ネタバレあり感想:『ダンジョン飯』アニメ14話。人間に興味を持つカブルーがモンスター好きなライオスとの見事な対比に。食べないのが逆に新鮮!?
- 文
- カワチ
- 公開日時
TVアニメ『ダンジョン飯』の第14話“シーサーペント”の感想をお届けします。
【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ダンジョン飯』第13話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。
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第2シーズンのはじまりはカブルーの視点で進行! アニメ『ダンジョン飯』14話感想
九井諒子さんの人気コミック『ダンジョン飯』をアニメ化した本作。ドラゴンに食べられた妹のファリンが消化される前に助けるため、主人公のライオス一行がダンジョンを探索する作品です。
14話コンテは清水久敏さんです!清水さんは監督が制作時代にお世話になった方で、さらに僕が初めて制作進行した回での演出という、物凄く監督とPに縁のある方です。さらに今回はWITさんに制作協力してもらいました。ありがた過ぎます!参加したスタッフの皆さんありがとうございました!#ダンジョン飯 https://t.co/dJzqPFcKIX
— 志太駿介 (@dashidash10) April 4, 2024
炎竜(レッドドラゴン)との戦いを描く“炎竜編”が終わり、新たなスタートを切った『ダンジョン飯』。2シーズン目に入り、オープニングやエンディングも変わりました。
原作では後半に進めば進むほど生や死について深く考えさせる内容になっていくので、第2シーズンのオープニングはシリアスになるかと思いましたが、sumikaさんのオープニング“運命”は明るく元気になれるポップな曲でしたね。映像の演出も合わさり、食を通じた生命賛歌のように感じて素敵でした。
BUMP OF CHICKENの“Sleep Walking Orchestra”もよかったけど、こっちもいいな~。
新OPは監督コンテを副監督や、キャラデザみんなフル稼働で仕上げています。作画監督は清田千萌さん。清田さんの絵の楽しい感じが本当に素敵です。原画も手厚く、なんと今回のOP冒頭は吉成さんが原画描いてくれています!やったー🙌参加したスタッフの皆さんありがとうございました!#ダンジョン飯 https://t.co/CwurIEcvMp
— 志太駿介 (@dashidash10) April 4, 2024
スタッフのみなさま、お疲れ様&ありがとうございました!新OPの作監やらせていただいておりました!
— 黄田 (@1kiyota0) April 4, 2024
一期に引き続きとても良いOPになったと思いますのでこれから毎週楽しんでいただけますと幸いです!🍄 https://t.co/stUOjcd9ga
さて、前回、ダンジョンからの撤回を決めたライオス一行。チルチャックの涙ながらの説得は視聴者の胸を打つものでしたが、過剰気味な演出でキラキラしたライオス、チルチャック、センシと、死んだように倒れるマルシルの対比で笑ってしまいました。
今回はライオスたちではなく、以前から登場していたカブルー一行の視点から物語が描かれることに。カブルーたちの冒険が描かれたことで、ライオスたちがいかに異質であることが分かる作りになっていましたし、そんなカブルーがライオスとは違う方向で危ういことが分かるサプライズもあり、引きのある展開になっていましたね。
ダンジョンのなかには死体回収屋たちのように、ダンジョンの仕組みを通じて稼ぐことを考えているものも多く存在しており、このままではダンジョン自体が衰退し、迷宮から出てくるモンスターによる被害も拡大してしまうという問題が。カブルーは自分自身が迷宮の王となることで、すべてを解決しようと考えています。
ライオスがチルチャックに説得される少し前、タンス夫妻によって蘇生させられたカブルーたちは地上への帰還を選びましたが、第4階層で霧に見舞われ、魚人に襲われてしまいます。
しかし、カブルーはその斧の太刀筋から魚人が仲間であるドワーフのダイアだと気付きます。ライオスは魔物に対して好奇心旺盛ですが、カブルーは人間観察が得意であることが伝わりましたね。
魚人のなかから仲間ではない動きをしているものを見つけ、仕留めようとします。アニメの演出もスピーディーで迫力がありましたし、カブルーの実力が分かるシーンでした。詠唱中のリンをカブルーがキスで止めるロマンティックなシーンもありましたが、お互いの姿が魚人に映っているというのはシュールでした。
霧を作っていたのは死体回収屋で、自分たちの手で死体を作り、助成金を手に入れるという詐欺を働いていました。死体回収屋はカブルーに仲間たちを死体にして利益を出すことを提案。カブルーは受け入れるふりをして死体回収屋を始末します。
文字だけだとカブルーが正義感にあふれた男のように思えるかもしれませんが、実際には悪を無慈悲に粛清するシーンとなっており、凄みがありました。ここでカブルー一行とライオス一行との違いが浮き彫りになりましたね。
#ダンジョン飯 #DeliciousinDungeon pic.twitter.com/5NmW9hX6Er
— 「ダンジョン飯」アニメ公式 (@dun_meshi_anime) April 4, 2024
また、その後に残された証拠から自分たちの食糧を奪ったのがライオス一行だったと推理するカブルー。「あいつらの化けの皮が剥がれるのを待っていたんだ」と語る彼の不気味な顔は怖かったですね~……。
ライオスとファリンが慈善活動をしていたことで悪がのさばってしまっていたことがあり、そのことが許せないようで、危ういまでの正義感が見え隠れしましたね。
ただ、仲間たちはそんなカブルーに対して絶対の信頼感を寄せているようで、パーティの仲は良好なようです。また、カブルーは人間に興味がないライオスが迷宮の王になるのは問題があると考えており、2人の対立構造が浮き彫りになりました。
ダンジョン飯14話参加してました!
— MIO_oshigoto (@mio_oshigoto) April 4, 2024
2クール目に突入して、ここからさらに面白くなるので是非ご視聴下さい!
よろしくお願いします!!!#ダンジョン飯 pic.twitter.com/UuSdaZQkNo
その後、カブルーたちはシーサペントに襲われてしまいますが、シュローたちのパーティに助けられます。
忍者のヒエンが火薬で敵をひるませ、怪力のオーガであるイヌタデがかちあげ、シュローが一刀両断するという連携攻撃は華麗でした。原作に忠実なシーンですが、動きが加わることでとても迫力のあるシーンになりましたね。
カブルーはシュローがライオスのパーティにいたことを知っており、彼の懐に潜り込もうとしますが、はたして……?
ダンジョン飯#14 数カットですが原画で参加しております!🐲🍽
— 神山みき (@KoyamaMiki_) April 4, 2024
フォローして下さった関係者の皆様、ありがとうございました…!#ダンジョン飯 pic.twitter.com/efuW0WzrX2
今回はカブルーたちの視点ということで、モンスター食はありませんでした。死体回収屋たちの残した食糧を食べるシーンはありましたが、いつもの展開に慣れていると、ちょっとさみしいですね(笑)。
冒険者のための携帯食セット🍴#ダンジョン飯 #DeliciousinDungeon pic.twitter.com/CkoJlrddhC
— 「ダンジョン飯」アニメ公式 (@dun_meshi_anime) April 4, 2024
\🐲魔物図鑑・魔物食レシピを更新!🍴/
— 「ダンジョン飯」アニメ公式 (@dun_meshi_anime) April 5, 2024
「#ダンジョン飯」に登場した
魔物&魔物食をご紹介!
第14話『シーサーペント』
🔻魔物図鑑https://t.co/lTwAl2tDim
🔻魔物食レシピhttps://t.co/mIhILaUjdr
※今回登場した料理は魔物食ではありませんが、掲載都合上、魔物食ページ内でご紹介します。 pic.twitter.com/ILgTTnj8Qb
今回は別パーティーの描写も増え、世界観の広がりを感じて楽しかったです。次回はライオスたちの視点に戻るでしょうし、どんなモンスター食が登場するのか楽しみです!
ダンジョン飯2期EDもなんと…!引き続き九井先生に担当して頂いています。本当にありがとうございます。1枚1枚のイラストをじっくり見れるノンクレ映像がありがたい…。リーガルリリーさんの音楽も素晴らしいです!!#ダンジョン飯 https://t.co/SxANxqUnGW
— 志太駿介 (@dashidash10) April 4, 2024
カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。
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©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会
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