炭治郎と禰豆子の兄妹愛が舞台でも描かれる! 注目の舞台「鬼滅の刃」ゲネプロレポート
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本日1月18日より天王洲銀河劇場にて幕を開けた舞台「鬼滅の刃」。原作は週刊少年ジャンプで連載されている同名の漫画です。兄と妹、人と鬼が織りなす切ない物語が描かれた本作を、舞台では末満健一氏の脚本と演出で一段と盛り上げます。
ここでは1月17日に行われたゲネプロのレポートと、末満健一さん、小林亮太さん、佐々木喜英さんのコメントをお届けします。
初日を迎えてのコメント
脚本・演出:末満健一さん
稽古中は「これをどう表現すればよいのか?」と難問の連続でした。 竈門炭治郎の戦いは、そのまま座組の戦いでもありました。
すべてのピースが出揃い、通し稽古を重ねるにつれて、「早くこの作品をお客さんにお届けしたい」という思い が募るばかりでした。
舞台「鬼滅の刃」、小林亮太座長率いる座組の熱量と共に、ようやくお届けできることを嬉しく思います。
竈門炭治郎 役: 小林亮太さん
この物語の中で生きる人たちが死と隣り合わせにあるように、1 人 1 人が抱く想いを果たそうと必死に闘ってい ます。
舞台「鬼滅の刃」ならではの生々しく力強さのある世界を。
劇場へお越しくださる皆さんの愛も合わせて、ひとつの作品に。
頑張れ炭治郎頑張れ!! 座組み一丸、己を鼓舞して。応援よろしくお願いいたします。
鬼舞辻無惨 役:佐々木喜英さん
今回登場する鬼舞辻無惨は「氷山の一角」だと思っています。 長い戦いの序章となる今回の舞台では、ベールに包まれながらも垣間見える底知れない彼の恐ろしさを、要所 要所で皆さまに感じていただければ嬉しいです。 舞台「鬼滅の刃」を、末永く応援のほどよろしくお願いします。
ゲネプロレポート
雪深い山のなかで竈門炭治郎(小林亮太さん)たち家族は暮らしていました。父亡き後、家族を支えていた炭治郎でしたが、外出中に家族が惨殺される不幸に見舞われます。また、かろうじて息のあった妹の禰豆子(髙石あかりさん)は、鬼の血を受けたため鬼となっていました。
人を食うはずの鬼となった禰豆子は炭治郎に襲いかかったものの、最終的には炭治郎を守るような行動を見せます。妹が人を傷つけないと信じた炭治郎は禰豆子を人間に戻す方法を探すことに。
禰豆子を鬼として始末しようとする冨岡義勇(本田礼生さん)との出会いと戦い、鬼たちを絶対的な力で支配する鬼舞辻無惨(佐々木喜英さん)の登場シーンなどは歌を交えたミュージカル調の演出で強い感情が表現されていました。
また、炭治郎が鬼と戦う場面が多く登場するため、殺陣もかなり激しいものに。高い跳躍や攻撃を受けて壁に叩きつけられるところは黒子を使って表現。また、炭治郎が得意とする剣術・水の呼吸法の型を放つ際の水流や波のような効果もスクリーンを使って再現していました。
武器を持たずに戦う禰豆子は低い体勢で一気に相手の間合いに入り込んだり、攻撃を側転で避けてみせるなど、鬼らしい身体能力の高さを見せてくれました。
鱗滝左近次(高木トモユキさん)の元での修行、錆兎(星璃さん)との対話や珠世(舞羽美海さん)の血鬼術など、セット、スクリーン、可動式の障子戸などをフル活用し、息つく間もなくさまざまな場面が展開されていきます。
シリアスなシーンの連続ですが、炭治郎と我妻善逸(植田圭輔さん)や嘴平伊之助(佐藤祐吾さん)のやり取りはコミカルなものが多く、思わず笑ってしまうことも。特に善逸は特徴的な声と喋り方に加え動きにもかなりの個性が出ているため、彼が登場するだけで笑いを誘います。
魅力的なキャラクターたちやそのやり取り、アクションはもちろんのこと、それを彩る音楽や演出が漫画やアニメとはまた違った「鬼滅の刃」を見せてくれました。原作が好きな方も、この舞台で初めて「鬼滅の刃」にふれる人も、その世界に圧倒されること間違いなしです。
舞台『鬼滅の刃』公演概要
■期間・劇場
東京:2020年1月18日~26日/天王洲 銀河劇場
兵庫:2020年1月31日~2月2日/AiiA 2.5 Theater Kobe
■原作:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
■脚本・演出:末満健一
■音楽:和田俊輔
■出演(敬称略)
竈門炭治郎:小林亮太
竈門禰󠄀豆子:髙石あかり
我妻善逸:植田圭輔
嘴平伊之助:佐藤祐吾
冨岡義勇:本田礼生
鱗滝左近次:高木トモユキ
錆兎:星璃
真菰:其原有沙
白髪:柿澤ゆりあ
黒髪:久家 心
珠世:舞羽美海
愈史郎:佐藤永典
鬼舞辻無惨:佐々木喜英
他
■監修:集英社(「週刊少年ジャンプ」編集部)
■協力:一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会
■協賛:ローソンチケット
■主催:舞台「鬼滅の刃」製作委員会
(C)吾峠呼世晴/集英社
(C)舞台「鬼滅の刃」製作委員会 2020
※禰豆子の「禰」は「ネ(しめすへん)」、錆兎の「錆」は「つくり下部分が“円”」、鬼舞辻の「辻」は「一点しんにょう」が正式表記となります。
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