『原神』ナヴィア、千織…キャラの追加が続く岩元素。現環境における岩パーティについて考えてみた
- 文
- 米澤崇史
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HoYoverseが配信するオープンワールドRPG『原神』で多種多様な元素のキャラクターが新たに実装される中、実は岩元素に関しては、約2年前となる2022年1月のVer2.4の雲菫実装から、長らく新キャラクターが実装されない期間が続いていました。
対して最近のアップデートでは、Ver4.3でナヴィア、そして先日のVer4.5で千織と、新規の岩元素キャラが実装されています。最近は久しぶりに岩パを使うようになったという方も多いのではないでしょうか。
ただ、何しろ長らく新キャラがいない状態が続いていたので、この1、2年で『原神』を始められた方の中には、今までほとんど岩パを使ったことがないという人もいるはず。そこで今回は、現在の『原神』における岩パーティの強みや編成例について考えてみたいと思います。
岩パの長所と欠点。千織の実装による変化は
岩パーティと一言でいっても色々定義があると思いますが、一旦ここでは“与えるメインのダメージが岩元素のパーティ”としておきます(鍾離はいろいろな編成で使いますが、鍾離が一人入っていても岩パとは呼ばないでしょうし)。
岩パーティの強みの一つは、元素反応によるダメージの変動幅が少ないので、戦闘中に考えることがシンプルに済むこと。蒸発や溶解パーティの場合、スキルや爆発を回すタイミングを少し間違えるとダメージが大幅に落ちることも多いのですが、岩パの場合基本起きる元素反応はシールドが発生する結晶が作られるくらいなので、ほぼ気にする必要はありません。そういう意味では初心者向けのパーティとも言えます。
基本的にどの元素に対してもダメージが変動しないので、苦手とする敵が少ないのもメリット(岩元素生物だけはどうにもなりませんが)。防御依存でダメージが向上するタイプのキャラクターが多いのと、結晶を拾えばシールドが生成されるのもあって、鍾離のようなシールド持ちがいなかったとしてもパーティ全体の耐久力が固めで、単純な攻撃力だけでは測れない、安定感も強みの一つです。
ただ、その一方で元素反応が起きないのは、大きな弱点でもあるのは言うまでもありません。なまじ結晶が生成されてしまう分、本来起こしたかった元素反応を阻んでしまうデメリット(水元素が付着した敵に岩ダメージが入ると水結晶が生成されて水付着が消え、その後に蒸発や凍結を起こせない)もあり、他の元素キャラクターとのシナジーが生まれにくいのもやや痛い点です。
今回新たに実装された千織は、現状の岩元素キャラクターの中でも最高峰の性能を誇るサブアタッカーで、元素スキルによる追撃が主なダメージ源なのでどのパーティにも入れやすく、岩パを使いたいという人には間違いなく確保しておいて損はないキャラクターです(とくに、役割が近いアルベドを所持していないという人)。
深境螺旋でも十分使えるくらいの編成は組めますが、ただ純粋に強い編成が使いたい人の場合は、候補に入ることは少ないかもしれません。
一方で、岩パの特徴である弱点の少なさは、普段使いしている分にはなかなか快適ですし、結晶シールドを頼りに被弾を気にせず殴りにいけるゴリ押し感は、他のパーティにはない楽しさがあります。たまに岩元素がないと倒すのが大変なボスもいたりするので、個人的には1編成分くらいは組めるようにキャラクターを育てておくのはオススメしたいですね。
そこで、今回は新キャラクターの千織を踏まえた、現環境での岩パーティの編成について考えてみたいと思います。
現環境におけるオススメ岩パーティを紹介
ノエル・フリーナ・夜蘭・ナヴィアor千織
個人的に、今一番使用頻度が高いのがこのパーティ。フリーナ・夜蘭という共に最高峰のサポーターがいてこその強さではありますが、フリーナの元素スキルの自傷ダメージをノエルの元素爆発で攻撃しながら回復でき、夜蘭の元素爆発による追撃も加わるので、通常攻撃だけでかなりのダメージが出せます。
ノエルは防御を参照するキャラなので、バフ役のサポーターを結構選ぶのですが、フリーナと夜蘭はその点も問題なく、お互いの元素スキルと爆発のダメージも底上げし合いつつ水の元素共鳴も得られるので、これ以上ないくらい相性がいいです。結晶とシールドで防御面も固く、とにかくひたすら通常でゴリ押せるので、岩パらしいパワーを感じられると思います。
基本的に上記の3人で役割が完結しているのもあって、最後の一枠は結構自由度が高めです。ノエルの元素爆発が溜まらないと回復が追いつかなくなってしまうので、基本的にはチャージを補助でき、デバフ効果もありがたい岩共鳴を得られる岩元素キャラを入れる形になると思います。
フリーナ・夜蘭のバフの恩恵を受けられる千織やアルベドといったサブアタッカーはもちろん、結晶がかなり沢山生成される編成でもあるので、結晶が火力に直結するナヴィアとの相性も抜群。
ナヴィアはメインアタッカーとしても十分強いキャラなので勿体ない部分もあるのですが、元素爆発中はノエルをメインにしつつ、結晶が集まったらナヴィアにチェンジして元素スキルで高ダメージを叩き込み、終わったらノエルに戻すというのは、キャラをチェンジしても効果が継続するノエルの元素爆発の特性にもあった使い方で、結構しっかりとハマっています。
フリーナを入れる前提なので、ノエルの聖遺物は何かと使い道の多いファントムハンターの4セットで済みますし、運用も楽なのでキャラが揃っていればかなりオススメの編成です。
荒瀧一斗・千織・鍾離・ゴロー
岩元素キャラのみで構成した、“ザ・岩パ”といった感じの編成。千織は、フィールド内に岩元素の創造物が存在していると、元素スキルで呼び出す人形“たもと”が1体追加で出現するという天賦をもっているので、岩元素創造物を作れる荒瀧や鍾離とはかなり相性がいいです。
命の星座を1凸以上できている場合は別ですが、無凸千織の場合は、岩元素創造物を作ることができるキャラと組ませるとサブアタッカーとしての火力が大幅に上がります。
荒瀧一斗は事前に通常攻撃と元素スキルで重撃を強化する“乱神の怪力”を溜める必要があるタイプのアタッカーなので、運用には一癖あります。が、鍾離のシールドのデバフ+ゴローのバフで強化された千織の元素スキルはほぼメインアタッカー級のダメージを出してくれるので、千織実装前と比べるとかなりDPSが上がった印象があります。
ただ、ゴローの回復力は心もとないので、万一鍾離のシールドが割られて大ダメージを受けると立て直しが難しくなるのがネック。普段の探索などではさほど問題ではないですが、戦闘中に回復アイテムが使えない深境螺旋で使えるかはプレイヤーの腕が問われるかもしれません。
ナヴィア・鍾離・ベネット・香菱
ナヴィアをメインアタッカーにした岩パ。ナヴィアは岩元素アタッカーの中では珍しく、ダメージが攻撃力依存の素直な性能をしていて、ある程度自己完結もできているタイプなので、結構いろんなキャラとのシナジーがあります。
中でもロマンと安定感を併せ持っているのがこの編成。ナヴィアの元素スキルは離れると弾がバラけて火力が落ちてしまうので、できるだけ密着して撃ちたいのですが、そこをフォローしてくれる鍾離のシールド、元素爆発が敵に密着していないと意味がない香菱、元素爆発発動後はできるだけ範囲内に留まりたいベネットなど、全員の戦いたいポジションが絶妙に噛み合っているので無駄がないです。
鍾離のシールドとベネットの元素爆発を受けた上で、最大まで結晶をチャージして放つナヴィアの元素スキルの火力は、まさに“ロマン砲”と呼ぶに相応しいダメージで、これが無茶苦茶気持ちいい。香菱の元素爆発も合わせるととあっという間に敵のHPが溶けるんですが、普段使いするにはちょっと過剰火力気味なので、深境螺旋やボス戦向けの編成になるかなと。
ベネットを完凸していない場合、結晶を作るための炎元素付着が香菱の元素爆発頼みになるので、とにかく香菱の元素チャージは限界近くまで盛りたいところ。ベネット、香菱の元素爆発にナヴィアの元素スキルのタイミングを合わせるのが大事で、無駄なく粒子をチャージできるかが肝になります。
千織・アルベド・フリーナ・閑雲
メインアタッカー不在というちょっと変則的な編成の岩パ。正直『原神』って、割とメインアタッカーがいなかろうとサポーターが強ければどうとでもなる節がありますが、千織の登場で岩パでもそれがついにできるようになったかなという印象です。
フリーナの強力なバフを千織・アルベドのサブアタッカー2人で受けて、3人の元素スキルの火力で敵を殲滅するというコンセプトのパーティで、一定時間ごとに発生する追撃だけで敵が次々と消し飛んでいきます。
メインアタッカーこそいないですが、3人分の元素スキルの効果を切らさないように使用する必要があること、全員元素爆発の回転率が高めなのもあって、結構操作は忙しいです。
ヒーラーの中でもダメージが結構出せるのと、翠緑4セットの効果でフリーナの元素スキルダメージを底上げするために閑雲を入れていますが、この枠はジンや心海でも問題ありません。とくに心海はフリーナとの水元素共鳴があり、元素爆発中は一時的にアタッカーポジションもこなせるのでそちらもオススメです。
環境がガラリと変わるほど劇的に強くなったかというと、おそらくそうではないですが、千織とナヴィアの追加で、実用性が十分にある岩パーティのバリエーションは結構増えたんじゃないかというのが、いろいろ試してみての感想です。
アタッカーやサブアタッカーは充実してきましたが、岩元素はヒーラーが少なく、純岩パを組む際に苦労したりもするので、今後はそのあたりのキャラの追加にも期待したいところですね。
※画像はPS5版のものです。
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