【おすすめDLゲーム】『60 Seconds! Reatomized』はダークコメディ満載のサバイバルアドベンチャーゲーム

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 ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回はPC(Steam)にて配信されている『60 Seconds! Reatomized』をお届けします。

 本作は、2015年に発売した終末ダークコメディゲーム『60 Seconds!』に、新しいゲームモードやストーリー、グラフィックの強化や新規サウンドなどが追加されたリマスター版になります。

 そんな本作『60 Seconds! Reatomized』の魅力を存分に紹介します。

タイトルの“60 Seconds!”(60秒)とは!?

 本作の舞台は1950年代アメリカ。プレイヤーが住む町に原子爆弾が落とされるという、なんとも言えない状況から話は始まります。

 プレイヤーは原爆が落とされて爆発するまでに、家の中を駆け回り、家族やその後の生活に役に立ちそうなアイテムを確保し、核シェルターへと格納して自身も逃げ込みます。

 この集めて逃げ込むまでの時間がタイトルにもなっている“60秒”です。プレイヤーは60秒間でこれらの動作を行うことになります!

 チュートリアルモードでは、教官が親切丁寧かつ厳しく教えてくれるので最初にプレイしてほしい部分です。

 厳しい制限時間があるのに、家には邪魔な家具が配置されています。しかもプレイするたびに変わる家の間取りや家具の配置。あらゆる要素がプレイヤーにとっての障害となります。

 切羽詰まる中で、「なんのアイテム、家族の誰を回収するか?」という決断を行うのがこのパートのおもしろいところです。

  • ▲家の中では家族が立ちすくんでいるので、核シェルターに連れていきます。
  • ▲60秒以内に核シェルターに逃げ込めないとそのままゲームオーバーに。

終わりの始まりのサバイバルゲーム

 60秒のアイテム集めが終わると、ゲームはサバイバルパートへと移ります。

 サバイバルパートは、アイテムを集めたアクションゲームからガラッと変わり、選択肢を選んで進めていくテキストアドベンチャー形式になります。日記のような形式で進んでいき、ゲームのおもしろさがあるだけでなく、ストーリーが気になる展開が満載のため、飽きません。

 見知らぬ怪しい集団の来訪、シェルター前に置かれた謎のカバン、シェルター内のパイプが破損など、予期せぬイベントがほぼ毎日起きます。このサバイバル中のイベントは毎回ランダムで、正解の選択肢もありません。シェルターの前に置かれたカバンの中身がアイテムであったり、はたまた爆発して負傷したりと、選択するたびに結果が変わります。

 選択肢と答えを覚えていれば簡単にクリアできるわけではなく、毎回新鮮な気持ちでプレイできるのが楽しい部分でもあり、苦労する部分でもあります。

  • ▲プレイ中、選択肢がたびたび出てきます。どんな結果になるかは基本決まっていないので……神に祈るしかありません。

 サバイバルパートは大人が死んだらゲームオーバーになります。気になるクリア方法は、狭い核シェルターから脱出して安住の地を見つけること。100日生き抜こうが、365日生き抜こうがクリア条件を満たさない限り、永遠にサバイバルは続きます。

 安住の地を見つける方法は“軍に救助される”、“車を修理して遠くへ向かう”、“有志と手を組んで新しい集落を築き上げる”など、さまざまです。

  • ▲クリアに必要な条件は1つずつタスクをこなしていくことになります。どんな脱出方法になるかは、脱出してからのお楽しみ!

 このように、家族やアイテムを60秒以内に集めてからが本番になります。「じゃあ、さっきの60秒はなんだったの!?」と思われるかもしれませんが、あの60秒がゲームを左右するのです。

  • ▲手に入れたアイテムなどは、シェルター内に増えていくのが楽しいです。時間経過とともに家族の見た目も変化します。

最初の60秒が家族の命運を分ける

 上記の通り本作は、60秒でアイテムなどを集めるアクションパートと、脱出を目指して生き抜くためのサバイバルパートの2本立てになっています。

 最初の60秒で手に入れられるアイテムには、水、食料、ライフル銃、ラジオ、救急箱、地図などがあります。

 確保したアイテムはそのままサバイバルパートに反映されるので、もしここで家族を見捨ててしまったらサバイバルパートにその家族は登場しません。水も食料や何も確保しないで核シェルターに逃げ込めばサバイバルパートは、手ぶらでスタートします。

▲両方とも1日目のシェルター内の画像ですが、家族の人数や水や食料、銃の有無などの違いがあります。

 “人間は水がないと3日で死ぬ”と言われますが、本作でも水がなければ3日で脱水症状を起こしてゲームオーバーになります。当然ですが、家族が多ければ多いほど必要な水の量が増えます。最初の60秒で必要物資が揃わなければ、サバイバルパートは生き延びられません。

  • ▲毎日、水や食料を家族全員に分配する量はないので、いつ誰に分配するかが悩ましいのです。
  • ▲脱水症状などで亡くなると骨の姿になってしまいます。

 そのため、「水と食料だけ確保すればいいのでは!?」と思うかもしれませんが、ラジオがなければ軍からの救護連絡が分からず脱出できません。救急箱がないと家族が病気になった時に治せませんし、パンデミックが起きて家族が全員が病気になることもあります。

  • ▲ゲームオーバー画面では、生き残った日数や消費した水や食料を確認できるので、次回プレイの参考にできます。

 最初の60秒がいかに大事か? なぜタイトルが『60 Seconds!』なのか? サバイバルパートを通してこれらが理解できます。60秒で準備できなければ家族を守れないといっても過言ではありません。

さまざまなことが起こるサバイバルパート

 サバイバルパートでは、本当にいろいろな事件が起きます。上記以外にも、誰もが嫌いな“G”が核シェルター内で大量発生したり、家族の精神が参ってしまいおかしくなってしまったり、猫が住み着いたりです。

  • ▲家族が見たことのない姿になることも……。

 核シェルターの中で生活しているだけでは水や食料などの物資は尽きてしまいます。家族の誰かを核シェルターの外へと派遣することで、物資を調達できるのです。

 水や食料などのアイテムを調達できる可能性がありますが、何も調達できずに帰ってくることもあります。それどころか、外は核汚染されて荒廃しているので、病気になって帰ってきたり、暴漢に襲われて怪我してしまったり、最悪の場合……そのまま行方不明になることもあります。

  • ▲誰を行かせるか悩むところ……。無事に帰ってきてくれるだけでもうれしく感じます。
  • ▲調達がうまくいくと、食料が4つ、水が6本も集まることも!

 調達に向かう人にはアイテムを持たせることができ、そのアイテムによって悲劇を防げる可能性があります。ガスマスクを装備していると病気にならない。ライフル銃を持たせると暴漢に襲われないなどの効果があり、何を持たせるか悩んでしまいます。

 アイテムを持っていることで逆に略奪を行うことも。この荒廃した世界を生き抜き、家族を守るためには綺麗事ばかり言っている場合じゃないと言わんばかりの現実を押し付けてくる場合があり、生きる大変さを実感させられます。

追加されたゲームモード

 本作には、新たなゲームプレイモード“サバイバル・チャレンジ”が追加されています。

 こちらは、アイテムを集めるパートはなく、サバイバルパートのみのプレイになっており、プレイヤーのサバイバルスキルを試す数々の風変わりな短いシナリオが登場します。

 本編にはなかった“50日生き延びたらクリア!”というクリア条件があったり、本編では出てこなかった犬と共同生活をしたりと、サクッと終わるモードやいろいろな条件下でのプレイが楽しめるモードになっています。

▲クリア条件が分かっている状態でスタート。クリア条件がわかっていても、クリアできないのが本作のおもしろいところ。
  • ▲苦手な犬との共同生活はどうなる!?

 1人用のゲームですが、みんなで集まって「どの選択肢を選ぶか?」や「どうすれば家族が助かるか?」とワイワイ盛り上がれるゲームなので、家族をよりいい未来へと導いてください!

 幸運を祈ります!

(C)2012-2020 Robot Gentleman.

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『60 Seconds! Reatomized』

  • メーカー:Robot Gentleman
  • 対応端末:PC(Steam)
  • ジャンル:アドベンチャー
  • 配信日:2019年7月26日
  • 価格:980円

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