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【軌跡シリーズ名言集:ヴァン】この瞬間のために生きているんじゃないか?(ネタバレあり)

Zenon
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 日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。

 本記事で紹介するのは、『黎の軌跡』の主人公、ヴァンのセリフ。シリーズ主人公随一の大人にして、甘味と愛車にはただならぬ熱意を持つ彼の名言を紹介していきましょう。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

この瞬間のために生きているんじゃないか?(ヴァン)

●第二章_宿星~煌都の麒麟児~(英雄伝説 黎の軌跡)

 ヴァン・アークライド(以下、ヴァン)は、カルバード共和国の首都イーディスの片隅で《アークライド解決事務所》を営む男性。《裏解決屋(スプリガン)》を名乗り、表と裏の狭間で苦しむ人々をすくい上げることを矜持として暮らしています。

 何でも屋のような仕事柄、危ない橋を渡ることも多く、24歳という若さにして世の辛酸を悟ったかのような達観した考え方を持っています。

  • ▲歴代主人公の初登場時の年齢はエステル(16歳)、ロイド(18歳)、リィン(17歳)といずれも少年少女という年齢でしたが、ヴァンは物語開始時点で、年齢以上に大人な印象を受けましたね。

 そんなストレス社会に生きる彼にとって、癒しと言えるものが3つあります。1つ目はサウナ(ロウリュ)、2つ目は愛車のカスタマイズ、そして3つ目が“甘味”です。

 ロウリュを堪能するヴァン。脱力して本当に気持ちよさそうです。

 鼻歌交じりに愛車の整備。車を褒められると一気に饒舌になるのもわかりやすい。

 ヴァンと言えば甘味、甘味と言えばヴァン。そう結びつけたくなるほど、彼の甘味への執着はスゴいです。1作目の『黎の軌跡』では、章ごとに彼の甘味レビューを聞くのが“お約束”となるほどでした。

 序章。アニエスが依頼の手土産に持ってきた限定ケーキに、予想以上の食いつきを見せます。

 第二章。煌都の店で食べたデザートの三不粘(サンプーチャン)を食べた際は、口調も変わるほどのテンションに衝撃を受けました。

 第三章。アイスを試食し、フルーツの種を入れてはと改善案を提案。甘味の知識はその道のプロですら唸るレベル。

 第四章。エンガディーナという、スイスの伝統菓子に対して「コーヒーとの組み合わせは、まさしく王道にして正義」という名言を残すほど。

 このように、ヴァンの甘味に対する描写は数多く描かれており、すっかり“甘いもの好き”キャラが定着してしまいます。ちなみに彼が甘党になったのは、小さいころに菓子店が実家のエレインからたくさんのお菓子を食べさせられたことがきっかけだったとのこと。

 間章。エレインとの飲みの席での発言。甘党になった理由はほかにもありそうですが……?

 そんな彼の“甘味名言集”とでも言えるなかで、筆者が個人的に一番お気に入りなのが今回の名言となります。

 第二章プロローグにて、趣味の蒸気サウナ(ロウリュ)を堪能するヴァン。しかし彼の至高の時間は、女湯からかけられたアニエスとフェリの声によってかき乱されてしまいます。


 蒸し部屋で汗をたっぷりかいた後、水風呂で急速に冷やすことで“ととのう”ロウリュ。彼女らが来たことで予定が狂い、もう1セット汗をかくハメになりましたが、その分のご褒美にジェラートを食べることを決意します。

 風呂上がりのアイスって美味しいですよね!

 さぁ、ここでヴァンによるレビューのお時間です、どうぞ。




 「ドン!」という擬音が聞こえてきそうなほどの堂々たる宣言。そして続くのが、今回の名言となります。



「冷たくて、甘くて、美味しいだけという、シンプルな奥深さ――人生にも通じる所がある」

「湯上がりの身体に爽やかな風を吹き込む、究極の癒しが濃縮されたようなひと時」

「この瞬間のために生きているんじゃないか?――コイツを食べる時はいつもそう思うんだ」

 シンプルなミルクジェラート1つに対して、これほどの熱量を持って語る人はヴァン以外見たことがありません。

 しかし言っていることに共感できるのも面白いところ。大げさに言っているようで、「そうだよな、分かる」と思わず頷いてしまいそうになります。

 それは恐らく、ほかの料理と違ってシチュエーションと味が筆者にとっても想像できる範囲だったからだと思います。聞いたこともない珍しい極上スイーツのレビューを見るのも楽しいですが、共感できるという一点に関してはこのミルクジェラートの名言が一番心に響きました。

 次点で印象深いのは「こいつはデザート界の民主革命やでええっ!!」でしょうか。ほぼ勢いだけの記憶ですが(笑)。

 『黎の軌跡II』では意外とこうした甘味名言は控えめだった印象で少し寂しかったですが、どこかで再び、甘味を堪能するヴァンを見られたらなと思います。

 最後に第二章、気乗りしない依頼の後押しとして差し出された“生ドライフルーツ”をほおばる、幸せそうなヴァンで締めくくりたいと思います。

 最近急成長している“ヴァリス市国”から取り寄せた秘伝の一品。ドライと言いつつ、口に入れると「じゅわっとします!(フェリ談)」とのこと

 (こいつは美味い!)※アテレコでお送りします

 (ん、待てよ……)

 (くそ、まんまと乗せられてるじゃねぇか!)

 (えぇい、しかし手が止まらん!)

 (あぁ、幸せだ……)

 シリアスなものからコメディ的なものまで、軌跡シリーズにはほかにも数々の名言が存在します。今後もそれらを不定期にピックアップしてお届けしていく予定なので、お楽しみに!

※画面はPS5『英雄伝説 黎の軌跡』のものです。
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