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PS5『Rise of the Ronin』先行プレイで見えてきた良質なアクションと幕末オープンワールドの魅力【ライズオブローニン】

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 2024年3月22日に発売予定のPlayStation 5用ソフト『Rise of the Ronin』。『仁王』や『NINJA GAIDEN』を開発した「Team NINJA」が手掛ける最新作ということもあり注目を浴びている本作ですが、先日メディア向け先行体験会が開催され、約2時間のゲームプレイを体験できました。

 オープンワールドアクションRPGというジャンルにおいて斬新な、幕末という時代を舞台とした本作。その魅力の一端を紹介していきます。


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 数々の良質なACTを送り出してきた「Team NINJA」の作品だけあって、本作のアクションへのこだわりも並々ならぬものを感じました。

 とくに気力(スタミナ)を軸にした剣戟がとてもおもしろく、戦いにおいて気を抜けない要因となっています。

 近接攻撃は気力を消費して行うのですが、気力が切れてしまうと疲れてしまい、少しのあいだ動けなくなってしまいます。当然、その間は無防備なので、敵の攻撃を受けてしまっては危険。よって、気力の管理が重要でした。

 また、敵の攻撃に合わせて△ボタンを押すことで“石火”と呼ばれるカウンターが発動。これによって敵の気力を大きく削ぐことができ、攻撃チャンスを作り出すことができます。

 通常攻撃だけではなかなか敵の気力を削り切れないため、いかに石火を決めるかが重要。しかし石火は敵の連続攻撃を止められるわけではないというのがポイントで、連続攻撃の最後を見極め石火ではじくことが必要です。

 連続攻撃全てを石火で対応できるなら、それでも問題ないのでしょうが、ある程度やりこまないとなかなか難しい……。そのためガードや回避で連続攻撃をしのぎつつ、ここぞというタイミングで石火を使う、というのが基本的な戦闘スタイルになるのかなと感じました。

 強力な敵はガード不可の攻撃を行ってくることもあり、これらは回避か石火でしか対処できません。幸いガード不可攻撃は、直前に敵が赤く光るので認識は可能。それに反応できかは別の話ですが……。

 強力な敵ほど攻撃のテンポを変えてくるため、石火のタイミングを狂わされて大ダメージを受けてしまうということが多発してしまいました。石火のリターンが大きいだけにどうしても狙いたくなって、結果失敗して大きな被害を被るという……。なかなか罪作りなデザインをしています(笑)。

 なお敵にある程度ダメージを与えると、特殊演出とともに大ダメージを与える攻撃が可能に。この演出が武器によって異なるため、これを見るためだけにさまざまな武器を使いたくなるほど。

 武器は近接武器を2種類と、遠距離武器を2種類の計4種類を装備して戦うことができます。武器種もさまざまなものが用意されており、攻撃の間合いやモーションなど、それぞれの特色がありました。

 ゲーム開始直後でも、刀や大太刀、槍、薙刀、二刀などが使用でき、ゲームを進めるとサーベル(西洋剣)なども登場。今回の試遊範囲では手に入りませんでしたが、銃剣などもあるようで、プレイヤーの好みに合った武器が必ず見つかると思います。

 遠距離武器には火縄銃や弓に加え、短銃や手裏剣などが登場。ヘッドショットを決めれば大ダメージを与えられるといった仕組みも。本作では1対多の戦闘が厳しめなので、遠くから敵を減らせる遠距離武器にはお世話になりそうです。もちろん弾薬を持っていないことには使えませんが。

 そして武器の種類ごとに対応する能力値が決まっており、対応した能力値が高いほど武器の威力にも補正が入るもよう。なので使いたい武器種が決まっている人は、その武器種に合わせた能力値を伸ばしていくのがいいのかもしれません。

 最初から使えるアクションは基本的な攻撃方法に限られているものの、スキルを習得することでアクションにも幅が増えていきそうでした。とくに忍術なんかは、空中から敵を攻撃したり奇襲したりすることができるようになり、アクションの幅が大きく広がりそうにも見えます。そのぶんテクニカルな印象は受けましたが。

日本と西洋が交わる、幕末ならではの雰囲気が絶妙にファンタジック【Rise of the Ronin/ライズオブローニン】

 本作の部隊は19世紀、黒船の来航によって混乱に呑み込まれた日本。

 坂本龍馬や桂小五郎といった討幕派、井伊直弼や勝海舟といった佐幕派に加えマシュー・ペリーなど、歴史の授業で出てきた偉人たちが登場する、激動の時代です。

 主人公は、隠し刀(かくしがたな)と呼ばれる、時代の裏舞台で暗躍してきた存在として訓練された兵士でしたが、ある任務で失敗し、一人の浪人として世界をさまようことになります。

 寄る辺を失った主人公は横浜や京都などの地を旅しながら多くの人物と出会い、どの勢力に協力するかを選択していくことに。

 ちなみに隠し刀は2人1組で育成されるということで、最初に主人公とパートナーの2名の容姿をカスタマイズすることができます。フェイスパターンが複数用意され、そこからさらに細かい調整が可能なので、時間さえかければ理想の顔を作ることもできそうでした。

 もちろんフェイスタイプと髪型、メイクや特徴などを選択していくだけでも個性的なビジュアルを作ることができます。カットシーンも多いため、満足いくキャラクターを作成してプレイしたいですね。

 今回のプレイは最序盤だけだったので、幕末の街並みを十分に堪能できはしませんでしたが、最初のフィールドである横浜周辺のみでも、かなりの広さがあることは確認できました。

 非戦闘時にはいくら走っても気力を消費しないうえ、馬の入手も早いので、フィールドが広いといっても移動にストレスは感じません。またフィールドに点在する“隠し刀の旗印”と呼ばれるポイントに触れることによって、どこからでも解放済みの旗印まで移動することが可能です。いわゆるファストトラベルですね。

 旗印はチェックポイントも兼ねており、旗印に触れることで体力や矢弾などを回復できますが、同時に敵も復活してしまうという仕様となっています。

 ただ敵は数人の集団で管理されているようで、集団を率いる手練れを討つことで、その集団は復活しなくなります。リスタートした際に余計な戦闘を避けられる仕組みとして、とても快適に感じました。

 フィールドを歩いていると、野党に占拠された集落や、獣に襲われている村人と遭遇する場面も。これらのトラブルを解決することで、新たな村を解放できたり、報酬をもらえたりとメリットが生まれます。

 こういった要素がフィールドに散りばめられているため、ストーリーそっちのけでフィールド探索をしたくなるのは、オープンワールドあるあるですね。収集要素として、フィールドに隠れている猫を探してなでるという要素があるのも、ユニークで好きでした。

 また鉤縄が標準装備されいるため、屋根などを伝って移動できるのも特徴的。高いところに登れるというだけでなく、家の屋根に登って敵を回避したり、頭上から奇襲したりと戦闘時の戦術の幅が広がります。

 敵を倒したり依頼をこなしたりすることで経験値を得ると、やがて主人公のレベルが上昇。これによって能力を向上させることができるのですが、習得できるスキルもさまざまなものが用意されており、どれを獲得するかでプレイスタイルが大きく変わりそうでした。

 阿鼻機流(あびきる)と呼ばれる滑空用のからくりも序盤で手に入れることができるため、フィールド探索の楽しさは早い段階から体験できるのではないでしょうか。

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