『ドラゴンズドグマ2』クリア済み先行レビュー。驚きと発見に満ちた冒険や爽快アクションはオープンワールドファン必見
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- Ak
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3月22日発売予定のPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)用ソフト『ドラゴンズドグマ2』の先行レビューをお届けします。
プレイ時間は約35時間ほどで、PS5製品版と同様のデータでプレイ。メインストーリークリア済みのレビューですが、メインストーリーのネタバレなどはありませんのでご安心ください。
ストーリー&クエスト:メインストーリーはヒロイックな超王道展開ながら驚きの仕掛けも!【ドラゴンズドグマ2レビュー】
本作のジャンルは、オープンワールドアクションRPG。王道ファンタジー世界を舞台に、選ばれし“覚者”としてヒロイックなストーリーが楽しめます。
前作はオープンワールド黎明期に発売されたタイトルということもあり、少々ボリューム不足に感じられましたが、本作ではボリューム感も大幅アップ!
物語の舞台となるのは“人の王国 ヴェルムント”と“獣人の国 バタル”という2つの大国ですが、そのなかに鉱山や火山、迷宮や隠れ里といった多彩なロケーションがあり、変化に富んだ冒険が楽しめます。
とにかくマップの密度が濃く、少し移動するだけでも多彩な体験を味わえるのが魅力的です。
メインストーリーは基本的にはクラシックといってもいい超王道展開。ドラゴンと“覚者=プレイヤー”との宿命を軸としたストーリーが描かれます。前作と物語的なつながりはないので、前作未経験でも問題ありません。
寄り道もそこそこにややメインストーリー優先で進めていった結果、およそ二十数時間ほどで1週目のメインストーリークリアまでは到達できました。
とはいえメインストーリーにはさまざまな仕掛けがあり、人によっても大きく攻略時間が変わるので、そこまで参考にはならないかもしれません。
それとメインストーリーには何を書いてもネタバレになるような、とんでもない衝撃展開も待っているので……そこはおおいに期待していいと思います!
クエストには、一部お使い要素もありますが、謎解き要素が強いものもあって進めるのが楽しいです。とくにメインストーリーにも関わるとある村の謎が解けたときは、脳汁が出ました!
ヒントが極力少なくなっているため、慣れるまでは不親切に感じるかもしれませんが、そのぶんクエストを進行できたときの達成感はひとしおです。
序盤はとくに、クエスト自体がチュートリアルの補足のようになっていることも多いので、積極的に挑んだほうがよいでしょう。
クエストを進行する方法は1つではなく、あるクエストではクエスト達成に必要なアイテムをお金で購入することが可能な場合も。その場合、報酬と差し引き金銭的には赤字になることもありました(笑)。
自分で手がかりを探しながら進めていくことで、その世界を探索する没入感がしっかりと味わえるようになっており、一般的なオープンワールドにありがちな、マーカーを追うだけのクエストにはなっていないのがうれしいですね。
一応、占い師にヒントを教えてもらえるなどのお助け要素はあるので、メインストーリーの攻略で完全に詰まるということはないはずです。
序盤は選択による分岐はそこまでないですが、NPCとの出会いが後の展開に影響を与えることもあります。助けたNPCの身内がショップの店主で、恩に感じて値引きしてくれるなどの展開もあり、NPC同士のつながりを感じることもできました。
展開自体は同じでも、会話の内容が行動によって微妙に変化したりもするので、キャラクターがしっかりと生きている感じがしますね。
アクション:クラシックながら爽快感が素晴らしい! ボスは攻略法が多彩で挑むのが楽しい【ドラゴンズドグマ2レビュー】
本作のバトルは、比較的アクションゲームとしてはクラシックな作り。
基本的にロックオンがないため操作感に慣れるまでは少々時間が必要ですが、慣れてくると爽快感のあるアクションが味わえます。
絵的にはけっこう地味ですが、動かしてみると操作感の気持ちよさや絶妙な重厚感などが実感できるはず!
とくに敵の体勢を崩したあとに追撃を加えるときや、敵にしがみついて弱点を攻撃したときの「グサァ!!」という音の気持ちよさはクセになります。
自分が初期にファイターを選んだのもありますが、しがみつきアクションは弱点を確実に攻撃できるので、かなり便利な印象。
ちなみに、しがみつきアクションは本作の特色ではありますが、必須というわけではなくさまざまな方法で敵を攻略可能です。
フィールド上を闊歩するサイクロプスなどのボスは、序盤では倒せる気がしないですが、うまく攻略法を見つけて倒せるようになると、かなりの爽快感が得られます。
ボスごとに特徴がしっかり用意されており、攻略法も千差万別。自分なりの攻略法を見出すためにいろいうな手段を試してみるのが醍醐味です。
サイクロプス、グリフィン、そしてドラゴンと、じょじょに強力なボスを倒せるようになってくると成長を実感できて楽しい! ボス攻略では弱点を狙うなどの戦略が大事ですが、レベルアップによる攻撃力上昇の恩恵も大きいのでゴリ押しも可能です。
フィールド上を歩くボスたちがやっかいな障害物でなく、美味しい獲物に見えてきたときが、本作の始まりとも言えますね(笑)。
橋を落下させて一撃死を狙ったり、壁に倒れさせてダメージを与えたりと、地形を利用した攻略法も多数存在しています。水への落下は素材が回収できないというデメリットはあるものの、序盤から大量の経験値を得られるので成功するとかなり気持ちいいです。
一度倒したボスでも、戦うときに新たな発見ができることもあり、観察しながら戦うのが楽しいですね。
ジョブ:ジョブによってガラリとアクション性が変化! 新ジョブの魔剣士&幻術師の操作感も紹介【ドラゴンズドグマ2レビュー】
本作のジョブは全10種類。初期はファイター、シーフ、ハンター、メイジの4種類のジョブを選択可能です。それ以外のジョブはクエストの達成や特定のNPC(ジョブマスター)との会話などで開放されます。
ジョブごとに他ジョブでも使えるアビリティを習得できるので、ひたすら1つのジョブを使い込むよりは、いろいろなジョブを使ってみるのがよさそう。
ジョブレベルマックス(レベル10)はそれほどハードルが高くないので、そこを1つの目安として、次のジョブを試してみたくなる作りになっています。
ジョブマスターを見つけたときも、それをきっかけにそのジョブを始めたくなりますね。
自分は1週目はファイター→ウォリアー→魔剣士と近接ジョブをメインに、2週目では幻術師をメインに使用。
ジョブを変えるとアクション性もガラリと変わり、まるで別ゲーに! ジョブごとの強みがハッキリしており、新しいジョブを使うたびに「今使っているジョブが最強だろ!」と思えるほどでした(笑)。
自分の使ったジョブの印象としては、ファイターは盾によるガードで安定して戦えるオールラウンダー、ウォリアーは鈍重ながら敵の体勢を崩しやすいパワーファイターといった感じ。
とくに愛用期間の長かった魔剣士は、遠近両方で戦える汎用性の高さが最大の魅力。両刃武器をブンブンと振り回すアクションの気持ちよさも、愛用の理由の1つでした。
ちなみに2週目から現在進行中で愛用中の幻術師は、バファー兼タンクといった性能。事前情報にあったような敵を誘導して落下させるテクニカルな運用も可能ですが、基本的には敵を引き付けつつ味方を強化するだけでも十分に強いです。立ち回りは意外にもシンプルなので、使いやすかったですね。
ポーン:ポーンの構成を変えると冒険スタイルにも大きな変化が!【ドラゴンズドグマ2レビュー】
本作の最大の特徴ともいえるのが、ポーンを伴っての共闘プレイが楽しめること。自分で育成が可能なメインポーンが1人、別プレイヤーから借りることのできるサポートポーンを2人仲間にして、4人パーティで行動するのが基本となります。
ポーンはかなり強く、ポーンを火力の高いジョブにして、自分は支援に徹するという立ち回りも現実的なラインです。ポーンの選択によってプレイヤーごとの戦術に大きな幅が出るので、試行錯誤するのが楽しい!
地形にハマったり、敵に突っ込んだりと、ときには少々ポンコツな行動をとることもありますが、冒険を続けるうちにそんな行動も愛おしくなってきます。
プレイヤーが慣れたからというのもありますが、ゲームを進めるうちに自分の思い通りの行動をとってくれることが多くなってくる印象です。
ポーンは基本的に自動で動いてくれるので、操作で負担になることはありません。性格やジョブによっても行動パターンは異なりますが、敵への攻撃や味方へサポートに加えて、宝箱の回収などまで行ってくれます。
さらにポーンへ指示出しすることで能動的に動かすことも可能。指示は4種類のみで簡潔、かつわかりやすいです。回復や道案内など、状況に合わせて感覚的に思い通りの動きをしてもらえます。
とくに優先目標への道案内が可能なポーンがパーティ内にいると、次の目的地まで誘導してくれるのが便利! 道がふさがっていて回り込まないと先に進めないような場面でも、進める道まで案内してくれるので非常に助かりました。
ポーンを介した他プレイヤーとの非同期のマルチプレイは本作の大きな魅力の1つ。
ポーンの貸し借りの際にはアイテムを贈ることなどもできるので、お世話になったポーンの持ち主にお礼できます。他プレイヤーのポーンを見ることで、自分のポーンの育成方針の参考にもなりますね。
またポーンは他世界での冒険の情報も共有しており、そこで見つけた洞窟や宝箱の位置を帰還後に教えてくれるようになります。他プレイヤーから借りたポーンも知っている情報を教えてくれるので、ポーンによって同じ土地を探索するときにも新たな発見があります。
サポートポーンがレベルアップできないこともあり、ポーンは比較的すぐに入れ替えることが推奨となっています。
ポーンを入れ替えるとパーティバランスも変化するので、冒険に幅が生まれます。ポーンの持っている知識によっては新たな場所も発見可能!
ポーンシステム最大の利点は、ポーンの入れ替えにより冒険に変化が生まれる点ですね。次はどんなポーンを仲間にしようと考えながら冒険していくのが、とにかく楽しいです。
探索要素:驚きと発見に満ちたオープンワールドらしい冒険が楽しめる!【ドラゴンズドグマ2レビュー】
本作のフィールドでの探索では、崖のぼりなど無茶な動きは基本的にはできません。ショートカットできることもありますが、基本的には街道沿いに進むのが無難。
道中には探索できるロケーションが非常に多く用意されており、未知の場所を探索するときのワクワク感がすごいです。目的地から逸れて迷い込んだ先で思わぬ発見があったときは何だかお得感がありますね。
昼はラクラク探索できた場所でも、夜になるとかなり危険。時間による環境の変化で探索にも幅が出ていい感じ!
夜の暗闇のなかでは、ゴブリンの群れでさえやっかいな敵に! 単体ではザコ扱いでも、群れたり待ち伏せされるとやっかいというゴブリンお馴染みの特性が、ここまでしっかりと再現されているのも珍しいですね。
一般的なオープンワールドゲームと比べると、ファストトラベルはかなり限定的。必要アイテムである“刹那の飛石”がかなり貴重で、店で買うにも高価。
一応ゲーム終盤でとある展開を迎えると大量に入手できるようにもなりますが、基本的にはあまりひんぱんには使えません。どこか奥地に迷い込んだときや、急ぎの用事があるときなど、緊急時に使うとよさそうですね。
ちなみに、ファストトラベルのポイントは要所要所にあるほか、自分でファストトラベルポイントを設置できるアイテムも存在します。
街から街へは牛車が行きかっており、利用すれば安価で移動できます。実質的なファストトラベル手段ですね。そのため、街から街への移動であれば比較的気楽にできます。
道中で牛車を見つけて街まで乗せてもらうのもアリ。ただし牛車は途中で敵に襲われることもあり、そこまで安心の移動手段でもありません。
倒した大型のモンスターの死体が時間経過で腐敗したり、燃えると骨になったり、体力が減るとキャラクターも苦しそうな表情を浮かべたりと、細部まで没入感を持たせるための作り込みがすごいです。
オープンワールドらしい発見と驚きに満ちた冒険が楽しめる『ドラゴンズドグマ2』。
序盤こそ取っつきにくい部分もありますが、遊べば遊ぶほど作り込みのすごさに圧倒されます。王道ファンタジー世界に存分に没入したいオープンワールドRPGファンは必見です。
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