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ネタばれあり感想:『ダンジョン飯』アニメ12話は悲願達成でうれしそうなマルシルを見ているとこっちもニコニコで心暖かくなる

カワチ
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 TVアニメ『ダンジョン飯』の第12話“炎竜2”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ダンジョン飯』第12話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。

ついにファリンが! アニメ『ダンジョン飯』12話感想

 九井諒子さんの人気コミック『ダンジョン飯』をアニメ化した本作。ドラゴンに食べられた妹のファリンが消化される前に助けるため、主人公のライオス一行がダンジョンを探索する作品。

 第11話から第13話までは炎竜(レッドドラゴン)との戦いを描く“炎竜編”に。前回、ついに炎竜を倒すことに成功しましたが、ラストにファリンの頭蓋骨が見つかるシーンはショッキングでしたね。

 ここまでファリンを救うために頑張ってきたライオスたちですが、すでに骨になってしまった遺体の彼女を見るのはツラかったはず。

 また、ライオスやマルシルの過去を描くエピソードでファリンの尊さは描かれていたので、アニメを追っていたファンも同じように衝撃的だったでしょう。『ダンジョン飯』の世界では遺体の損傷が激しいほど蘇生の成功率が下がりますからね。

 絶望的と思われたファリンですが、なんとか魂と肉体のつながりは保たれており、その場で蘇生を試みることに。蘇生にはカロリーが必要ということで新鮮な血肉が無ければいけませんが、ここは討伐したドラゴンの肉を使うことになりました。

 ファリンを食べたドラゴンの肉でファリンを蘇生する……なんともややこしい状況ですが、理に適っていますし、この機転の利かせ方が『ダンジョン飯』といった感じでいいですね!

 蘇生に関してはマルシルが禁術でおこなうことに。「魔法陣はあとで消せば大丈夫」といった不穏な会話が繰り広げられますが、地上に持ち帰って蘇生をする余裕はないですし、やるしかない状況ですね。

 蘇生をするために骨を集めて骨格をそろえる仲間たちですが、ここではライオスが一緒に食べられていたワーグの骨格をそろえているというお茶目な展開も。ファリンと間違えないように集めていたというライオスですが、絶対にワーグを復活させようと思っていたんだろうなーと感じました。

 Aパートは緊張感のある内容でしたが、ところどころに抜けているところがあるのも緩急があってよかったですね。

 蘇生シーンに関してはダークな空気感で雰囲気がたっぷり。原作以上に緊張感のあるシーンになっているので、原作を読んでいる人にも……いや、原作を読んでいるファンにこそ見てもらいたいシーン。素晴らしい演出と作画でした。

 ファリンが目を覚ましたあとは血にまみれており、ちゃんと蘇生が成功したのか分からずに緊張感がありましたが、お風呂に入って元通りに。記憶やしゃべりに関しても問題なく、完全復活となりました。

 ファリンの復活はアニメを観ている視聴者もうれしかったと思いますが、それ以上にうれしそうだったのがマルシル。お風呂で洗いっこをするシーンやベットで語り合うシーンなど、ずっとニコニコしているマルシルを見て、こちらまでうれしくなりました。

 今回の料理に関しては、もちろん炎竜を使ったもの。ドラゴンの肉を使ったステーキはシンプルに美味しそうでしたし、ファリンも興味津々でしたね。

 ファリンを食べたドラゴンの肉を食べるのはセーフなのか倫理的に悩む一行でしたが、ファリンが最初に肉を口に運ぶのはおもしろかったですね。この兄にしてこの妹ありか!

 これまでは一刻も早くファリンを救わなければいけないため、栄養をつけるために食べていた魔物食ですが、今回は目的も達成していたことでリラックスした雰囲気になっていましたね。

 なお、すべてがうまくいっているように見える展開ですが、ファリンの体に異変があり……!? 次回も見逃せない内容になっていますよ!


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


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©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

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