【電撃特撮メシ】伝説の二丁拳銃“山中隊員”がお出迎え! 絶品料理の数々が登場するラ・シオンに突撃
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- 電撃オンライン 終末のバンギア
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毎週金曜21時から電撃オンラインがお届けしているネット配信番組“電撃四天王(3人)の対決Showdown”のオープニングテーマ曲を担当する音楽ユニット“終末のバンギア”(以下バンギア)がレポーターを務める突撃レポート。
その中でも多くの特撮ファンが訪れるという食の巡礼スポットや聖地などを紹介するコーナー“電撃特撮メシ”。
今回お届けするのは、二子玉川にあるダイニングバー“ラ・シオン”にお邪魔してきました。このお店は特撮ファンなら知る人ぞ知るお店。
なぜならここは、ウルトラ5人目の兄弟『ウルトラマンA(エース)』の超獣攻撃隊“TAC”の副隊長である山中隊員を演じられた沖田駿一(以下、沖田さん)さんがオーナーのお店。
日本のファンだけでなく、海外のファンの方も多く訪れると言われるこの聖地。思わずリピートしてみたくなるその魅力に迫ってみます! 今回は前編をお届け!
ここが魅力! その1“オーナーが沖田駿一さん!”
日本の特撮ファンだけならず、海外からのお客さまも多く来店されるという“ラ・シオン”。その理由は、なんといってもオーナーが沖田さんだということ。
とはいえ、沖田さんはすっぱりと芸能界を引退されて、飲食を長く営んでいらっしゃいます。なので、特撮とは無縁の常連さんや一般のお客さまもいらっしゃるのがこのお店。
とはいえ、ピンと来ない方もいらっしゃると思いますので解説しておきます。沖田さんはウルトラ5人目の兄弟『ウルトラマンA(エース』の超獣攻撃隊、通称“TAC”の副隊長、山中隊員を演じられました。
ここ近年のいわゆる平成『ウルトラ』シリーズがお馴染みとなっている世代の方や、そもそも『ウルトラマン』シリーズのことをあまり知らない方にとっては、レジェンドすぎてイメージがモヤっとしてしまうかもしれませんので、少しだけ補足の解説をしておきます。
沖田さんが出演された『ウルトラマンA(エース)』では、怪獣のことを“超獣”と呼ぶようになりました。子供心に、なんかよくわからないけど“怪獣より強い”に違いない! と思ったようです(ルギア談)。
その“超獣”から地球を守る部隊、通称“TAC”極東支部の副隊長格の隊員が沖田さん演じる山中隊員です。射撃の名手で“TAC”専用の武器“タックガン”を2丁操るのが印象的。
いわゆる昔ながらのアニキにいそうなタイプで、『A(エース)』こと北斗隊員をしかりつけたり、サングラスをかけたりと、隊員のなかでもひときわ目立つ存在です。
また、沖田さんがすごいのは、『太陽にほえろ』や『青春とはなんだ』、『新網走番外地』など数々の有名な映像作品にご出演されているところ。
昭和の大スターである、石原裕次郎さんや高倉健さん、勝新太郎さんなどと共演されていて、もはやレジェンドすぎて、聞くだけでも頭がクラクラしてしまいますが、若い人ほどその偉大さは伝わらないかもしれません。
そんな沖田さんがいらっしゃり、美味しいお酒や料理に舌鼓を打ちながら、当時のお話しが飛び出したりするのですから、これはたまりません! そう聞くと、やっぱり1度は行ってみようかな? なんて思ったりしませんか?
※お店には、一般のお客様も多くいらっしゃいますので節度やマナーは守りましょう。
ここが魅力! その2“お店に飾ってあるものがお宝だらけ!”
沖田さんがオーナーでお店にいらっしゃるのだけでもすごいのですが、さらに特撮ファンにとって涙が出るほど嬉しいのが、店内に飾ってあるモノの数々……。
お店の壁や棚には、見ているだけで興奮してしまうような、サイン色紙だったりポスターだったり、あるいはファンの方からいただいたという懐かしのオモチャだったりが、本当にいろいろなところに飾ってあるのです。
さらにウットリしてしまうのは、お店の看板や入口、そしてオリジナルグラスなどには奥さまが描いたという怪獣たちのイラストが目を引きます。
グラスはいろいろ描かれていて、自分がいったいどんなグラスでサーブされるのかだけでもワクワクします。
といっても文章だけではお店の様子がなかなか伝わらないので、ここからは少し写真で紹介してみます。
まるで、資料館のような店内は、特撮ファンでなくとも見ていてとっても楽しく興味深いものばかり。どうです? さらに行きたくなってきませんか?
ここが魅力! その3“なんといっても味がキメ手なのです!”
ここまで“ラ・シオン”の魅力をお伝えしてきましたが、気になるのはやっぱりその料理のお味! お店に沖田さんがいらっしゃったり、店内の装飾品が気になったとしても、やっぱりここは飲食店。
肝心なのはそのお味。“電撃特撮メシ”のリポーターであるバンギアも、それは非常に気になるところ。
そこで、お店がオススメする自慢のメニューを3品お聞きして、実際にその料理を食べてみました! 結果を先に言うと、どれもこれも超絶オイシイものばかりで、もう形容する言葉も見つからないくらいなのですが……それでは記事にはなりません!
前編となる今回の記事では、その自慢のメニュー3品を紹介する前に、お店の“お通し”として出された品が、びっくりするほどのボリュームと彩り、そしてお味なので、まずはそちらをレポートします。
とりあえず……ということで出された“お通し”が、なんとこのボリュームと彩り! おつまみ、煮付け、海鮮モノ、サラダ系とチーズ。
煮付けのお味は、食べた瞬間に田舎に帰りたくなるほどで、いくらでも食べたくなるヤツです。
聞くところによると、この“お通し”は毎日変わるそうです。その日、その日の食材によって奥さまが趣向を凝らして出されるとのこと。もう、これだけでも毎日通いたくなってしまいます。
メインメニューの3品について、次回の後編にて実食レポートします♪
レジェンド隊員な“沖田駿一”さんに気になることをいろいろ聞いてみた!(前編)
じつは“ラ・シオン”へは何度か訪れたことがあるバンビ。沖田さんとは面識があることもあり、突撃インタビューをお願いしました。
ここからは、その模様をお伝えします。沖田さんの気になるところをいろいろ聞いてみました。
――まずはじめに、こどものころの夢を教えていただけますでしょうか?
沖田さん:こどものころの夢っていうとねぇ……あまりにも昔過ぎてねぇ(笑)。
でも、うちがね、商売をやっていて……飲み屋だとか、質屋とか、麻雀屋とか……そういう商売の家庭で育ったので、サラリーマンになるっていう気持ちは小さいころからまったくなかったな。
――こどものころはどちらに住んでいらしたのですか?
沖田さん:立川でした。最近、何十年ぶりかに立川に行ったら、駅ビルが建って、モノレールが走っていたりして、全然違う拓けた街になっていたけど……。こどものころは(立川に)米軍基地があったりしたなぁ。
近くに映画館がいっぱいあってね、よく映画を観に行きました。当時は“五社協定”っていうのがあったんだけど……その東宝、松竹、大映、日活、東映って全部近所で、洋画の映画館も何件かあって、ジョンウェインとか、『ベン・ハー』のチャールトン・ヘストンの映画だとか観ていたよ。
邦画だと、裕ちゃん(石原裕次郎さん)が全盛期の日活映画なんてのは、正月にいくと、人が溢れて入口のドアが閉まらないくらいの状態だったんだよ。
大映の勝新太郎さんや市川雷蔵さんの作品、東宝の三船敏郎さんの黒沢明監督作品や、加山雄三さんの『若大将シリーズ』……もう映画大好きだったからね、片っ端から観ていました。
――物心ついたころから映画を観て育ったのですね。当時、とくに憧れた俳優さんっていらっしゃいましたか?
沖田さん:いろいろ観ていたけど……日活映画に出演していた赤木圭一郎って俳優がいてね、彼は撮影の合間に撮影所内でゴーカートを運転していて、セットにぶつかって、そのまま亡くなってしまったんだよ。
まだ24歳とかだったかな……。当時は、裕ちゃんの弟分だとか“和製ジェームス・ディーン”だとかって言われていて、これからだって時に亡くなっちゃって……。いまだに熱狂的なファンがいるよ。
彼に憧れていて大好きだったのもあって、日活のオーディションを受けたんですよ。
――オーディションを受けたのはいくつのころだったのでしょうか?
沖田さん:高校2年のときだったかな。大学受験の勉強をしていた時期で、気分転換にスポーツ誌を開いてみていたんですよ。
その雑誌の一番後ろのページに“日活ニューフェイス第七期生募集”ってあって、ダメ元で受けてみようかなって……冬に家族で山中湖にアイススケートをしに行ったときの、スケート靴を履いて立っている写真を、履歴書と一緒に送りました。
しばらく返事がこなかったもんだから、「あ? 落ちたんだな」と思っていたんだけど、随分時間が経ってから、電報で合格通知が来ました。
当時はまだ未成年だったから、両親と一緒に撮影所に来てくれってことで、日活の撮影所に行って……あとから聞いたんだけど、オーディションを受けたのは3,000人近くだったらしいんだよ。そのうち撮影所に呼ばれたのが数十人とかだったのかな。
日活のオーディション3,000人中20人に選ばれる
――すごい倍率!! 本当にたくさんの方々が映画スターに憧れていたのですね。撮影所ではどんなオーディションを受けたのでしょうか?
沖田さん:待っている間に覚えてくださいって、台詞が書いた紙を3種類渡されて、番号順に10人くらいずつだったかな……ステージに呼ばれて、審査員の前に立って、「どれでも良いから一つ台詞を言ってみて」と審査員に言われて台詞を言って、質問されたら答えて……という感じだったかな。
審査員には、当時の日活の監督さんや、二谷英明さん、芦田伸介さんとかね……あとね、水の江瀧子さんがいて、『ウェストサイド物語』の出演俳優に似ていると声を掛けられたのを覚えているよ。
結局、合格したのは、男性が9名、女性が11名だったかな。同期には山本陽子、谷隼人とかがいて……そこから半年間、演劇や音楽、体操なんかの勉強をしました。お給料出ながらレッスンを受けていて、朝9時~夕方5時までで日給300円だったかなぁ……。
それから、実践になると最初のころは映画の出演1本につき5,000円って決まっていて……これが、台詞がひとことの役名も無いような役でも、準主役くらいのいい役でも一律5,000円だったんだよ。
――そうだったのですね! 当時って……お給料の平均ってどんな感じだったのでしょうか?
沖田さん:当時、大学出た人の初任給の平均が月13,800円くらいだったよ。そのことをうたった歌もあったくらいだから(笑)。
――歌ですか!? わぁおもしろい!! 探して聴いてみます!(『13,800円』というタイトルのフランク永井さんの歌でした)初めてのオーディションで、いきなり沖田さんの俳優としての人生がスタートしたのですね。それから、『ウルトラマンA』への出演はどのようなきっかけからでしょうか?
沖田さん:24歳くらいの時かな……日活を辞めて、新しい事務所へ移って主に映画出演を重ねていたんだけど……26歳のときにマネージャーが「『ウルトラマンA(エース)』に出演することが決まったから」って。
――オーディションとかではなかったのですね! 『ウルトラマン』への出演が決まったとき、どう思いましたか?
沖田さん:「えぇ? 俺がこども番組に出るの!?」って思ったよ(笑)。
映画からスタートしていたし……森田健作さんの青春ドラマシリーズだとか、『太陽にほえろ!』、勝さんの『座頭一物語』とか、『暴れん坊将軍』、『桃太郎侍』、『遠山の金さん』など……チャンバラ作品に出ることが多かったからね。
――すごい!! 俳優として映画やドラマの歴史を作ってこられたんですね……。
沖田さん:でもね、いまこうしてお店をやっていても『ウルトラマン』や特撮ファンの方々がいらしてくれているからね。
当時は「こども番組……」なんて思っていたけれど、『ウルトラマンA(エース)』に山中隊員として出演したことは財産になっています。一生ものだね。
……前編はここまで! 数々のレジェンドな作品に出演された沖田さんが、どういった経緯で飲食店をはじめたのか……気になる後編をお楽しみに!
次回後編ではムービーも公開しちゃいます!
いかがでしたか?“ラ・シオン”への突撃レポート前編。次回の後編では、気になるメインメニュー3品の実食レポートに続いて、今回のインタビューの続き。
そして、なんと“電撃特撮メシ”では初となる、レポート動画も公開予定です! お楽しみに!
店舗情報
“ラ・シオン”
〒158-0094 東京都世田谷区玉川3丁目5-7 黒川ビル2F
最寄り駅:二子玉川駅
営業時間:18:30~ 定休日:日曜日
“終末のバンギア”プロフィール
数々のゲームタイトルとミュージックコラボを果たした、カリスマゲーマーギターリスト“市野ルギア”が、女性ボーカリスト“bamvi(バンビ)”を迎えて新たな音楽ユニットで活動を開始。
2019年2月に結成ライブでお披露目。そのサウンドは「白か?黒か?」。二面性のサウンドをコンセプトにした“終末のバンギア”。
なぜかふたりとも特撮関係者と縁がある。コラボ第1弾として電撃オンラインのネット番組“電撃四天王(3人)の対決Showdown”のオープニングテーマ曲を担当。
視聴者のみなさんと一緒に作り上げた歌入りの主題歌『サラリーマン編』や幻の『ラスボス編』を収録をした1stアルバムが2019年12月8日にリリース。
入手方法などは公式サイトをチェック! また、新たに楽曲提供させていただけるコラボ先も絶賛募集中です!
●“電撃四天王(3人)の対決Showdown”最新主題歌『負けず嫌いの言い訳ファイターの歌 ~サラリーマン編~』
※詳しくは“終末のバンギア”オフィシャルサイトや公式Twitterもご確認ください。
お知らせ
“終末のバンギア”結成1周年記念として、『電磁戦隊メガレンジャー』のメガイエロー/城ケ崎千里役や、『仮面ライダークウガ』の“未確認生命体関連事件合同捜査本部”警官の笹山望見役を演じた、“たなかえり”さんとの楽曲コラボが決定しました!
2月22日に開催する1周年記念ライブでは、たなかえりさんのゲスト出演も決定!
※詳しくは、公式サイトアナウンスをご確認ください。
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