『初音ミク Project DIVA MEGA39’s』プレイレポート。『Project DIVA』入門に適したタイトル

　セガゲームスから、2月13日に発売されるNintendo Switch用ソフト『初音ミク Project DIVA MEGA39’s（メガミックス）』のプレイインプレッションをお届けします。

　『初音ミク Project DIVA MEGA39’s』は、“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project（初音ミク×セガ プロジェクト）”の10周年記念作にして、『Project DIVA』シリーズ初めてのNintendo Switch向けタイトルです。

　何年経ってもミクさんを愛して止まないライターMがインプレッションをお届けします。

　いたって個人的な所感というか結論から書いてしまうと……本作は『Project DIVA』入門用としてオススメの一本です。PS4版を体験したことがない人や、近所にアーケード版が稼働していなかった人が、初めて『Project DIVA』シリーズに触れるのにも適しています。

　初音ミク黎明期に発表された数々の名曲を知らない若い世代が曲を覚える、知るきっかけにもなりそうです。

　リズムゲームの部分は、これまでにリリースされた『Project DIVA』シリーズ同様に、周りから登場するノーツ（音符）が、アイコンに重なるタイミングで押すというわかりやすいもの。特定部分を練習できる“プラクティス”もあるため、リズムゲームが得意ではない人であれば苦手部分を学べます。

　新要素となる“ミックスモード”などはSEGAの名作『サンバDEアミーゴ』を彷彿とさせるプレイ感で、Joy-Conを傾けつつ1ボタンからプレイできるという初心者向けの仕様。全身でリズムを取りながらとか、パーティゲームのような感覚で楽しめます。

　『Project DIVA』シリーズ経験者にとってうれしいポイントとなるのは、ノーツのデザインをXYBAから、慣れ親しんだ△□×○や矢印に変更できるところです。

　本作のオリジナル要素となるTシャツモジュール＆Tシャツエディットは、やりごたえのあるコンテンツ。有名イラストレーターさんによるオフィシャルイラストTシャツも多数収録されているので十分楽しいのですが、せっかくなら無駄に凝ったダサいTとか作ってみたいですね。

　Tシャツモジュールを反映させるとこんな感じ。今にもしゃべり出しそうなカエルを描いてみたり、ネットやSNSで人気のスラングや標語を刻んでも楽しそうです。

　ただ、いろいろやれるからこそ、慣れているペンタブレットによる入力か画像データ読み込み機能が欲しくなりました。慣れるまでちょっと大変かもです。

　PS4版をやり込んだユーザーにとっては、収録楽曲が101曲という控えめのボリュームなのは気になるところです。

　もちろん、本作で追加された新曲10曲をプレイするために購入するのもアリですが、公式サイトでは2020年内にPS4『初音ミク Project DIVA Future Tone / Future Tone DX』向けのDLCとしてリリースが明言されているので、Nintendo Switch本体を持っていない人はそちらを待つのもアリです。

　とはいえ、既存のPVをアニメ調のシェーディングで楽しんでみたい人や、新曲を一秒でも早く遊びたい、ミクさんのタイトルは迷わず手に取るという人は黙って買いましょう！

　趣の異なる新曲はいずれもクオリティが高く、難易度を上げても不快に感じるようなノーツ配置が見られず、PVにノーツが埋もれてしまうような場面もありません。

　何よりも、これだけのボリュームで新曲が追加され『Project DIVA』シリーズに対する安心感があってファンにとってはうれしい限りではないでしょうか。（すでに発売が待ちきれないライターM）