『このファン』河瀬茉希さん、礒部花凜さん、成海瑠奈さんに聞く踊り子ユニット“アクセルハーツ”の魅力
- 文
- セスタス原川
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サムザップより2月末頃配信予定のiOS/Android用アプリ『この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ(このファン)』に出演する、河瀬茉希さん(リア役)、礒部花凜さん(シエロ役)、成海瑠奈さん(エーリカ役)のインタビューをお届けします。
『このファン』は、シリーズ累計900万部を突破したライトノベル『この素晴らしい世界に祝福を!』の初のスマートフォン向けRPGです。事前登録者数は50万人を突破し、両ストアの予約注文もスタートしています。
本作には、アニメにも原作にも登場していないオリジナルキャラクターが登場します。その中でもゲーム序盤からシナリオに深く関わってくるのが、踊り子ユニット“アクセルハーツ”として活動し、その運営費を稼ぐためカズマたちと一緒に冒険することになるリア、シエロ、エーリカの3人。
そんな彼女たちの見どころや収録時の感想などを、声優の皆さんにお聞きしました。
『このすば』の作品に参加することになった感想は?
――『このファン』のキャストに決まった時の率直な感想を教えてください。
河瀬:3人組のユニットを組んだキャラクターということはオーディションの時から聞いていたので、私が演じるリアはもちろん、他の2人を演じる方が気になっていました。
成海:実は、私はオーディションでシエロとエーリカを受けていました。その時に「シエロは難しいな……!」と思った一方で、エーリカは私に合っている役と思いまして。そう考えていたら、本当にエーリカを演じさせていただけることになり……うれしい限りです!
礒部:シエロを演じさせていただけることをうれしく思いつつ、すでに大きく広がりを見せている『このすば』という作品に加わるということに、緊張と期待の両方を感じていました。
――オーディションの際に印象に残っていることはありますか?
河瀬:オーディションのセリフがかなり激しいと言いますか、キャラクターを表現するうえで重要なところが使われていて、そのお芝居を考えることが難しかったです。
成海:私は2キャラのオーディションを受けたのですが、シエロのオーディションのセリフには「いや!触らないで!」という男性恐怖症の一面が表れたセリフと「ごめんなさいはちゃんと言わないとだめだよ」という優しいセリフの2種類があって……難しかったよね~!
礒部:シエロの場合、ボクっ子なのに見た目はすごくかわいらしいキャラクターということで、一人称はボクだけれども少年っぽいわけではなく。その中間点を意識しながらお芝居をしました。
河瀬:まずオーディションをどのようなテンションで受けるも悩んでいましたね。「『このすば』だし、はっちゃけた方がいいのかな~」とか「でも真面目なセリフだからな~」とか、探りながら演じたことを覚えています。その結果、リアの役をいただけたので、オーディションではいい具合のお芝居ができた……のかなと思います(笑)。
礒部:私も、シエロは内気な部分がある一方で、苦手な男性に触れられた時はすぐに手が出てしまう難しいところがあるキャラクターだったので、どういう子なのか探りながらオーディションに臨みました。
シエロのシステムボイス&★4イラスト
――『このすば』の原作やアニメ、映画などをご覧になった感想はいかがでしたか?
河瀬:『このすば』は、事務所の先輩である福島潤さんのお芝居がすごくて……。あのお芝居を見て「私もこのツッコミについていかねば!」と思いました。みなさんが自由度の高いお芝居をする中で、リアは真面目なセリフが多いので、どうしようかとも考えましたね。
成海:私もアニメを見て勉強をしてきたのですが、アニメで見ているお芝居を実際にやるのはとても難しいことだと感じました。思いっきりやってもまだ足りないという感じで、本当にみなさん全力で演じられていたのだなと。
河瀬:思いっきりやっているのかと思ったら、マイクに乗るかわからないほどのボソボソ声もあったりするから……、本当にすごいお芝居だなと思いながらアニメを見ていました。
礒部:『このすば』ならではのお芝居というか、すごく自由度が高いお芝居ができる作品ですよね。みなさんに負けないように、自分たちも全力でやらないといけないと思いました。
――ご自身が演じたキャラクターの印象をお聞かせください。
河瀬:リアはオーディションの時からクールな子かなと思っていましたが、実は本編ではギャップが激しくて、すごくピュアな子です。何でも信じるし頑張ろうとする性格で……、それをカズマに利用されてしまうわけですが(笑)。そんなギャップがあることから、シエロとエーリカに振り回されるかと思いきや、実は3人全員で一緒に振り回す側のキャラクターでした。
礒部:リアは見た目とのギャップがすごくいいですよね。
河瀬:クールっぽくて几帳面かと思いきや、掃除ができなくて自分の部屋がすごく汚くて。しかも、それを気にしていないという(笑)。
礒部:私が思うシエロの好きなところは、踊り子としてちゃんと前に出ようとする意思が見えるところです。普段は内気なところも見られますが、踊り子としての責任感はきちんと持っているところが誠実だなと思います。
男性恐怖症というギャップがあるところもかわいらしくて「あのシエロにならパンチされてもいいかも……」と思ってしまうくらいです。
成海:エーリカは、オーディションを受けた時から「私が演じるならこの子しかない!」と思っていたくらい、とにかく私の好きな成分だらけです。ピンク、ツインテ―ル、強い口調、素直になれない……、もう大好き(笑)。
素直になれないところもあるのですが、みんなに心配をかけた後に「ごめんなさい」って言って号泣してしまう場面もあって、そこではエーリカがリアとシエロに支えられているということを強く感じましたね。ちょっと抜けている部分があるエーリカだけど、ふたりのことを本当に大事に思っています。
エーリカのシステムボイス&★4イラスト
――ご自身が演じた以外のユニットメンバーの印象はいかがでしたか?
河瀬:私はふたりの声を聞かない状態での収録だったので、どのような感じになるのか期待していたのですが、あとで聴いたらコレ以上ないくらいピッタリでした。この3人だからこそという感じです。
礒部:ふたりとも想像していた以上に、キャラクターに声がマッチしていてすごいと思いました。
成海:実は、私もシエロのオーディションを受けた時に、本当に難しいなと思っていて……。そのぶん、いざシエロの声を聴いたら「つまりこういうことか……!」って思いましたね。
礒部:え~、そんな(笑)。ありがとうございます……!
成海:リアもすごく難しいキャラクターだなと思いました。しっかりしているところもあれば、だらしない部分もあったり。その演じ分けが見事でした。
河瀬:そう言われたら照れるな~!(笑)
成海:私はリアの声を聴いてから演じたので、自分で演じる前に「すごい!」と思いました。「これがリアの引っ張ってくれるリーダーらしさかっ……」という感じで。
河瀬:でも、誰かが目立ちすぎているわけでもなく、目立たないわけでなく、バランスが取れているのがいいですよね。ストーリーでもそれぞれの個性が出ていると思います。
リアのシステムボイス&★4イラスト
踊り子たちの収録の様子は?
――収録の感想はいかがでしたか?
河瀬:収録では「もっと派手にやっていいですよ!」と言われ続けていました。その結果、お芝居に熱が入って、真面目な雰囲気からの声量差で音が割れてしまうこともありました。それでも、悩むところは真剣に考えたり、ツッコミを入れるところはしっかりツッコミしたり、喜怒哀楽が出せた楽しい収録でした。
成海:私も力が入りすぎて、収録している最中は気持ちも体も前のめりになってお尻が浮いた空気椅子のような形になっていましたね(笑)。でも、それでも「エーリカはもっとやっていいよ!」と言われるくらいで、やはり3人の中では一番ボケとツッコミが激しいキャラだったと思います。
礒部:シエロはふたりと比べると穏やかなのですが、男性恐怖症が出た時のギャップをどこまでつけていいのか悩みました。とまどいもありましたが、私もディレクションで「もっとやっていいよ」というお話があり、思いっきりやらせていただきました。
――ゲームのオリジナルキャラクターを演じるあたり、意識した部分はありましたか?
河瀬:ゲームを遊んでくださる方は『このすば』のキャラクターもストーリーも知っている方が多いと思うので、私も既存のキャラクターに置いていかれないように、作品の世界に入り込むことを意識しました。
オリジナルという点では、みなさんの知らない部分がある子たちなので、みなさんに興味を持ってもらえるようなキャラクターになっているとうれしいです。
礒部:たくさんのファンの方がいる作品ということで、緊張しつつもしっかり責任をもって命を吹き込みました。『このすば』の世界観にこの3人も溶け込んで、プラスの要素として受け入れてもらえればいいなと思います。
成海:オリジナルキャラクターということで「どんな子なのかな?」と思ってプレイした人をがっかりさせないような、おもしろいと思ってもらえるようなお芝居を意識しました。既存キャラクターに負けないように頑張りましたが、負けないようにできたかなぁ?
河瀬:でも、踊り子メンバーが3人でよかったよね。これで1人だったらそのキャラクターの謎が深すぎるし、3人だからこそ全員に一緒に興味を持ってもらえるという。チームであることの強みがあると思います。
礒部:うんうん! それは思いました。
成海:キャラクターも濃いし、いい感じに3人が絡んでいくもんね!
河瀬:せっかくユニットを組んだわけですし、今後も3人で何か活動できる機会があればうれしいです!
――ご自身のキャラクターで注目してほしい部分はどこでしょうか?
河瀬:リアはチームメイトとの2人の他に、もう1人大事な相方が居まして……。言ってしまうと、それはぬいぐるみです。リアはその子に対する愛が壮絶でして、2人に対する接し方とぬいぐるみに対する接し方が全然違います。演じている私も、ぬいぐるみを愛するリアは楽しくお芝居させていただいたので、そこに注目していただければと思います。
成海:エーリカはリアに怒られるシーンがあるのですが、そのシーンは『このすば』では珍しくかなりシリアスに描かれています。真面目に叱ってくれているふたりにお礼を言いたい気分です。ありがとうございます。
河瀬:思いっきりビンタしているからね。「パシィ―ン!」って!
礒部:シエロはファン(登場するモブキャラ)にちょっと変な人が多い……かな? 女の子に殴られたいという方は、ぜひシエロのファンになっていただければと思います(笑)。
踊り子の3人に共感できる部分は?
――アクセルハーツと同じようにステージに立つこともある皆さんから見て、彼女たちに共感できる部分はありましたか?
河瀬:歌うことが好きな部分はリアと同じですね。あとは、出るステージひとつひとつを大事にしたい、という気持ちも演じていて共感できました。声優と踊り子では違った部分はありますが、リアの気持ち寄り逸れるところは寄り添って、わからないところはリアの心情をその都度確認してお芝居させていただきました。
成海:エーリカはステージでもずっとかわいくありたいという気持ちを持っているのですが、私も曲を歌っている最中のソロパートとかは「聴いている人の印象に残りたい」という気持ちになるので、彼女の気持ちがわかります。エーリカがふたりに「私のソロパート見た?」と聞くシーンがあるのですが無視されてしまって……、なぜか私もシュンとなりました(笑)。
河瀬:だって、私たちも歌って踊っているわけだからね!
礒部:私は、一度ステージに出たらしっかりやるというシエロの心意気が共感できるところでした。ストーリーを見るまで、引っ込み事案なシエロがどうやってステージに立つのか気になっていたのですが、実際にはしっかりステージに立っていて。
河瀬:男性恐怖症なのに、握手会には何重にも手袋をしてでも出るっていうのがえらいよね。
礒部:そうそう! 責任感を持ってやっているところを見ると「そうあるべきだよね」と思います。
――『このファン』は、スキマ時間などでもプレイできるゲームですが、休日や空き時間などのように過ごされているか教えてください。
成海:私はゲームが大好きなので、空いた時間にはかなりゲームをやっていますね。リリースされたらその時間で『このファン』もやれますし、もしかしたら四六時中やってしまうかもしれないですね……!
河瀬:私は休日には映画を見ますね。あとは、ひたすらストアを見て無料ゲームをダウンロードして、おもしろいものを発掘しています。といっても三日坊主ですぐに飽きてしいますが(笑)。他には物作りが好きで、100均で材料を集めていろいろ作ったりしています。
礒部:何それ、すごい……!
成海:これが女子かぁ……。引きこもってゲームしているだけなのに。
河瀬:大丈夫! 私も引きこもっていることには変わりないから!
礒部:私は家を快適にすることに命を捧げていて、ルームウェアをそろえたり、部屋を掃除したりしています。そうやって自分が満足する空間を作り込んでから……。
成海:うんうん。
礒部:快適な空間ができたら、そのあとアニメを見ています(笑)。
河瀬:おっと! 途中まで丁寧な暮らしをしている女子っぽかったのに、急にアニオタが出てきたね!
――最後に『このファン』の配信開始を楽しみにしている方々へメッセージをお願いします。
河瀬:『このすば』のファンの方は「この3人は誰だ!?」となっているかと思いますが、私たちも全力で演じさせていただいておりますし、ストーリーも続きが気になるおもしろいものになっています。
ゲームの方も戦いまくって、ストーリーを全部楽しめるところまでやってほしいですね。ゲームの細かいモーションもこだわりが見える作品なので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。
礒部:やっぱり『このすば』ファンの人たちに3人が受け入れてもらえるとうれしいです。……受け入れて欲しいよねぇ~!?
河瀬:大丈夫、大丈夫だっ!
礒部:はい!(笑) 3人が愛してもらえるキャラクターになればいいなと思います。『このすば』の世界に入りこめるゲームになっていますし、アニメーションがすごくて、ボイスもストーリーも盛りだくさんなので、いっぱいプレイしていただきたいです。
成海:かわいい女の子3人組ということで最初は謎が多いと思いますが、私たちのぶんも含めてストーリーが充実しすぎていて、おもしろすぎて! きっとみなさん笑い転げるのではないかと思っています!
また、お芝居の方も元からのキャラクターに負けないように演じさせていただきました。お気に入りのキャラクターが見つかったら、ホームキャラクターに設定して声を楽しんでほしいですね。ちなみに、エーリカはバトルで「いやーん」という声を出します(笑)。そういった細かいところまで楽しんでいただければと思います!
©2019 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/映画このすば製作委員会 ©Sumzap, Inc.
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この素晴らしい世界に祝福を! ファンタスティックデイズ
- メーカー: サムザップ
- 対応端末: iOS
- ジャンル: RPG
- 配信日: 2020年2月27日
- 価格: 基本無料/アイテム課金
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この素晴らしい世界に祝福を! ファンタスティックデイズ
- メーカー: サムザップ
- 対応端末: Android
- ジャンル: RPG
- 配信日: 2020年2月27日
- 価格: 基本無料/アイテム課金