシルは水上歩行の魔法で進もうとしますが、魔法嫌いのセンシが拒否します。

 ここで赤ちゃんのように駄々をこねるセンシは必見。パンツ(?)も丸見えだし、彼が本作のお色気担当みたいになっているのがいいですね。

 いろいろな魔物の油や血が染み込んで魔法が効きづらくなっているセンシは水棲馬(ケルピー)のアンヌを使って湖を渡ろうとしますが、ライオスは危険だということを反対します。

 ライオスもケン助を仲間にしているので説得力が薄い……と思いつつも、伝承の水棲馬も愛くるしい姿で人間を油断させ、水底に引きずり込んで食べてしまうそうです。

 ここは、たとえモンスター好きであっても、フラットな視点で判断できるライオスのほうが冷静だったのでしょう。実際、アンヌはセンシは捕食しようとしてしまいます。

 その後にアンヌはライオスによって討伐され、センシはそのアンヌを調理して食べることを決意します。

 マルシルは「あんなにかわいがってたのに食べるの?」と驚きますが、思い入れがあったからこそ敬意をもって食べる選択をしたのでしょうね。そんなセンシの姿を見て、アンヌの脂身から石鹸を作ってあげるマルシルも優しい女の子だなと思いました。

 センシが料理している間にライオスとチルチャックが水に浮かぶ人影を発見。ふたたび全滅したカブルー隊でしたが、ライオスがカブルーの顔をまったく覚えていないのにコボルトのクロの顔は覚えていたのがおもしろかったですね。どれだけライオスは人間に興味がないんだ。

 カブルーたちを引き上げている間、チルチャックが人魚の歌に引き寄せられてしまうことに。

 ライオスよりもチルチャックが先に反応してしまったのは彼が五感の優れたハーフフットであるからで、コミックス第4巻に収録された“モンスターよもやま話”によると、国によっては人魚を警戒してハーフフットを乗船させる法律を定めているところもあるそうです。

 今回の対策はライオスが人魚と合唱するという斜め上のもの。原作でもおもしろかったシーンですが、アニメ版はライオス役の熊谷健太郎さんが美声を響かせるので笑いの破壊力が増しましたね。光田康典さんも絶賛しているシーンなので、ぜひアニメでチェックしてみてくださいね。

 後半は巨大なジャイアントクラーケンがライオスたちの前に立ちふさがることに。

 プロデューサーの志太駿介さんが第7話は1クール目の山場ということで、スタッフ総出で作業に当たっていることを明かしていますが、とくにこのジャイアントクラーケン戦はアクションも派手で見応えがありましたね。

 ただ、放送直後にXのトレンドに上がったのはジャイアントクラーケンではなく、まさかのアニサキス。ライオスが討伐したジャイアントクラーケンの寄生虫を生で齧ったことで腹痛に見舞われることになるのですが、こちらのほうが話題になるとは。

 今回登場した寄生虫はアニサキスをモデルにしていると思いますが、まさか本編にいちども登場しない単語がトレンドになるのは驚きですね。

 なんとも笑えるオチですが、アニサキスによる食中毒は危ないので、ライオスみたいにならないように注意して魚介類を食べましょう!


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


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©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

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