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『モンハン』×『ドラガリ』 イベントインタビュー。開発者が語る見どころは?

イナヤ マギ
公開日時
最終更新

 任天堂とサイゲームスのiOS/Android用アクションRPG『ドラガリアロスト』で、『モンスターハンター』イベントが開催中です。

 この大型イベントについて、本作のディレクターでBlazeGamesの岡田佑次氏にインタビュー! イベントに至った経緯や制作時のこだわりなどについて伺ってきました。

リオレウスの動作から模様に至るまで、こだわって再現

――今回の『モンスターハンター』イベントは、どういった経緯で実現したのでしょうか?

岡田:『モンスターハンター』は、武器の種類がいろいろあり、4人までのマルチプレイで協力してモンスターを狩猟していくアクションゲームなので、『ドラガリアロスト』とシステム的に相性が非常に良いと思いました。そこでカプコンさんに相談をしたところ、快くご了承いただきました。

 自分を含めて開発スタッフも遊んでいる、プレイ人口の多い人気ゲームですので、ずっとご一緒できたらいいなと思っていました。今回実現できて非常に嬉しいです。

――2019年11月末に行われた『ロックマン』イベントも原作に忠実に作られていましたが、今回もかなり緻密に再現されているのでしょうか?

岡田:原作を参考にして『ドラガリアロスト』に合わせた形で実装しています。

 そもそも『ドラガリアロスト』にも部位破壊の概念がありますが、ボスとして出てくる“リオレウス”は尻尾が斬れるなどの部位破壊があり、状態異常が入るなど、原作のように様々な戦い方ができる形になっています。

 また、飛び上がって火炎ブレスを吹くなどのリオレウスの細かい動作も再現するようにしています。原作をプレイした方なら、「ああ、あのモーションだ」と感じてもらえると思います。

 『モンスターハンター』の面白いポイントは、モンスターが生きているという感覚が重要だと考えていまして。部位破壊をすればひるみ、攻撃して倒れれば隙ができるといった生きた動きを『ドラガリアロスト』でもしっかり表現して、戦略に組み込めるように力を入れて制作しました。

 また、リオレウスの翼の模様や尻尾の断面といった細かい部分もしっかり描きこんでありますし、さらにリオレウスの動きに関してもこだわりをもって作りましたので、そこにも注目して遊んでいただければと思います。

――原作にもあった怒り状態なども実装されているのでしょうか?

岡田:『ドラガリアロスト』には、ボスが強くなる“オーバードライブ”モードがあるので、それになると怒り状態のように少し動きが変化するようになっています。

――リオレウスはドラゴンとして仲間にできるようですが、どのような形で仲間にできるのでしょうか?

岡田:通常のレイドボスイベントと同じく、戦貨召喚(※)で仲間にできます。イベントを少し進めるだけで、少なくともリオレウス1体は手に入るだけの戦貨がもらえますので、是非入手していただければと思います。

※戦貨召喚:イベントアイテムを使って引ける召喚のようなもの。

 イベント自体は前編と後編があって、前編では“リオレウス”以外に、“ミラボレアス”も出現して戦うことになります。ミラボレアスの動きもしっかり再現しているので、こちらも楽しんでいただければと思います。

『モンハン』にない武器は原作に合わせて新しくデザイン

――レジェンド召喚で、『モンハン』バージョンの新キャラクターが登場しますね。

岡田:そうです。前半は“ベルザーク:大剣”と“ヴァネッサ:槍”を入手できます。後半では、他の武器を持ったキャラクターが登場予定です。

――新キャラクターたちには、『モンハン』に合わせた特別なモーションはありますか?

岡田:新キャラは、原作に合わせた特別なバーストアタックが使えます。

 例えばベルザークは、大剣で3段階までの溜め斬りができますし、ヴァネッサは溜めている間に盾が出てきて、敵の攻撃をカウンターアタックすることができます。

――他の武器に関しては、どのような形で入手できるのでしょうか?

岡田:他の武器もイベントで入手できます。原作では、リオレウスを倒すことによって得られる素材で武器を作りますが、『モンスターハンター』イベントでもボスを倒した際にもらえるアイテムで獲得できます。

 杖など、一部原作の武器種にないものは原作のデザインを参考にして違和感がないよう、新しくこちらでデザインしました。

 あと、竜輝の護符もイベント専用のものが入手できて、竜輝の護符のイラストでしか見られない『ドラガリアロスト』キャラのモンハン装備姿も見られますので、ぜひそちらも入手して見てみてください。

大タル爆弾Gやアイルーの笛が使用可能!

――『モンハン』でお馴染みのアイテムも使えるようですね。

岡田:そうですね。バトル中、フィールドに“大タル爆弾G”を設置してボスを攻撃できます。大タル爆弾Gは持ち込むわけではなく、バトル中に画面中のボタンをタップし、攻撃を当てることで爆発し3回まで使用可能です。仲間には当たりませんので、安心して使ってみて下さい。

 ほかには、アイルーが使っている“笛”も登場します。アイルーはバトル中には出現しませんが、アイルーから渡された笛をナームが吹くことで攻撃力が上がります。笛吹きの効果はレイドブーストでアップしていきます。

 あとバトル要素ではありませんが、スタミナ回復アイテムとして“こんがり肉”をログインボーナスなどでゲットできます。

――他にも、イベント用に変更されている画面などはありますか?

岡田:さまざまな部分のUIが『モンスターハンター』のデザインになっています。バトルスタートのボタンなどが、『モンハン』風になっているので、そちらにも注目してみてください。

イベントストーリーは『ダブルクロス』が舞台

――『ロックマン』イベントではオープニング部分など凝ったイベントが実装されていましたが、今回のイベントでもそういった演出が入っているのでしょうか?

岡田:『ロックマン』イベントのときは『ロックマン2』の世界を踏襲していたこともあって、テキストでのストーリーはほぼない形だったので、オープニングの演出を少し凝ったものにしていました。

 『モンスターハンター』イベントでは、オープニングももちろん用意していますが、『モンスターハンターダブルクロス』が舞台となるので、そこに登場したキャラクターと『ドラガリアロスト』のキャラたちの掛け合いのストーリーも楽しめます。

 ストーリーとしては、『ドラガリアロスト』の世界に異次元の扉が開いて、『ダブルクロス』の世界から、リオレウスとミラボレアス、そしてアイルーや受付嬢などの登場キャラクターたちが紛れ込んでしまいます。

 リオレウスたちがこちらの世界に来たことによって、生態系が変わってしまったため、それを『ドラガリアロスト』のキャラたちと『ダブルクロス』のキャラが一緒に調査して元の世界に戻る方法を探すという感じです。

 召喚で出てくるベルザークたちもストーリーに関わってくるので、楽しんでいただければと思います。

――『ロックマン』イベントでは、BGMがアレンジも含めて豪華でしたが、『モンハン』イベントでも、音楽に力を入れているのでしょうか?

岡田:今回に関しては、アレンジはなく、BGMとSEはオリジナルの音源を使っています。『モンハン』の音楽でイベントをプレイできますので、ファンにはかなり堪らないと思います。

リオレウスを無属性にすることで好きなパーティで挑めるようにした

――今回は、ボスのリオレウスを無属性にしたとのことですが、どういった経緯で決まったのでしょうか?

岡田:今回のイベントで興味を持ち、『ドラガリアロスト』を初めて遊ぶというユーザーさんも多いと思います。

 従来のボス通り、弱点の属性でマルチを遊ぶことが前提となってしまうと、最初に召喚で出たキャラクターによっては、戦力が足らなくて遊びにくくなってしまうと考え、属性相性がない無属性に設定しました。

 召喚で出てくるベルザークやヴァネッサたちも属性が違いますが、無属性なら属性を選びませんので、ぜひ好きなキャラを育ててイベントにチャレンジしてみてください。

――他にも初めての方が遊びやすくなるようなポイントはありますか?

岡田:イベント時のアップデートで、新しく“復活機能”を実装しました。現在クエストにはコンティニュー機能があるのですが、それ以外にHPが0になっても復活できる機能です。

 バトルクエストごとに設定された回数分、無条件で復活できます。例えば操作ミスをして攻撃が避けきれなかったというときに再度復活のチャンスがあれば、初心者の方でもクエストをクリアしやすくなりますし、マルチバトルにも挑戦しやすくなると思います。

 他にも機能追加やクエストの調整、様々なキャンペーンも行いますので、イベントから始めたユーザーさんも続けやすくなっていると思います。

イベントのロゴに気合が入りすぎて……

――カプコン側からの監修で印象深かったものはありますか?

岡田:制作で一番大変だったのはイベントのロゴでしたね。弊社のデザイナーが気合を入れて作ったら、気合が入りすぎて『モンスターハンター』シリーズの最新作のようなロゴになってしまいまして(笑)。ちょっと紛らわしいので、調整をかけることになりました。

 最終的には『ドラガリアロスト』をメインにした今の形に落ち着きました。

――前回の『ロックマン』と比べて、何か違いはありましたか?

岡田:『ロックマン』はしゃべらずにアクションだけでやったこともあり、比較的自由にやらせてもらったのですが、『モンスターハンター』になると、テキストイベントもあったので、『モンスターハンター』の膨大な設定に気を配って取り組みました。

――では最後にメッセージをお願いします。

岡田:『ロックマン』に引き続き、ファンが多く、自分が個人的にも大好きな『モンスターハンター』のイベントを『ドラガリアロスト』で開催できたことはすごく嬉しいことだなと思っております。

 原作をリスペクトし、原作の面白さをお伝えできるよう気を配って制作したイベントとなりますので、ぜひ楽しんでいただけるとうれしいですね。

 このイベントに合わせて、機能の追加や調整も行っていますので、より気軽に遊びやすくなりました。ぜひ今後とも『ドラガリアロスト』をよろしくお願いいたします

1月31日に電撃四天王と一狩り行こうぜ!

 1月31日(金) 20:00~21:00(終了予定) に、無類の『モンスターハンター』好きである電撃四天王の3人が『ドラガリアロスト』×『モンスターハンター』イベントをプレイする生放送を配信します。

 ぜひ当日は生配信をみながら一緒にプレイしていきましょう! 視聴者の皆さんが電撃四天王の4人目になるチャンス! 

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