アニメ『イド』考察。連続殺人犯の“殺意の世界(井戸)”、ミズハノメなど重要用語まとめ(ネタバレあり)

長雨
公開日時

 監督・あおきえい氏と脚本・舞城王太郎氏のコンビによるオリジナルTVアニメ『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』は、殺人犯の深層心理“殺意の世界(井戸)”を舞台に記憶喪失の名探偵・酒井戸の活躍を描くSFミステリー作品です。

 謎が多すぎる本作の情報を整理するため、この記事では物語の折り返し地点ともいえる第6話までの内容をもとに、これまでに判明している不明点や情報をまとめてみました。

 本作は完全オリジナルストーリーのため、うっかりネタバレを踏む前にリアルタイムで視聴することをオススメします。

 みなさんもぜひ、名探偵・酒井戸たちとともに“イド”の世界に散りばめられた謎に迫ってみてください。

怖いけど気になる連続殺人犯の“殺意の世界(井戸)”

 本作の特徴であり見どころの1つが、連続殺人犯たちの深層心理“殺意の世界(井戸)”の存在です。

 “ワクムスビ”という特殊な装置で殺人犯の“殺意の思念粒子”を検知すると、殺意を感知するシステム“ミヅハノメ”を用いて犯人の深層心理“井戸”を仮想空間として再現することができます。パイロットである鳴瓢(なりひさご)秋人(声優:津田健次郎)は名探偵・酒井戸としてこの世界に潜入し、現実の事件を解決する情報を見つけていくことに……。

 専門用語ばっかりで最初は私も頭に?マークを飛ばしてばかりだったんですが、ソフト=殺意の思念粒子を手に入れればゲーム機=ミズハノメで超高性能なVRゲーム=井戸が遊べるようになると考えると少しわかりやすいかもしれません。


  • ▲“井戸”には水(記憶のメタファーでもある?)をためる“井戸”、フロイトの超自我“イド”、そして異国、異教の意味を持つ“異土”の意味が込められています。深い!

 “井戸”の内部は元になった犯人の心理が反映されるため、滝に囲まれた塔(第3話)だったり、火災が発生したビル(第4話)だったり、かなりバラバラ。

 しかし“カエルちゃんという女の子が死んでいる”、“カエルちゃんを見つけることで名探偵は名前と自分の役割を思い出す”というルーツが決まっています。

 カエルちゃんを見つけたときに酒井戸が言う「俺は名探偵・酒井戸」という決めセリフが、ヒーローもののお約束のようでかっこいいんですよね。彼は正義の味方というにはかなり複雑な人物ではありますが……それについては、またのちほど。

  • ▲カエルちゃんの死因は、“井戸”の持ち主である人物の犯行とリンクしています。それが、推理のヒントになることも?

何度も死にながらトライ&エラー

 “殺意の世界”というだけあって“井戸”のなかは危険と隣り合わせで、名探偵・酒井戸は何度も不条理な死を繰り返します。近年まれにみるほど、主人公の命が儚い(仮想空間ではありますが)。

 “井戸”には何度も入ることができますが、酒井戸の記憶は毎回リセットされるため、過去の経験を生かすことができない状態で何度もトライ&エラーを繰り返すことになります。

 しかも酒井戸は覚えていなくても、現実世界の鳴瓢はしっかり記憶しているのです。自身の死という現実ではあんまり向き合いたくない経験を何度も繰り返してなお、“井戸”に入って犯人の手がかりを見つけ出す彼の強さに感服してしまいます。

 記憶を持ち越せたら話は早いと思うのですが、記憶を失うのはパイロットを保護する意図があるため難しいようです。

 自分自身の無意識=“井戸”を意識することは危険なことで、もしも自身の“井戸”に入ってしまった場合、パイロットはその世界を永遠にさまようことになると言います。もしもそうなった場合のために、名探偵は記憶を失っているんだとか……。

 なるほどと納得すると同時に、誰が検証したのか気になるところです。


蔵のメンバーですら全貌がわからないミズハノメの謎

 ほかにも“井戸”、そして“ミズハノメ”にはさまざまな疑問があります。

 そもそも“ミズハノメ”は、運用している犯罪事件を捜査する組織、通称“蔵(くら)”のメンバーですら知らないことの多い謎のシステムだと言います。

 しかも、開発者の“シラコマニシオ”という人物は現在行方不明。正直言って怪しすぎる&謎すぎる装置が、なぜ捜査に採用されているのか気になりすぎるところ。

  • ▲“ミズハノメ”が運用されるようになったのは、第1話の半年前から。まだまだ明かされていない秘密が多いです。

 ちょっと独自の用語が多いので難しく感じるかもしれませんが、この記事で固有名詞を頭に入れてからアニメを見直せば、いろいろと理解しやすくなっていると思いますよ!

(C)IDDU
(C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会

ID:INVADED Blu-ray BOX 上巻

  • メーカー: KADOKAWA アニメーション
  • 発売日: 2020年4月24日
  • 価格: 18,000円+税