『崩落のカルネアデス』CBTレビュー。記憶のない男女はなぜ不可思議な閉鎖空間に集められたのか?

ぷにこ
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 CoCoRondが今夏の配信を予定しているiOS/Android用アプリ『崩落のCARNEADES(カルネアデス)』。本作のクローズドβテストのプレイインプレッションをお届けします。

 本作は、デッキ構築とダンジョン攻略の楽しさが融合したローグライクRPG。キャラクターデザインをフライさん、メインの楽曲制作を伊藤賢治さんという豪華クリエイター陣が担当しています。

 正式サービスの開始に先駆けて、ゲーム動作の確認やゲームバランスの把握などを目的としたクローズドβテストが、5月24日~6月4日にかけて実施されました。この記事では、テストプレイを通して判明したゲームの内容や、バトルプレイの操作感などを紹介していきます。

『崩落のカルネアデス』とは?

世界観

 地球上のあらゆる時代のあらゆる地域の情報が降り積もるシリンダー世界。すべての時代、すべての人々が運命の分かれ道に立つ時、この世界に降り立つという。

 このシリンダー世界は神にも似た存在から権限を与えられた聖導母が監理していた。

 現実世界の記憶を聖導母に奪われた主人公たちは、記憶のないまま謎のモンスター(ベントス)と戦い、選択を迫られる。曰く、運命の選択に記憶など必要ない。

 ベントスとは降り積もった情報が結びつき、やがて原子生物のごとく生存本のみによる活動を開始したもの。シリンダー世界に迷い込んだ人々の障害となり、人々の記憶もまたシリンダー世界に取り込もうとしている。


登場キャラクター

チハル(声優:千本木彩花)

「生きることを選択するための闘い! 一番やりがいがあるかもね!」


カエデ(声優:和氣あず未)

「生か死かの選択……選ぶのは当然、生きること……ですよね?」


アキト

「急にリーダーって言われてもな……」


アサハ

「人はみんなそれぞれ色々な記憶を抱えている……時にはそれが負担になる……」


リオン

「力……自分の弱さをも打ち負かせる……強い力……」


ユウ

「記憶って……大事なもの?」

不可思議な閉鎖空間で、記憶のない男女は何を思うか

 本作のストーリーは、少年“アキト(=プレイヤーキャラクター)”が、美しい女性“聖導母”の「純化された茫漠者よ。カルネアデスの解にたどり着きなさい」という声に導かれ、教室のような場所で目を覚ますところから始まります。

 そこは、“シリンダー”と呼ばれる閉鎖空間でした。突然そんなところへ呼ばれて、しかも記憶がなく自分が何者なのかまったくわからない状態。さらに“ミネルヴァの腕輪”、“叡智のアトリビュート”、“カルネアデスの解”という謎めいたキーワードが次々と現れて、もうプレイヤー大混乱ですよ。

 そんな中、自分と同じく名前しか思い出せない少女“チハル(=パートナーキャラクター)”と、フラグメントと呼ばれるダンジョンで得体の知れない怪物と戦うことになります。叡智のアトリビュートである“ミネルヴァの腕輪”を持つアキトが指示を出し、戦いのアトリビュートである“アテナの髪飾り”を持つチハルが戦うという役割のようです。

 なんとか勝利して再び教室に戻ってくると、そこには怪しげなオジサンが……。“カニンガム”と名乗るちょっぴりニヒルなこのオジサン、「この世界におけるほとんどの事象は把握している」と言うだけあって、不可解なキーワードの説明を細かくしてくれます。

 「疑問や答えを探せばいろいろと見えてくる」、「導きに沿って歩み刻印を受けること……それが“カルネアデスの解”へのプロセス」という言葉を残して、姿を消すカニンガム。多くの謎が残ったままですが、アキトとチハルは記憶と未来を取り戻すためフラグメントに潜り、“仲間”を探し始めます。



 おそらくストーリーダンジョンを進めていくと、“なぜアキトたちは記憶がないのか”、“なぜ戦わなければならないのか”、“カルネアデスの解とはなんなのか”といったさまざまな謎が紐解かれていくと思います。が、CBTでプレイできるのは第1章の第2話まで! 非常にこの先の展開が気になりますね……!

こだわり始めたら止まらないデッキ構築! やり込み要素も満載

 本作を構成する大きな要素の1つであるバトルシステムは、戦略性の高いデッキ構築と、ローグライクなダンジョンを攻略する楽しさをあわせもった、ゲーム性の高いカードバトルとなります。

 フラグメント(ダンジョン)での戦闘の流れですが、まず“ダンジョン準備”の画面で持ち込む“戦具”や“ポーション”、“カード”をセットします。準備が整ったら、ダンジョンの探索開始。ダンジョンは、道でつながっている“マス”を進んでいくことになります。


  • ▲ちなみにダンジョン準備ですが、CBTではダンジョン探索のたびに戦具などを選び直す仕様だったので、個人的に前回選択したものがそのまま残っていたらうれしかったな~と思いました。

 マスの種類はさまざまで、敵(ベントス)がいる“モンスターマス”の他に、HPを回復したりカードを強化できる“キャンプマス”、アイテムを購入できる“商人マス”、タリスマン1個を獲得できる“トレジャーマス”、なにが起こるかわからない“ハプニングマス”、途中帰還ができる“帰還マス”などがあります。

  • ▲赤色がモンスターマス、青色がハプニングマス、緑色がキャンプマス、黄色が“商人マス”です。

 戦闘はターン制で、マナを消費しながら手札のカードを使って敵を攻撃します。ダンジョンは入るたびに変化するため、どのような状況でも敵に遭遇したら効率よく攻撃し、ダメージを最小限に抑える必要があります。攻撃を優先するか、それとも防御を優先するか、カードの効果や使用順を考えて戦うことがバトルにおいて重要なカギとなるのです。



  • ▲同じカードを使用してコンボを重ねると、敵により高いダメージを与えることができます。

 ちなみに手札のカードには、攻撃するオフェンスカードの他に、パートナーに有用な効果を与える“テクニックカード”や、戦闘中に永続的に効果を与える“アシストカード”があります。

 私の場合、最初のガチャでSR“防護の鎧”を入手したので、ある程度の防御は戦具にまかせて(強引)、基本的に“攻撃特化のノーガード戦法”という作戦を決行。そのため、バトル勝利後にもらえるカードパックで3枚の中から1枚引く際、ひたすらオフェンスカードだけを選んで引いていました。

 そうして“1HPを失って3ダメージを敵全体に与える”や、“3HPを失って10ダメージを与える”といったカードをバンバン使っていたので、気がついたらボス戦を前にHPが半分になっていたということも……。

 自分の好きなスタイルで戦うのもいいですが、ちゃんとテクニックやアシストのカードにも目を向けて、バランスのいいデッキも考えてみようと思いました(反省)。


 本作では、物語が楽しめる“ストーリーダンジョン”以外にも、“フリーダンジョン”や“曜日ダンジョン”が用意されています。また、素材を組み合わせてダンジョンに持ち込めるカード、ポーション、戦具を生成する要素もあり、こだわり始めたら際限なくのめり込んでしまうこと間違いなしです。

 神秘的で謎めいたストーリー、ミステリアスなキャラクターたち、そして多彩なカードによる駆け引きが熱いバトルシステムと、見どころ満載な本作。今夏の正式サービス開始が今から待ち遠しいです!





  • ▲ガチャでは、ダンジョンに持ち込める戦具が手に入ります。今回のCBT限定ガチャでは、チハル専用戦具の出現率がアップしていました。
  • ▲キャラクターのプロフィールページには“コスチューム”の項目が。今のところ制服を着ているキャラが多いですが、どんな衣装が登場するのか楽しみですね~。

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崩落のカルネアデス

  • メーカー: CoCoRond
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2019年9月5日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

崩落のカルネアデス

  • メーカー: CoCoRond
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2019年9月5日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

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