『原神』待望の新衣装も実装された甘雨の魅力を改めて語りたい。浮世離れした雰囲気と中身のギャップ&唯一無二の重撃の気持ちよさが良い

米澤崇史
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 HoYoverseが配信するオープンワールドRPG『原神』。魅力的なキャラクターが数え切れないほど登場する本作ですが、今回は実装以降ずっと推しキャラクターである、甘雨の魅力を紹介します。

●動画:【原神】エピソード 甘雨 「璃月港の一晩」

長寿だからこそ生まれる他キャラクターとの関係性のエモさ

 『原神』の中でも、SNSでファンアートを見ない日はないと言ってもいいくらい、人気の高いキャラクターでもある甘雨。Ver.4.4アップデートでは待望の新コスチュームが実装され、もちろん筆者も即購入して新しい衣装姿をあますことなく堪能しています。

 自分が甘雨を好きになったのは、魔神任務で初登場した際にも度肝を抜かれた衣装のセクシーさも要因だったので、これを超えることはないだろうと思っていたのですが……いや、こちらの衣装も大変素晴らしいです。

 前掛けの部分とか、元の甘雨の衣装のエッセンスを残しながら、お祭り用のドレスっぽい衣装としてまとまっているのが美しい。通常衣装よりも肌の露出が多いのもポイントで、海灯祭のイベスト内では普段より素肌を出している恥ずかしさを感じているような描写もありました。

  • ▲海灯祭は終わりましたが、衣装のセールは3月11日まで。まだ間に合います!

 甘雨の魅力を語る上で個人的に欠かせないと思っているのが、キャラクターの雰囲気と性格とのギャップです。どこかおっとりとした不思議ちゃん系というか、浮世離れした雰囲気すら漂わせいているんですが、長年に渡って璃月七星の秘書を務めており、実際にはバリバリのキャリアウーマンで超のつくワーカーホリックという点にすごい意外性があります。

 プロフィールでは、趣味について聞かれて「仕事」と即答しているほどで、今年の海灯祭では自分が忙しいのに他人を優先してしまう甘雨を閑雲が心配する一幕もありました。

 仕事が好きなのもあるでしょうけど、超のつくお人好しかつ責任感が強いので、他人に任せればいいような案件でも、全部引き受けてしまうから自然と異常な労働時間になってしまうということなんでしょうね。

 今年の海灯祭では、申鶴の髪飾りを整えてあげるシーンから漂うお姉さん感もたまらなかったですね。上田麗奈さんの蕩けそうなボイスの破壊力も相まって、このシーンで甘雨に甘やかされたくて幼児退行しかけた旅人が続出したのではないかと思います。

 また、人間と仙獣のハーフでもある甘雨は、数千年前に起きたとされる魔神戦争にも参加していたくらいの長命な存在でもあるので、同じ長寿のキャラ達との関わりがあるのも面白いところ。稲妻が鎖国する前からの付き合いがある八重神子からは「姉君」と呼ばれて慕われていて、あの八重神子よりも歳上と考えると、いかに甘雨が長い時を生きてきたかを感じられます。

 最近では、Youtube上で公開された閑雲のエピソード動画で幼少期のビジュアルも明かされましたが、こちらも甘雨好きには必見の内容でした。

 以前に留雲借風真君から「子供の頃は丸く太っていて、麓まで転がり落ちてた」エピソードが暴露されたこともありましたが、確かに言われてみると、今のスタイルのいい甘雨と比べるとちょっと丸いかも……? けど子どもの頃はだいたい皆こんな感じな気もするので、若干留雲借風真君が話を盛っていたんじゃないかという疑惑もあるかなと思っています(笑)。

 そしてなんともいっても忘れてはいけないのが、甘雨が仕える璃月七星の1人である刻晴との絡みです。『原神』の仲良しコンビといえば、甘雨と刻晴の二人をまず挙げる人も少なくないんじゃないでしょうか。

 璃月を舞台にしたイベントで結構な割合で絡みがあるのもあって、すっかり仲良しのイメージが定着していますが、実は元々の関係はあまり良好ではなかったことがプロフィールから分かります。元々刻晴は岩王帝君に対していいイメージをもっていませんし、甘雨は岩王帝君に絶対的な信頼を寄せているので、昔は2人の間でわだかまりがあったというのは非常に納得できます。

  • ▲甘雨と刻晴は2段階のボイスがそれぞれに用意されており、特別強い関係性があることが分かります。

 そこから魔神任務を経て、刻晴の岩王帝君への感情が軟化したのもあって現在の関係が築かれるわけですが、岩王帝君側の存在である甘雨と、人間側の存在である刻晴が手を取り合うというのは璃月のストーリーテーマとしてもかなり重要なんですよね。ある意味、この2人の関係こそが現在の璃月の象徴と言ってもいいのかもしれません。

 ただ、刻晴が普通の人間である以上、ずっと璃月港を見守り続けるであろう甘雨とはいつかは別れが来るということでもあります。

 ピンばあや以外の仙人たちが人間と距離を置いているのは、その別れを繰り返すのが辛いからという面もあるのではないかとも思っているのですが、璃月港でずっと暮らしている甘雨は、既に数え切れないくらいの別れを経験して来ているんですよね。そう考えると、甘雨は精神的にもめちゃくちゃタフで芯の強いキャラクターなんだなと改めて思います。

重撃でド派手なダメージを叩き出すのが気持ちいい

 甘雨が実装されたのは今から約3年ほど前の2021年1月。現在はティナリやリネなどもいますが、当時は弓の重撃に特化したキャラクターは他にいなかったのもあって、性能面もかなりのインパクトがありました。

 さすがに実装が3年前なので、純粋なアタッカーとしてはちょっと厳しくなってきている面がありますが、超遠距離から大ダメージを与えられるという一点においては、未だに右に出るものはないと言ってもいいほど独自の強みをもっているキャラクターでもあります。

 一撃のダメージが大きいタイプなので、重撃一発で派手なダメージが出るのも気持ちいいですし、弓重撃ならでは敵の頭に当ててクリティカルを狙う楽しみがあるのも好きな点。PS5でプレイしていると、重撃のチャージが上がっていく度にコントローラーから微かな振動が伝わってきて、弓を引き絞って撃ってる感が味わえるのも気にいっています。

  • ▲制限時間内に標的を破壊するタイプの挑戦もやりやすく、飛行タイプの敵も苦にしないので、探索を快適に行えるのも良いところです。

 重撃に目が行きがちですが、実は元素爆発も氷元素を付着させる性能が非常に優秀なので、サブアタッカーとしての運用も可能な強みもあります(最近はこちらの使い方の方が主流かもしれません)。

 水元素キャラクターと組ませて凍結させるもよし、炎元素キャラクターと組ませて溶解を狙うもよしで、編成の幅は結構広く、3年前のキャラでもしっかりと今でも活躍させられる性能になっているのが『原神』のすごいところだなと思いますね。

 ただ惜しむらくは、性能面では刻晴との相性が今ひとつなこと……!

 氷と雷元素の組み合わせなので、発生する元素反応は物理耐性を下げる超電導くらいになるのですが、超電導を活かそうと思うと刻晴を物理型で運用するしかなくなるんですよね。

 自分の場合、初期からプレイしているのもあって刻晴の命の星座が完凸されており、物理型にすると凸効果のメリットが薄れるのもあって、現状は草元素を前提にした激化運用を基本にしていますが、このビルドだと超電導がほとんど意味ないんですよね……。

  一応、氷元素は草の元素反応を邪魔しないのはメリットでもあるので、ナヒーダを絡めた激化編成は決して悪くはないんですが……過負荷編成を大幅に強くしてくれたシュヴルーズみたいに、超電導編成を強化してくれるキャラクターがいつか実装されることを期待しています。

  • ▲甘雨・刻晴を同時編成する場合の一例。超電導をもう少し活かせればな……という感じがあります。

※画像はPS5版のものです。
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