ネタバレあり感想:アニメ『葬送のフリーレン』25話。フリーレンにも弱点が? フェルン、立派になって…と再び親の気持ち(?)に

ハチ
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 アニメ『葬送のフリーレン』25話“致命的な隙”感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは『葬送のフリーレン』25話“致命的な隙”の物語に関する記述が多々あります。

カンネとラヴィ―ネがずっと後ろでいちゃついていて気になる……

 ついに、フリーレンの複製体と戦うとき。カンネとラヴィ―ネたちも合流し、みんなで協力しようということになりました。2人の相変わらずな距離感が気になるところですが、そこは一旦置いておいて。

 もし自分がこの試験に参加していたとしたら、自分の安全のために経験値のある魔法使いについていくと思うのですが、魔法使いの思考からするとそうではないのかな。自分の実力に自信があったり、他者を信用できなかったり……ですが、最後の最後でみんなで頑張ろうという展開でよかったです! 心なしかデンケンも嬉しそうで、私もにっこり。

 みんなで攻略を話し合っているとき、久々にヒンメルが登場したのですが、やっぱりイケメンでしたね。剣で魔物を貫いている姿にはもう惚れるしかない! こうしてちょこちょこ出番がありますが、彼のかっこよさを再認識してしまいますね。二日酔いで倒れているハイターも面白かったです(笑)。

 そしてフリーレンが「作戦通りに」と言った後のメトーデの意味ありげなカットが気になります。表情からなにを考えているのか分からないですし……何事もなければいいけど……。

フリーレンにも弱点が。フェルンの観察眼が光る!

 どうやって最強とも言えるフリーレンの複製体を倒すのかと思っていましたが、フェルンはフリーレンの弱点を知っていた様子(少し恥ずかしそうにしていたのが可愛かったです)。魔法を放つ瞬間に感知が一瞬途切れるらしいのですが、普段からフリーレンをよく見ているフェルンだから見つけることのできた隙ですよね。
 
 その隙を利用して、フェルンがフリーレンの複製体に魔法を放ったわけですが、なんだか鳥肌が立ってしまいました。フリーレンを追いかけていたはずのフェルンが、いつの間にかフリーレンを倒せるほどのチカラを持つ魔法使いになっていたなんて。色々な冒険を思い出してしまいましたし、とても成長が感じられる瞬間でしたね。

 フランメはすごい魔法使いなだけでなく、人間の常識を変えた人だったということに驚きました。禁忌とされていた魔法を当たり前にするというのは、すさまじい行動力と精神力が必要になるものだと思います。これが「人類の魔法の開祖」と言われる由縁だったのかと納得。

 そして、フリーレンが民間魔法を集めている理由がなんとなくわかりました。フランメが叶えた夢のかけらを集めているような……フランメが居なければ生まれなかったであろう民間魔法は、フリーレンにとっては宝物なんだろうなぁと私なりに解釈していますが、みなさんはどう思いますか?

 さて、ゼーリエは「人間は死に近い場所にいる」と話していましたね。たしかに人間の人生は100年もないですし、思えばすごく短いですよね。小さいの頃、時間は永遠のような気がしていましたが、30代になると身近な人の死を経験したり、病気になったりと死はすぐ近くにあるものだと感じるようになりました。そうやって死を意識するからこそ、人を大切にしたり、思い出を大事にしたりという人間にしかできない行動ができるのかもしれませんね。

 それはそうと、ゼーリエは「気まぐれで育てた弟子だ」とフランメのことを言っていましたが、実はすごく好きだったんだろうなと思いました。でなければ、こんなにもたくさんのことを覚えていないのではないでしょうか。

 きっと、ゼーリエにとってのヒンメル(人間のことを知りたいと思わせてくれた人)がフランメだったんだろうな……と感じつつ、次回にも期待したくなる回でしあ。


ハチ: 原作を読んでいないため、毎回ドキドキしながら鑑賞中! フリーレンにどんどん人間味が出てきて、なんだか子供の成長を見守る親のような気持ちになっている今日この頃。得意な魔法は“花粉症がつらい”と“カルビで胃もたれする”。


【STAFF】

原作:山田鐘人・アベツカサ「葬送のフリーレン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督:斎藤圭一郎
シリーズ構成:鈴木智尋
キャラクターデザイン・総作画監督:長澤礼子
音楽:Evan Call
コンセプトアート:吉岡誠子
魔物デザイン:原科大樹
アクションディレクター:岩澤 亨
デザインワークス:簑島綾香、山﨑絵美、とだま。、長坂慶太、亀澤蘭、松村佳子、高瀬丸
美術監督:高木佐和子
美術設定:杉山晋史
色彩設計:大野春恵
3DCGディレクター:廣住茂徳
撮影監督:伏原あかね
編集:木村佳史子
音響監督:はたしょう二
アニメーション制作:マッドハウス

CAST
フリーレン:種﨑敦美
フェルン:市ノ瀬加那
シュタルク:小林千晃
ヒンメル:岡本信彦
ハイター:東地宏樹
アイゼン:上田燿司
クヴァール:安元洋貴
フランメ:田中敦子
アウラ:竹達彩奈
リュグナー:諏訪部順一
リーニエ:石見舞菜香
ドラート:大鈴功起
ザイン:中村悠一
カンネ:和氣あず未
ラヴィーネ:鈴代紗弓
ヴィアベル:谷山紀章
ユーベル:長谷川育美
デンケン:斉藤次郎
ラント:小松昌平
リヒター:花輪英司
ラオフェン:石上静香
エーレ:伊藤かな恵
ゼンゼ:照井春佳
ゲナウ:新垣樽助
ゼーリエ:伊瀬茉莉也
クヴァール:安元洋貴

© 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

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