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『グラブルVS(GBVS)』RPGモードをレビュー。強さを積み上げる楽しさは原作の本編さながら!

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 サイゲームスより発売中のPS4向け対戦アクションRPG『グランブルーファンタジー ヴァーサス(GBVS)』の“RPGモード”をレビューします。

 『グランブルーファンタジー』のキャラクターが登場する『グランブルーファンタジー ヴァーサス』。電撃オンラインでは、これまでVSモード(対戦格闘)の記事や動画を中心にお送りしてきましたが、今回はもうひとつメインコンテツ“RPGモード”の魅力に迫ります。

アクションだけど『グラブル』らしさもある“RPGモード”

 RPGモードは、本作に登場するキャラクターを操りベルトスクロール風のアクションRPGを楽しめるモード。ストーリーは『グラブル』本編のパラレルという位置づけです。

 『グラブル』本編のプレイヤーなら、ベリアルや黒衣の男が登場していることから、どのタイミングから派生したのか大まかに察することができるでしょう。

 一方で『グラブル』のストーリーを読み込んでいなくても、以下のような大まかな設定さえ知っていれば、十分に楽しめる作りになっています。

 いくつもの空に浮く島からなる王道ファンタジー系の世界で、主人公グランは空を飛ぶ船・騎空艇に乗り旅をしていました。

 その途中で同行することになった人物がいたり、共闘した人物がいたりと仲間と呼べる人物が何人もいます。

 つまり、今これを読んだ方はもう心配ナシ。もちろん、世界観や主人公が今置かれている状況は、アドベンチャーパートの会話やゲーム内に用意された用語集できちんと補足されます。

  • ▲大事な用事で一時離脱したカタリナを迎えに行くところから、物語が始まります。

 RPGモードは、“アドベンチャーパート”と“バトルパート”で構成されており、バトルパートでは対戦格闘と同様のアクションに加えてRPGモード専用の“サポートアクション”が使用できます。

 サポートアクションは『グラブル』本編の一部アビリティを再現したもので、HPを回復したり奥義ゲージを瞬時に100%にしたりと対戦格闘で使えたらバランスが崩れるような強力なものが満載。

 それこそ、奥義を使った直後にサポートアビリティで奥義ゲージを100%にして、もう一発奥義を放つこともできます。また、後述する星晶獣とのバトルでは、状態異常を回復できるサポートアクションがあると格段に楽になるポイントも。サポートアクションの存在がバトルパートにRPGらしさを出している印象です。

  • ▲サポートアクションはプレイヤーとパートナーの両方に異なるものをセット可能。

星晶獣の『グラブル』再現度はバッチリ!

 なかでも、RPGモードの目玉となるのがコロッサスやユグドラシルなどの星晶獣とのバトル。

 ゴブリンや一般兵などを相手にしたクエストは序盤なら近づいてボタンを連打くらいでもなんとかなるのですが、星晶獣戦はそんなゴリ押しプレイでは圧倒的な攻撃力に押しつぶされてしまうので、攻撃ごとの安全な場所を見極めて反撃するという立ち回りが求められます。

 とはいえ、危険な攻撃への対処法や大ダメージを与えられる部位などの攻略のヒントは、バトル中にルリアが教えてくれます。アクションは苦手と言う人でもそこまで気負わなくても星晶獣とのバトルに臨めるでしょう。

  • ▲ルリアのアドバイスは、クエスト攻略のカギです。

 そんな星晶獣、『グラブル』本編での特殊技がしっかりアクションに落とし込まれている印象。すでに動画などで公開されている通り、コロッサスは次元断を放ちますし、ユグドラシルの創世のルミノックスに当たれば大変なことに。

 また、オーバードライブ時にコロッサスに防御力アップの効果が付与されることで“シェルター”を再現しているなど、『グラブル』ユーザーならおなじみの行動が忠実に落とし込まれています。

 そういった星晶獣の特徴がアクションや動きのメリハリで再現されているため、コロッサスなら手数が比較的少ない代わりに一発が痛い、ユグドラシルはややからめ手が多いといったようにRPGモードの星晶獣は『グラブル』での特徴も反映されている印象。

 ほかの星晶獣も“このタイミングからダメージを与えにくくなる”とか“このHPから攻撃パターンが変化する”などの『グラブル』らしさが表れています。

  • ▲もちろん、本作ならではのアクションも存在。画面左に見えるのはミーミルヘッドとウルズヘッド!?

 ちなみに、コロッサスなら通称“島HARD(※1)”のコロッサスにコロッサス・マグナ、さらにコロッサス・マグナHLまでそれぞれの特殊技や特殊行動からピックアップされてRPGモードのアクションに取り入れられている印象。

 「島Hardのボスなんて“ディストリーム”で倒しているから、あまり記憶に残っていない」というような人でも星晶獣らしさを楽しめますよ。

※1……各属性に対応した星晶獣討伐戦(難易度HARD)のこと。現在はHARD+というものが追加されて、一度の戦闘で3回分の報酬が手に入る。

『GBVS』なら誰でも神石編成になれる!

 そして、星晶獣の再現度と並んで「これぞ!」と感じたのが武器編成。メイン武器1本とサブ武器9本の合計10本の武器の性能に応じてキャラクターの能力が上昇する『グラブル』本編のユーザーにはおなじみのシステムです。

 武器を上限解放したり、スキルLVも上げたりして強くなっていくのは、アクションRPGになっても楽しいもの。“武器チケット”を消費する際のワクワク感も『グラブル』らしいです。

  • ▲『グラブル』本編ではクエスト報酬として手に入る武器も、本作では“武器チケット”というアイテムを使って入手できます。

 『グラブル』本編もプレイしている自分としては、武器チケットを使った際のSSR率に驚きました。もちろん本作でSSRの武器を手に入れたからといって『グラブル』本編に反映されるわけではないのですが、なんとなくうれしくなってしまいます(笑)。

 また、遊び続ければ武器チケットが大量に手に入るため、“紅蓮”や“業火”などのスキルを持つ武器を編成した『グラブル』本編で言う“神石編成(※2)”を組みやすいのもちょっとした魅力。こういった作品ごとの違いを楽しめるのはスピンオフならではですね。

※2……オプティマスシリーズと呼ばれる召喚石の加護を十二分に発揮するための武器編成のこと。

  • ▲スキル効果が変わっている武器もあり、本作ならではの武器編成を考える楽しさも。

 このように『グラブル』らしさを残しつつ新しい要素もある武器編成ですが、あくまでアクションが苦手な方のためのシステムとなっています。

 どんなに危険な攻撃にも、何かしらの対処方法が用意されているので、アクションに自信がある人なら、RPGモードを武器編成なしでクリアするのも無理ではないでしょう。

 まずは武器編成! と、ある意味『グラブル』らしい楽しみ方をするのもありですが、アクション要素を楽しみつつ、「自分の腕前では、ちょっとこの星晶獣は無理!」となったら武器を育成していく。そんな遊び方もよいかと思います。

  • ▲本作には見たことのない武器も登場。いつか本編に逆輸入されることもあるのでしょうか?

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  • ジャンル: 対戦格闘
  • 配信日: 2020年2月6日
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