アクションレースゲーム『神田川JET GIRLS』レビュー。爽快感のあるレースとかわいいキャラクターが魅力

　マーベラスから、1月16日に発売されたPS4用ソフト『神田川JET GIRLS』。本作のインプレッションを掲載します。

　『神田川JET GIRLS』は、水上スポーツ“ジェットレース”が流行する世界を描いた作品。『閃乱カグラ』や『VALKYRIE DRIVE』を手がけた高木謙一郎さんが手がけるアクションレースゲームとなっています。

　ゲーム版は、アニメ版とは異なり学校ごとのストーリーや多彩なカスタマイズ要素を搭載しているのが特徴です。そんな本作の魅力をライターのカワチがお届けします。

個性的なキャラの会話を楽しめるストーリー

　ゲーム版は主人公のチームである浅草女子高校だけでなく、ライバルの武蔵野女学館をはじめとした他校のチームがメインとなる物語も収録されています。外国人コンビの“雲海SURFERS”やギャルの“MKHU”など個性的なキャラクターばかりで、TVアニメではあまり絡みがなかったチーム同士の会話シーンが多数用意されており、キャラクターの新たな魅力に気づかされます。

　アニメを先に見ていたほうが物語をより楽しめるのは間違いないですが、最初にプレイすることになる浅草女子高校のストーリーはアニメを追体験する内容となっているので、ゲームからプレイしても問題ないです。

　ゲーム版のストーリーは『閃乱カグラ』シリーズでおなじみの北島行徳さんが手がけている点もポイント。成長できないことを悔しがったり、パートナーとの関係に悩んだりと少女たちの心の機微が丁寧に描かれていきます。また、ギャグシーンも随所にあり、テンポよく読み進めることができます。

ゲージをどのように使うのか!?

　レース部分はコース取りをしながら進めていくだけでなく、ウォーターガンを使って相手を攻撃できるのが特徴。ストイックにタイムを縮めるというよりも迫力のレースをワイワイ楽しむような作りになっています。コースには一時的にジェットマシンを加速する“加速床”やペアの組み合わせで演出が変化するトリックアクションを使用できる“ジャンプ台”といったギミックがあるため、爽快なレースが体験できます。

　また、攻撃を受けた時やトリックアクションを決めた時にたまる“E.P.D”ゲージを使うことで、一時的にジェットマシンを加速できる「ブースト」というシステムもあり、一気にライバルと差を付けることも可能です。“E.P.D”ゲージを100％までためると必殺技を使うことができるので、ゲージをブーストと必殺技のどちらに使うのかを選択する戦略性があります。

　さらにコースにある“？”が表示されている場所を通過すると強力なウェポンアイテムを入手できます。
複数の弾を発射して大ダメージを与える“ショットガン”のようなものから、水面に設置して相手のマシンやオブジェクトを爆発させる「マイン」のようなトリッキーなものなど、多彩なウェポンが用意されています。

　ウェポンを入手するとマシンを操作するジェッターモードからシューターモードに。マシンの操作は自動操縦になり、照準を合わせて相手を撃つことができるようになります。ジェッターモードとは異なる操作性で新鮮です。

　また、レースには“ウェポンアイテムを使用せずにクリアする”、“壁にぶつからずにレースをクリアする”といったミッションがあり、このミッションをクリアすることで新たなマシンパーツや衣装が手に入ります。この達成を目指すのもやり込み要素のひとつになっていて楽しいです。

オンライン対戦や『閃乱カグラ』シリーズのキャラの参戦にも注目

　ゲーム版のおもしろいところにチームの組み合わせが自由なところもあります。アニメではパートナーが決まっていましたが、ゲーム版では学校の違うキャラクター同士でパートナーを組むこともできるようになっています。ジェッターとシューターのどちらを選ぶこともできるので、組み合わせの数はかなり多いですね。

　また、本作には『閃乱カグラ』シリーズでもおなじみの“更衣室”が存在します。コスチュームはもちろん、髪型やアクセサリーを自由に設定できます。カラーも髪や肌、瞳の色などさまざまな部分を変更できるため、こまかいところまでこだわることができます。

　さらにはパーツやデカールでマシンのカスタマイズも可能。走行中のエフェクトも変更できるのは、めずらしいのではないでしょうか。

　今回は発売前ということで今試せませんでしたが、オンラインでの対戦もありますし、DLCで『閃乱カグラ』シリーズのキャラクターが参戦する要素もあるので長く楽しめるゲームになりそうです。ぜひ皆さんもプレイしてみてください。