モンジェネおじさん番外編『アイドリッシュセブン 2nd LIVE「REUNION」展覧会』レポート

原常樹
公開日時

 みなさん、こんにちは! 自称“モンジェネおじさん”ことフリーライターの原 常樹です。
 すっかり『アイドリッシュセブン』にハマってしまったひとりの男性マネージャーが「アイナナはここが素晴らしい!」ととりとめもなく語りつつ、【男性のマネージャー】、また【男性に布教しようとしているマネージャー】を応援するというコンセプトで連載を展開させていただいております。

 今回は2月5日〜16日に池袋・サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4F 展示ホールAにて開催される『アイドリッシュセブン 2nd LIVE「REUNION」展覧会』にひと足早くお邪魔してまいりました(大阪会場では3月11日〜3月23日、名古屋会場では4月15日〜4月20日開催)。
 そこで、連載の特別編としてその様子をお届けしようと思います。

※今回の記事にはかなりの“展覧会ネタバレ”がございます。ご注意ください。

 こちらの展覧会は2019年7月に開催され、Blu-ray&DVDがまさに本日発売されたばかりの『アイドリッシュセブン 2nd LIVE「REUNION」』を衣裳・映像・アイテム・写真を通して振り返るという企画になっています。「16の光、再会の舞台」というキャッチフレーズも素敵ですよね。

 東京での展示会場は池袋サンシャインシティワールドインポートマートビル4F 展示ホールA。昨年『アイドリッシュセブン 1st LIVE「Road To Infinity」展覧会』が開かれたあの場所です。今でも目を閉じると内覧会に参加したときの感動が蘇ってきます。

 まず会場に入るとそこには左右にモニターが。各出演者の衣裳や舞台装置をクローズアップするという“今回の展覧会の趣旨を見事に表した映像”が流れています。わざわざ左右のモニターで映像の中身が違うというのもアイナナらしい凝り方でしょう。

 先に進むと、そこには2nd LIVE「REUNION」のキービジュアルにもなっている16人の衣裳が並んでいました。ライブ会場で16人がステージに揃ったときも「壮観だ……!」と息を呑んだものですが、衣裳だけ並んでいてもその迫力は健在。残り香のようにキラキラとしたオーラが漂っている気がします。

 まず一番左側に陳列されていたのがŹOOĻの衣裳。暗い色合いながらも高級感のあるマントで、袖口までキレイな装飾が入れられています。派手さはあえて抑えられていますが、だからこそ胸元や袖口にピンポイントで入ったキャラクターごとのカラーが際立つのでしょう。生地がしっかりしているので「夏場にこれを着て踊るのは、めちゃくちゃ大変そうだな」とついつい思ってしまいます。
 スペースの真ん中にはIDOLiSH7の衣裳。各所に虹色に輝くジェム・ストーンが散りばめられているのが特徴的です。まるで銀河の星々のようにきらめくジェム・ストーンは不規則にも見えますが、よく見ると偏らないように秩序的に配置されているのがわかります。個性的ではあってもバラバラにはならないという点もまたIDOLiSH7らしさと言えるのかもしれません。
 肩口を飾っているのはふわっとしたフェザー。さらに胸元には7個のボタンが2対輝いており、よく見るとその周りにもジェム・ストーンがしっかりと散りばめられています。これは遠くからだと気づきづらい美しさだなと。
 胸元の美しさではRe:valeも負けていません。肩口にはフェザーではなく豪著な紐があしらわれていますが、これを留めるのは胸元にある大きなジュエル。とても大胆な構成です。マントの裾は細いひもの束で構成されており、なびいたときの美しさが引き立つようになっています。ほかの衣裳に比べて際立って派手な感じはありませんが、裏地の色が明るいキャラクターカラーということもあって地味だという印象も決して持たせません。
 一方でTRIGGERは銀色のマントが非常に美しい構成。こちらはもシンプルだからこそ、細部のクオリティーが際立つという難しい衣裳だと感じました(裏地はもちろんアイドルごとに違うカラー)。

 次のブースへ向かう通路には2日分のライブのセットリストがどどーんと張り出されていました。そして、先の展示スペースからは聞き覚えのあるメロディーが流れてきます。そう、モニターに流れていたのは「NATSU☆しようぜ!」と「RESTART POiNTER」の名場面。
 アイドルたちがグループを越えて肩を組みながら水鉄砲を手にはしゃぐ“最高の夏”や、段差上のステージでパーフェクトに再現された“感動のリスタート”が映像で流れているなんて、なんという最高のトラップなんでしょう。多くの方にとってはあのときの光景が脳裏から蘇ってくるでしょうし、おじさんも陸くん(小野賢章さん)と一織くん(増田俊樹さん)の背中越しのパフォーマンスや、息の合ったMEZZO"のステージングなどを目にしたことで、メモを取るペンをうっかり落としました。
 ……いや、(一度見た光景とはいえ)あんなに尊いものを目の当たりにしたら握力も落ちますって。

 そして、映像とリンクする形でIDOLiSH7の衣裳も展示されています。IDOLiSH7の七人の衣裳はバッチリと統一感がありますが、足につけたベルトの位置がそれぞれ違ったり、しっかりと個性も出しているのもうかがえます。あと、個人的には腰に散りばめられた金貨状のアクセサリーもオシャレだなぁと!
 ショルダーマントの裏地に施されたサイケデリックな幾何学模様も非常に目を引く作りで、よく見るとそこにはそれぞれのキャラクターごとに音楽記号も! 実はこれはRe:vale、ŹOOĻ、TRIGGERの衣裳にも共通するポイントなんです。また、カギをモチーフとしたブローチも16人全員に共通しているというのはおもしろいですね。

 IDOLiSH7の衣裳のお隣は「永遠性理論」などでRe:valeが着用した衣裳。目立つポイントには鷲をあしらったボタンがつけられ、彼らの羽ばたいていたいという想いがしっかりと詰まっています。一方で胸元には薔薇をあしらった高貴なボタンも。
 とくにユニークだったのはマントの中に、アコーディオンのように折り畳んだキャラクターカラーの布地が仕込まれているということ。実際にライブの映像を観てもその存在感はハッキリと伝わってきます。威厳のある衣裳の中にも仕込まれた遊び心──これもまたRe:valeらしいなと感じました!
 また、Re:valeの衣裳の隣にはステージには欠かせないダンサーさんたちの衣裳や楽器もしっかりと展示されていました。彼らのステージには無くてはならない存在なだけにどこかホッとするものがあります。

 続くブースで展示されていたのは、ŹOOĻが「Poisonous Gangster」などで着用した衣裳。「REUNION」の段階でのグループの立ち位置にもフィットするように衣裳も重厚感にあふれています。だからこそ、グループのイメージを損なわないように全アイドルの共通ポイントである“鍵の形をしたブローチ”や、首もとの“幾何学模様と音楽記号”が堅実にあしらわれているのに気づいたときは「おーっ!」と感動してしまいました。
 ŹOOĻは4人がそれぞれ共通する模様の布地を肩口、腰、腕、お尻とバラバラな個所に身につけているのも特徴で“個性”が強い、だけども前に進んで絆を育んでいる彼らならではだなぁとも感じます。
 手先には指抜きグローブ。大勢の男子が憧れるものの、多くの人間はオーラがないとまったく似合わないことに気づいてすぐに着用を諦めるというアイテムですね(おじさんも10代で早々に諦めました)。そういう意味でも、完ぺきに着こなしてみせるŹOOĻはさすがです。

 ふと耳を澄ますと、次のスペースのモニターからは「願いはShine On The Sea」が聴こえてきます。しかも、龍くん(佐藤拓也さん)の独唱からスタートしたあのシーンじゃないですか! 個人的には

『REUNION』の中でも大好きな場面だったこともあり、おじさんの思考は次の瞬間には感傷の海に飲み込まれていました……。
 そんな導入があったからこそ、TRIGGERの衣裳を眺める目にも自然と熱が入ってしまいます。3人の衣裳に共通するのは、胸元につけられた十字架と王冠を模したアクセサリー。逆にヒップガードの長さや靴などはバラバラなんですが、それでもまとまっているのはさすがTRIGGERという感じでしょうか。ŹOOĻ同様、指抜きグローブがハマっているというのもさすがです。足元のベルトもステージで観たときにかなりの存在感を放っていましたが、近くで見るとより造形をリアルに感じられて「なるほど、これぐらいのサイズがステージでは映えるのか!」と発見するおもしろさがあります。
 ゴシックなかっこよさにあふれたTRIGGERの衣裳でしたが、それぞれのカラーをモチーフにしたネクタイをしているというのも個人的にはツボに入りました。ああいうワンポイントの主張が素敵なんですよね……。


 今回の展覧会でひときわ異彩を放っていたのが「ZONE OF OVERLAP」の衣裳。強烈なストリート感がにじみ出ており、アイドルの衣裳というよりもロックアーティストの衣裳と言った方がしっくりくるかもしれません。しかし、衣裳として見るとスポットライトを浴びたときにキレイに光沢が出るように細部までこだわっているというのがわかります。ネックレスやチェーンといったアクセサリーの質感も近くで見ると非常に重厚。さらに背中に刻まれた各キャラクターごとの音楽記号は「俺らはここにいる」と言わんばかりで、眺めているだけでも血が滾ってくるようです。
 ŹOOĻの存在感あふれる強烈なブースのすぐ横にはMEZZO"の活躍シーンを映したモニターも。ŹOOĻの衣裳を眺めたあとに彼らのやさしい歌声を聴くとなんだか不思議な気持ちになります。たとえるなら強烈なサウナで汗をかいた後に水風呂に浸かったような……。そんなギャップを感じるぐらい多様な音楽が詰め込まれているのもアイナナの魅力なんですよね。

 その流れでIDOLiSH7が「GOOD NIGHT AWESOME」や「THANK YOU FOR YOUR EVERYTHING!」で身にまとっていた衣裳も展示されていました。こちらの衣裳は水色、群青、白色を基調とした爽やかな衣裳なんですが、色合いのバランスも7人がバラバラ。ほかのアイドルたちが水色成分が多めなのに、ナギなんかは真っ白ですし!
 装飾品や腰回りのデザインなど、ディティールも大きく違うため、見比べているだけでさまざまな発見があります。


 たっぷりとIDOLiSH7の衣裳を堪能したあとに、次のブースに向かおうとするとどこか不思議な感じがあります。何か荘厳な空気に触れたというか……。それもそのはず、次に展示されているのはRe:valeが「星屑マジック」のステージで着ていた衣裳。もちろん、メットライフドームの夜空から地上に落ちてきたあの“光”もしっかりと百さんの衣裳の隣に飾られています。
 劇中劇『星巡りの観測者』のファンタジックな世界観を受け継いでいるだけあって、衣裳も豪著そのもの。マントの裏地に施された装飾を見ているだけでも悠久の刻を過ごせそうな気持ちになります。実際、僕もメモを取る手を止めてしばらく見入っていました……美しい……。


 次はTRIGGERが「DAYBREAK INTERLUDE」で着ていた衣裳。スマートでノーブルな「これぞTRIGGER」と言うべき、彼らの魅力が詰まっています。真ん中に連なるボタンの装飾は3人に共通するポイントでインパクトも絶大。一方で、龍くんの胸元の布地の模様が“工字繋ぎ”、天くんの布地の模様が“矢絣”と、和服で使われるデザインを盛り込んでいるのもおもしろいなぁと! もちろん、天くんの腰回りの布はまるで透明な妖精の羽根のようで幻想的。眺めているだけでついついはしゃぎたくなりました。

 ライブ会場が一体となって“光”を紡ぎ出した感動の映像コーナーを挟み、残るスペースもあとわずか。

 続くブースで展示されていたのはIDOLiSH7が『MONSTER GENERATiON』などの楽曲を歌ったときに着ていた衣裳。シンプルに個々人の色を前面に押し出した衣裳といえば、やはりこれしかありません。胸元に光る数々のブローチもさりげなく存在感を主張。ひとつひとつにどんな意味合いがあるんだろう……とイメージを想起させられます。
 さらに最後に展示されていたのはラストに16人が着ていたTシャツと“ライブのラストメッセージ”。最後に改めて強烈な感動とともにあの日の記憶が蘇ってきます……。

 あまり表に出ることのない裏方のスタッフさんたちがコンテンツに注ぐ“愛”というのを視覚的に感じるチャンスは多くありませんし、その愛の結晶のひとつがライブの衣裳ではないのかなと僕は感じます。アイドルも大切だけれど、彼らの輝きを増幅させる衣裳や舞台装置の力は決して小さくはないのだなぁと……。内覧会でゆっくりメモを取りながらだったからというのもありますが、気がつけば1時間も経っている──そんな見どころだらけの展覧会でした。
 ぜひみなさんも会場に足を運んで“16人との再会の軌跡”を堪能してみてください!

アイドリッシュセブン 2nd LIVE「REUNION」展覧会 開催概要

■開催会場
会場:池袋 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4F 展示ホールA
住所:東京都豊島区東池袋3丁目1番
交通:東池袋駅(東京メトロ有楽町線) 徒歩約3分
池袋駅(JR・東京メトロ・西武線・東武線) 徒歩約8分
東池袋四丁目停留所(都電荒川線) 徒歩約4分

■開催日時
開催期間:2020年2月5日~2月16日〔12日間〕
開催時間:10:00~20:00
     ※最終日は17:00閉場
※最終入場は閉場の30分前

■料金(全て税込)
【当日券】
当日券:1,800円(税込)/限定グッズ付当日券:5,300円(税込)

【入場特典①】
アイドリッシュセブン 2nd LIVE「REUNION」レプリカ銀テープ(2種※ランダム)

※2種の中から、ランダムで1本お渡しいたします。
※実際にライブで使用された銀テープとは色味・仕様が異なります。
サイズ:横50×縦2.5cm

【入場特典②】
バックステージパス風ステッカー(16種※ランダム)

※16種の中から、ランダムで1枚お渡しいたします。
サイズ:横55×縦85mm

【限定グッズ】
ビッグタオル16種

※キービジュアルを使用したビッグタオルです。
※ご購入時、16種の中からチケット1枚につき、1種お選びいただけます。
サイズ:横120×縦60cm

【注意事項】
※全日程日付指定チケットとなります。
※入場特典・限定グッズは会場でのお渡しになります。
※限定グッズはご購入された対象の会場でのみ会期中いつでも引換可能です。
※限定グッズは数に限りがございます。
※入場特典は各日なくなりしだい配布終了となります。
※前売券で完売した日の当日券の販売はございません。
また、限定グッズ付前売券で完売した種類の当日券につきましても期間中お取り扱いございません。
詳細はイベント公式twitterにてご案内いたします。
※当日券はご購入当日のみ有効となります。
※当日券は会場入口での販売を予定しております。
※購入された入場券の変更、交換はお受けできません。
※入場券は換金できません。また、盗難・紛失の場合でも再発行いたしませんのでご注意ください。
※未就学児無料/未就学児入場の際には入場特典はつきません。
※再入場不可
※不良品の対応は当日のみの対応となります。

イベント内容
 ―16の光、再会の舞台―
 2019年夏に開催した、アイドリッシュセブン 2nd LIVE「REUNION」を振り返る展覧会。写真やライブ衣裳展示のほか、展覧会オリジナル商品も販売します。

主催:アイドリッシュセブンREUNION展覧会実行委員会

お問い合わせ先:イベント事務局
TEL:03-5214-1020(平日10時~17時)
※イベント開催中は開催時間に合わせて営業

大阪会場、名古屋会場のチケットも好評発売中

【大阪会場】

■開催会場
会場:あべのハルカス近鉄本店 ウイング館4階 第2催会場
住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
交通:天王寺駅(JR・地下鉄御堂筋線・谷町線)
   大阪阿部野橋駅(近鉄南大阪線)
   天王寺駅前駅(阪堺電軌上町線)

■開催日時
開催期間:2020年3月11日~3月23日〔13日間〕
開催時間:10:00~20:00
     ※最終日は17:00閉場
※最終入場は閉場の30分前

■発売日
【前売券】
販売期間:2019年11月30日10:00~2020年3月10日23:59
取扱:セブンチケット
WEB(PC・携帯):http://7ticket.jp/sp/iD7live
セブン-イレブン店内マルチコピー機
セブンコード:080-357

【名古屋会場】

■開催会場
会場:松坂屋名古屋店 本館7階 大催事場
住所:愛知県名古屋市中区栄三丁目16番1号
交通:矢場町駅(地下鉄名城線)地下通路直結(5・6番出口)
栄駅(地下鉄)16番出口より南へ徒歩5分

■開催日時
開催期間:2020年4月15日~4月20日〔6日間〕
開催時間:10:00~19:30
     ※最終日は17:00閉場
※最終入場は閉場の30分前

■発売日
【前売券】
販売期間:2019年11月30日10:00~2020年4月14日23:59
取扱:セブンチケット
WEB(PC・携帯):http://7ticket.jp/sp/iD7live
セブン-イレブン店内マルチコピー機
セブンコード:080-358

(C)BNOI/アイナナ製作委員会

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