buzz★Vibesニューシングル『Calling U』発売記念インタビュー。ライブで感じた初めての感覚とは……!?

ガルスタオンライン 、和海かおり
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 声優でボーカルの“M.K.B.”こと森久保祥太郎さんと、元SOUL’d OUTのトラックメイカーShinnosukeさんによるユニット・buzz★Vibesが、ニューシングル『Calling U』を発表! 今回は楽曲に込めた思いや制作秘話等をお届けします!

──1曲目の「Calling U」は、TVアニメ『魔術士オーフェンはぐれ旅』のOP主題歌となっていますが、楽曲のコンセプトをお聞かせください。

Shinnosuke(以下S):コンセプトとしては、buzz★Vibesとしてかっこいいものをというところですね。やはり、主役が歌うという説得力や強さがあるので。アニメ側から特に指定があったというわけではないので、自由にやらせていただきました。

M.K.B.(以下M):作品に対する思い入れももちろん強いですし、このアニメ化が決まる少し前に原作小説を朗読して配信するという仕事をやっていたので、ちょうど原作を一から読み直しているタイミングだったんですね。作品については僕のほうが知っているので、まずイメージを共有しました。こういう世界観の話で荒野みたいな感じかなとか。聞こえてくる楽器はガットギターかな? とか。そうやってイメージの共有から始まり、トラックを作ってもらいました。
 いつもはbuzz★Vibesとして楽曲があるなかで、僕はその楽曲のインスピレーションからテーマや詞を書いていくんですけど、今回は書きたいテーマというか歌いたい感情が先にあって、その感情に合わせて曲を上げてもらいました。なんとなく違うな……と感じた部分があったので4~5パターンくらい曲を出してもらって、今の形に落ち着いたんです。いままでで一番長いラリーをした曲になりましたね。
 歌詞は、原作小説の中に歌いたくなるような言葉がいっぱいあるので、世界観がうまくリンクしそうだから言葉を借りたいなと思っていました。あとはbuzz★Vibesとして自分が歌う以上、自分の感情や言葉で歌いたいという気持ちもあったのでそういう部分も多いですね。

──2曲目の「Shiny-Jorney-Merry-Go-Round」は、劇場特別版『カフカの東京絶望日記』の主題歌ですが、以前担当されたドラマ版の主題歌とのコンセプトの違いを教えてください。

M:前回はオープニング主題歌で、制作サイドから最初にバッと盛り上がる感じでファンキーなのがいいという指定があったんだよね。

S:そうそう。

M:今度は劇場版だったらエンドクレジットに乗っかってくると思ったので、作品のシニカルでシュールなおもしろさを噛みしめる余韻が残るようなものにしようと思いました。あのドラマは、見た目はコミカルかつシュールでシニカルだけど、実はテーマが深くて観ていておもしろいなって思いました。だから、そのあたりを噛みしめる余韻が気持ちい曲がいいんじゃない?って伝えて、そのあとノリやテンポ感を共有しました。「ZETSUBOU FUNK」のときのアレンジと演奏をしてくれた、ウルトラ寿司ふぁいやーという仲よくしているバンドがいるんですけど、今回の曲も彼らの演奏のビートだったりギターのフレーズだったりをたくさんもらって、それをShinnosukeがリミックスしていく形でした。

S:そうだね。ウルトラ寿司ふぁいやーを使うのがコンセプトというか(笑)。テレビ版のオープニングもそうだし、映画版も一緒にやろうと。前回はアレンジイメージを伝えて全部投げていましたけど、今回は逆に彼らの自由にやってもらったものを、こっちで彼らが意図してない使い方をしたりとか、パズルを入れ替えたりとかしました。

──2曲それぞれにこだわりの歌詞や音色、歌っていて(演奏していて)楽しいところがありましたら教えてください。

「Calling U」

S:1曲目はやっぱり、最初のピアノですかね。あのピアノは最終的にハマったフレーズなんですけど、あれが出てきてくれたおかげで曲が形になったので。そこがこだわりというか、ポイントですね。

M:あのフレーズが最後のパズルの1ピースだったんです。ほぼいいんだけど頭から最後まで振り返ったときに、この曲の印象的なテーマになるようなフレーズが欲しいって言ったら、あのピアノがポーンときて、これで完成って感じでしたね。最後にあれがハマった。

S:テーマになるようなフレーズって、本当は最初に決めてうまくつくっていくんですけど、逆だったのはちょっと珍しかったですね。まあ、結果よかったので(笑)。

M:歌詞はもちろん原作からのインスパイアもありますし、20代で初めて演じたときのオーフェンに対する印象だったり、いま感じている印象だったり。この歳になってからの印象は以前と違うものだったりするんですよ。なので、その中で自分と結びつく何か想いのようなものを見つけて書いています。この曲は先日ライブで披露したばかりなのですが、そのときに初めて感じた感覚があったんです。普段ライブだとどの楽曲も目の前にいるお客さんに向けて歌うのですが、この曲は初めてこの場所じゃないどこかに向けて祈る気持ちというか、空を突き抜けて気持ちを飛ばすような感じになったんです。そうしようと思ったわけでもなく、歌っていたら勝手にそういう気持ちになって。それはサウンドや込めたメッセージも含めて、曲が持っているパワーというのを感じたんです。ライブではそういう感覚を大事にしたいと思いますね。

「Shiny-Jorney-Merry-Go-Round」

M:2曲目は、ピースフルな曲だよね。

S:これはウルトラ寿司ふぁいやーの素材を料理したような楽しさが僕個人はありますね。どれもおいしいフレーズなので全部聴かせたくて盛り盛りになってしまたので、そぎ落とさないといけなくなりましたが。自分の中で「Calling U」との対比ができて楽しいクリエイティブな楽曲になりましたね。

M:これは曲を聴いてメリーゴーランドのイメージがすぐにわいたし、後半に出てくる大きなフレーズにメリーゴーランドという言葉がキレイにハマったのでこれは歌えるなと思いました。あとはこの“Oh Oh Oh”というピースフルなフレーズが、ライブでやったらキラーチューンになるなという予感はしてます。
 メッセージ的なものは、もちろん『カフカの東京絶望日記』からのインスパイアはあります。ただ、メリーゴーランドってシュールじゃないですか。回っているだけで浮き沈みがある人生の縮図みたいで。だったら、「きらびやかでワクワクするような、ShinyでJorneyな気分になるようなMerry Go Roundにしようぜ! ……でも結局ぐるぐる回ってるだけなんだけどね」みたいな僕なりのシニカルさを入れてみました。曲がピースフルだからちょっとスパイスを入れてもいいかな、という感じでやっています。

──今回のジャケットはどのようなイメージで撮影されたのですか?

M:これは「Calling U」のサウンドのイメージに近いよね。

S:そうだね。

M:最初の曲作りにおいて共有したイメージもこういう旅しているようなイメージだったんです。ミュージックビデオもそういう世界観で撮ったんです、砂漠みたいなところから。

S:洋画のポスターみたいなデザインにしたいって話になったんですよね。

M:バチッと質感を出すような感じになりました。

──最後に、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

S:アニメと映画というミュージックビデオにはない映像の立体化があるので、曲と密に結びつくと思います。ぜひ両方観て、音も楽しんでいただきたいなと思います。よろしくお願いします。

M:個人的に思い入れの深いアニメ作品で、しかもオープニング主題歌ということでいろんな想いを込めて制作しました。例えば自分が進んでいく先に選んだものが正解かどうかわからないとか、まだ見ぬ理想の自分がどこにいるのかわからないとか、迷いつつも進まないといけないときってあると思うんです。そういった心情を歌っているので感じ取っていただければいいなと思います。よろしくお願いします。

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buzz★Vibes New Single『Calling U』商品情報

  • ▲アーティスト盤

  • ▲アニメ盤

■発売日:2020年1月29日
■価格:
【アーティスト盤(CD+DVD)】 2,000円+税
【アニメ盤(CD)】 1,300円+税
■収録内容:
[CD]
 1. Calling U(TVアニメ「魔術士オーフェンはぐれ旅」オープニング主題歌)
 2. Shiny-Jorney-Merry-Go-Round(劇場特別版「カフカの東京絶望日記」主題歌)+instを収録
[DVD]*アーティスト盤のみ
「Calling U」のMusic Clipを収録

(c)BANDAI NAMCO Arts Inc. All Rights Reserved.
(C)秋田禎信・草河遊也・TO ブックス/魔術士オーフェンはぐれ旅製作委員会

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