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『学園アイドルマスター』メディア発表会まとめ。同じ楽曲で成長段階に応じた6段階のライブシーン、アイドル1人あたり約6万ポリゴンなど

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 バンダイナムコエンターテインメントは、『アイドルマスター』シリーズ新作アプリ『学園アイドルマスター』のメディア発表会を実施しました。後ほど、この記事に小美野日出文氏や声優陣のコメントも掲載予定です。

【21:15】小美野日出文氏や声優陣のコメントを記事の後半に追記しました。

【5日21時4分追記】囲み取材の質疑応答を掲載しました。

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『学園アイドルマスター』メディア発表会レポート

 発表会では、プロデューサーの小美野日出文氏が登壇。PVとともにタイトルが公開されました。タイトルは『学園アイドルマスター』。ジャンルはアイドル育成シミュレーションゲームです。

 本作はボーカル、ダンス、ビジュアルを育てるという『アイマス』シリーズではおなじみのシステムを採用していますが、大きな特徴として、育成度合いがライブシーンに反映されるとのこと。

 1つの楽曲かつ1人のアイドルに対して用意されているライブシーンは6種類。育成途中の……あえて言えば完成度の低い歌声をライブシーンで聞くこともできるそうです。もちろんすべてが完璧なライブがひとつの目標になると思われますが、逆に能力不足のライブシーンを見るということも目的になりそうです。

 なお、同じアイドルを複数回育成することを前提にしたシステムではあるものの、二度目以降に同じアイドルを育て始めた際に関係性はリセットされておらず、一度目の続きから積み上げていくゲームになるそうです。

 物語の舞台はプロデューサー課、アイドル課、そして一般課からなる国内最大規模のアイドル養成学校“初星学園”。

 プレイヤーは、この学園のプロデューサー課に籍を置く専門大学生で、アイドル課所属の高等部の生徒をスカウトしてプロデュースしていきます。

 つまり、プレイヤーはアイドルたちよりも少しだけ年上という立場です。

 これまで『アイマス』のプロデューサーと言えば社会人でしたが、ほんの少しだけ年上かつプレイヤーも学生ということから今までのシリーズでは見られなかったアイドルとのドラマや、プロデューサー自身の物語も見られそうです。

 また、本作のライブは現状1人のアイドルだけが登場するもののみで、グループユニットでのライブはないとのこと。

 そのぶんリソースは1人に注ぎ込まれており、アイドル1人あたり約6万ポリゴンを使用。後述する花海 咲季は髪の毛だけで2万ポリゴンを使っているとのことです。

 あわせて本作のロゴも公開。アイドルとプロデューサーが二人三脚でトップアイドルを目指すという意味を込めたロゴ。

 続いて、登場するアイドルのうち3名とそのキャストが発表。

■花海 咲季(はなみ さき)CV.長月 あおい

■月村 手毬(つきむら てまり)CV.小鹿なお

■藤田 ことね(ふじた ことね)CV.飯田ヒカル

 三者三様といったところではありますが、なかでも気になったのは花海咲季。

 入学試験主席という実力は、間違いなく本物のアイドルに近いところにいると言えるもの。

 にもかかわらずPVでは「そんなに言うなら見せてあげる。偽物の天才が夢を叶えるところをね。」や「そこで見ていて、この私の一世一代の悪あがきを」といったセリフが聞けます。優等生が偽物で悪あがき? どうにも気になります。

 ほか6名のアイドルについては、3月13日(水)より、毎週水曜日19時(予定)にYouTube“アイドルマスターチャンネル”にて『初星学園HR(ホームルーム)』と称した生配信で発表予定です。

 さらに、本作を作るクリエイター陣も発表。キャラクター設定を手掛ける伏見つかさ先生からのメッセージも届きました。

■シナリオチーム
伏見 つかさ
志瑞 祐/雨宮 和希
■キャラクター原案
南野 あき/へちま
■コンポーザー
東 優太
兼松 衆
Giga
佐藤貴文
田淵智也
ナユタン星人
長谷川白紙
HoneyWorks
原口沙輔
美波
Moe Shop
渡辺 翔
 and more..
■Music Label
ASOBINOTES

本作のシナリオ原案は伏見つかさ先生と小美野プロデューサーが担当

 ここからは、囲み取材の質疑応答の模様をレポートしていきます。

――周回プレイが可能ということですが、1回のプレイで最良の結果を目指すことはできるのでしょうか? それとも周回が前提のゲームデザインですか?

小美野日出文氏(以下、敬称略):基本的には何度も周回を重ねて、よりよい結果を目指していくゲームデザインになっています。途中の段階を飛ばすこともできなくはないですが……けっこう大変です(笑)。最高の結果は何度も何度も周回を重ねて、やっと見れるようになっているので、そのぶん達成感もあります。僕もテストプレイの際は鳥肌が立って感動したくらいです!

――周回で遊ぶ場合、1周のプレイ時間はどのくらいでしょう?

小美野:細かいゲームシステムについては後日説明したいと思っていますが、プレイ時間は長すぎず短すぎずくらいだと思っていただければ大丈夫です。プレイヤーによっても変わってくるところかと思います。

  • ▲本作では周回プレイごとにアイドルとの関係性はリセットされず、そのままの関係性で周回を重ねることが可能。長く関係性を重ねたうえでアイドルとして結果を残せたときの感動は……きっとひとしおでしょう!

――キャラクター設定およびシナリオチームには伏見つかさ先生に加えて、志瑞祐先生や雨宮和希先生の名前もありましたが、どういう体制でシナリオを制作されているのか教えてください。

小美野:原案については伏見先生や自分が考えていて、そのほかのシナリオはアイドルごとに分担しています。ちなみに、今回紹介した3人のアイドルは伏見先生が担当です。今後紹介するアイドルのなかには、志瑞先生や雨宮先生が担当したシナリオもありますね。

――プロデューサーが学生、という案は初期からあったのですか?

小美野:最初は先生や同級生という案もありました。しかし、先生では物理的に距離が遠すぎて、逆に同級生では精神的に距離が近すぎるということで、今までの『アイドルマスター』のプロデューサーとアイドルの関係性と違ってくるなと思いまして。

 最終的には専門大学の生徒で、アイドルより少し年上の学生という形にすれば、精神的な距離はあるていど遠く、物理的な距離は近いというちょうどいい距離感になるなという結論になりました。この結論に至るまでは、伏見先生と何度も話し合いましたね。

  • ▲本作のプロデューサーはアイドルと同じ学生であり、今までのシリーズと比べても距離感が近くなりそうです。学校のシンボルである寄り添うハチドリは、本作におけるアイドルとプロデューサーの関係性を表しているのかもしれません。

――画面の構成は、アドベンチャーパートなどでは縦画面、ライブパートでは横画面に切り替わるのでしょうか?

小美野:そうですね。パートによって切り替わる形になっています。

――6万ポリゴンは最初から目指していたのでしょうか? それとも、作りこんでいるうちに結果的にそのポリゴン数になったのでしょうか?

小美野:最初からポリゴン数を決めていたわけではないですが、ライブがソロになるぶん、そこにすべてのリソースを割くことは早い段階から決めていました。6万ポリゴンを目指すのも、比較的初期のころに決まったことです。

  • ▲本作のライブシーンは基本的にソロ。従来シリーズと比べてライブ人数を絞ったぶん、6万ポリゴンという圧倒的な表現が可能に!

――リアルライブの予定はありますか? また、楽曲は基本的にソロ楽曲になるのでしょうか?

小美野:リアルライブの予定はあります。また後日詳細を発表させていただければと思いますが、今までとは違う形で実施する予定です。楽曲に関しては、最初は学校をテーマにした楽曲が1曲ベースにありつつ、各自にソロ曲が1曲ずつ用意されています。その後のアップデートでも、ソロ曲を中心に追加されていく予定です。

――育成によって6段階までライブシーンが変化するということですが、ボーカルも6パターン用意されているのですか?

小美野:6段階それぞれでライブシーンの尺も違っていて、ボーカルは厳密には6パターンあるわけではないですが、さまざまなパターンがあり、キャラクターごとにも違います。ちなみに、作中に収録されている楽曲とCDに収録される楽曲も別です。

成長段階ごとに変わるライブシーン。“歌い分け”の大変さは?

――成長段階によって歌唱シーンが変化するということで、ライブシーンごとの歌い分けは難しかったのではないでしょうか?

長月あおいさん(以下、敬称略):同じ成長していない段階でも、単純にスキルが追い付いていないキャラもいれば、咲季のように精神面で問題を抱えるキャラもいます。心の状態が歌に現れるので、そのときの咲季の気持ちを汲んで、それを歌に込めるようにしました。

小鹿なおさん(以下、敬称略):手毬の場合は、中等部のころはナンバー1アイドルと呼ばれるほどの実力者で、最初から歌が下手ではないんです。歌が下手な状態から上達していくのではなく、最初から上手な人がより上達していく形ですね。

 歌はうまい彼女ですが、精神面では問題を抱えていて、プロデューサーとの出会いもあってだんだん成長していって、最後はライブで大成功する…というストーリーになっています。そんな彼女の成長によって変わっていくライブシーンの歌い分けは複雑で、かなり大変でしたね。

飯田ヒカルさん(以下、敬称略):ことねは猫を被っているキャラで、かわいく見られたいという願望はあれど、それに見合う実力がなくて自信がないという葛藤を持っています。ふだんは自信なさげでも、自分をかわいく見せたいところでは毅然と歌ったりするのは、歌っていて難しかった部分ですね。

■小美野氏の一言

 歌唱力で差分を作るというのは、とても大変なことでした……。当人が抱える問題や内面を掘り下げて、その子がどんな気持ちで歌うんだろうという部分を歌に込めてもらいましたね。

  • ▲今回の発表会では咲季、手毬、ことねの3人以外の姿も公開。学園が舞台なので制服姿のキャラが多いですが、一部私服のキャラもいるのが気になるところです。

――演じたアイドルの注目してほしいポイントはどんなところでしょう?

長月:咲季の魅力は、ひとくちでは語りきれませんね。なんといってもどんなときでも折れない芯の強さ、妹やプロデューサーの前ではつい見栄を張ってしまう等身大の可愛さ、精神的な成長を経てのパフォーマンスに注目してほしいです。

小鹿:手毬は実は甘えん坊だったり、食べることが好きだったり、本当は頑張るのが苦手だったりと、内面では弱い部分もある子です。でも、そんな自分を振り切って、人に見せる部分はストイックに振る舞っています。

 「きっと今彼女はこんなことを考えているから、こんなことを言っちゃうんだろうな」という風に、彼女の内面にも注目していただけると、外側の冷たい部分も愛らしく感じられるかと思います。

飯田:ことねは、素はけっこうぶりっ子とは真逆の部分も持っています。プロデューサーとのやり取りではそんな一面も見れてコミカルで楽しいです。表面上はお金に執着している彼女ですが、背負っているバックボーンはグッとくる話なので、そこも彼女の魅力だと思います。

■小美野氏の一言

 ちなみに今回発表した3人は、『アイドルマスター』シリーズを知っている方に向けて言うならいわゆる“信号機”ポジションになるのですが、いわば“裏の信号機”とも言うべき、ライバルポジションのキャラクターもいます。そんなライバルたちとの関係性についても注目してほしいです。

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